授業レポート
2010/1/21 UP
お母さんと一緒。~赤ちゃんの肌と心を育む2~
今回は、2か月連続で行われる授業の後半。
授業開始の時間が近づくと、ベービーカーを押したお母さんや、赤ちゃんを抱いたご夫婦、お腹の大きい妊婦さんなど、少しずつ生徒さんが集まってきました。
赤ちゃんと一緒の授業ということで、開始時間にもゆとりを持って、ゆったりと時間が流れます。
いよいよ授業がスタート。
先生は、赤ちゃん向けのスキンケア製品などを扱っている(株)ナチュラルサイエンスの小松先生と、助産師を経て現在はベビーマッサージや育児サポートなどを行っている代田先生のお二人。
前半は、小松先生から赤ちゃんの肌についての講義です。
はじめに前回の復習ということで、着せすぎは汗疹やアトピーの原因になるので良くないことや、生まれたときからスキンケアをすることの重要性についておさらいしました。
続いては、アトピー性皮膚炎について。
肌の悩みの中でもアトピーに苦しむ人はとても多く、小松先生自身もお子さんのアトピーに悩んだ経験をお持ちだそうです。そうした実体験も踏まえながらアトピーの予防やケア方法について、詳しく説明やアドバイスをしていただきました。
まず、アトピー性皮膚炎とは次の3つの要素が重なった時に発症します。
① アトピー素因(遺伝的にアトピーになりやすい体質)
② 膚バリア障害(肌の乾燥)
③ アレルゲン(ほこりやダニなどの多い環境)
たとえ生まれつきアトピーになりやすい体質であっても、スキンケアなどによって、他の要素を防ぐことにより予防することができるそうです。
そして、実際にアトピーになってしまった場合は、医師に相談して、薬の力を借りることも必要です。小松先生からは、良いお医者さんを選ぶ方法や、正しい薬の使い方についてのポイントを教わりました。
最後に小松先生からあった言葉、「三つ子の肌は100歳まで、肌も親が育てる」。
小さな時にスキンケアをすることで、大きくなってからも肌のトラブルが少なくなるそう。たくさんの人にスキンケアの大切さを知ってもらい、一人でも多くの子供が肌のトラブルに苦しまないですむように。小松先生の想いが伝わってくる講義でした。
後半は代田先生から『赤ちゃんの日常生活』についての講義です。
体を温めるため、森のくまさんの歌に合わせて、赤ちゃんと一緒に踊るところからスタートしました。
最初のお話は『薄着の勧め』。
薄着のいいところは動きやすく、汗をかきにくい、そして赤ちゃんは暑いのが苦手であること。さらに、もう一つが褐色脂肪細胞を活発にすることです。赤ちゃんには褐色脂肪細胞という、体外に熱を放出して体温を維持する細胞が、大人よりもたくさんあり、この細胞は冷たい風に当たることで活性化するそうです。
続いては、『赤ちゃんをゆがませない!』。
いつも同じ姿勢で寝たり、抱っこされたりすると、赤ちゃんの体も徐々にゆがんできてしまいます。さらに、そのゆがみが大人になってから、冷え性や肩こりの原因になる可能性もあります。そこで、ゆがみ予防のため、背中を丸めて抱っこする『まるまる抱っこ』や、足を『ぎったんばっこん』と動かす体操を習いました。こうしたケアを通して、赤ちゃんにたくさん触ってあげて、触れあうことの楽しさを頭に植え付けてあげましょう。
最後に、触ることの大切さについて再確認。
ご夫婦やお隣の席の方と2人組になって、まず片方の人がもう一人の肩に指先でちょこんと触ってみます。続いて、今度は手のひら全体を肩に当ててみます。すると、指先だけで触れられるよりも、手のひら全体で触れられ方が、安心感のような暖かさのようなものが、じわっと伝わってきます。人に触れられることってこんなに心地よいものなのだと改めて気付かされました。
今回の先生はお二人とも専門家であると同時に、子育ての先輩でもあり、実感のこもったお話や、たくさんの子どもに健康で元気に育ってほしいという熱意が伝わってくる授業でした。内容も即実践できるものが多く、参加者のみなさんにとってもとても参考になるお話だったのではないかと思います。
私も将来自分の子供を育てる時が来たら、また回りで子育てをしている人がいたら、今回教わったことを思い出してみたいと思います。
(ボランティア・スタッフ:都築 直美)
授業開始の時間が近づくと、ベービーカーを押したお母さんや、赤ちゃんを抱いたご夫婦、お腹の大きい妊婦さんなど、少しずつ生徒さんが集まってきました。
赤ちゃんと一緒の授業ということで、開始時間にもゆとりを持って、ゆったりと時間が流れます。
いよいよ授業がスタート。
先生は、赤ちゃん向けのスキンケア製品などを扱っている(株)ナチュラルサイエンスの小松先生と、助産師を経て現在はベビーマッサージや育児サポートなどを行っている代田先生のお二人。
前半は、小松先生から赤ちゃんの肌についての講義です。
はじめに前回の復習ということで、着せすぎは汗疹やアトピーの原因になるので良くないことや、生まれたときからスキンケアをすることの重要性についておさらいしました。
続いては、アトピー性皮膚炎について。
肌の悩みの中でもアトピーに苦しむ人はとても多く、小松先生自身もお子さんのアトピーに悩んだ経験をお持ちだそうです。そうした実体験も踏まえながらアトピーの予防やケア方法について、詳しく説明やアドバイスをしていただきました。
まず、アトピー性皮膚炎とは次の3つの要素が重なった時に発症します。
① アトピー素因(遺伝的にアトピーになりやすい体質)
② 膚バリア障害(肌の乾燥)
③ アレルゲン(ほこりやダニなどの多い環境)
たとえ生まれつきアトピーになりやすい体質であっても、スキンケアなどによって、他の要素を防ぐことにより予防することができるそうです。
そして、実際にアトピーになってしまった場合は、医師に相談して、薬の力を借りることも必要です。小松先生からは、良いお医者さんを選ぶ方法や、正しい薬の使い方についてのポイントを教わりました。
最後に小松先生からあった言葉、「三つ子の肌は100歳まで、肌も親が育てる」。
小さな時にスキンケアをすることで、大きくなってからも肌のトラブルが少なくなるそう。たくさんの人にスキンケアの大切さを知ってもらい、一人でも多くの子供が肌のトラブルに苦しまないですむように。小松先生の想いが伝わってくる講義でした。
後半は代田先生から『赤ちゃんの日常生活』についての講義です。
体を温めるため、森のくまさんの歌に合わせて、赤ちゃんと一緒に踊るところからスタートしました。
最初のお話は『薄着の勧め』。
薄着のいいところは動きやすく、汗をかきにくい、そして赤ちゃんは暑いのが苦手であること。さらに、もう一つが褐色脂肪細胞を活発にすることです。赤ちゃんには褐色脂肪細胞という、体外に熱を放出して体温を維持する細胞が、大人よりもたくさんあり、この細胞は冷たい風に当たることで活性化するそうです。
続いては、『赤ちゃんをゆがませない!』。
いつも同じ姿勢で寝たり、抱っこされたりすると、赤ちゃんの体も徐々にゆがんできてしまいます。さらに、そのゆがみが大人になってから、冷え性や肩こりの原因になる可能性もあります。そこで、ゆがみ予防のため、背中を丸めて抱っこする『まるまる抱っこ』や、足を『ぎったんばっこん』と動かす体操を習いました。こうしたケアを通して、赤ちゃんにたくさん触ってあげて、触れあうことの楽しさを頭に植え付けてあげましょう。
最後に、触ることの大切さについて再確認。
ご夫婦やお隣の席の方と2人組になって、まず片方の人がもう一人の肩に指先でちょこんと触ってみます。続いて、今度は手のひら全体を肩に当ててみます。すると、指先だけで触れられるよりも、手のひら全体で触れられ方が、安心感のような暖かさのようなものが、じわっと伝わってきます。人に触れられることってこんなに心地よいものなのだと改めて気付かされました。
今回の先生はお二人とも専門家であると同時に、子育ての先輩でもあり、実感のこもったお話や、たくさんの子どもに健康で元気に育ってほしいという熱意が伝わってくる授業でした。内容も即実践できるものが多く、参加者のみなさんにとってもとても参考になるお話だったのではないかと思います。
私も将来自分の子供を育てる時が来たら、また回りで子育てをしている人がいたら、今回教わったことを思い出してみたいと思います。
(ボランティア・スタッフ:都築 直美)