シブヤ大学

授業レポート

2010/1/14 UP

原宿表参道みんなで街歩き ~歴史編~

12月19日 土曜日。晴れ。絶好の街歩き日和。

東京にも、こんな所があったんだ。
まさに表参道の裏を味わうことができたツアーだった。

テーマ「歴史」では、ナビを頼りに歩きながら、途中様々な歴史スポットで出会う方達とのコミュニケーション通して、江戸・明治の原宿表参道の歴史を味わう…そんな内容だった。


スタート地点である、ケアコミュニティ美竹の丘で使い方のガイダンスを受け、さぁ出発。

ナビに導かれるまま、今まで通ったことのない裏道を歩く。
どこに着くか分からない期待と好奇心を抱きながら初めのスポットに到着。

なんと、そこには神社が。江戸時代(天正)に創立され、隠田神社と呼ばれるこの建物。
位置としては、キャットストリートのちょうど裏側。

最先端のファッションスポットが建ち並ぶこの土地に存在する、この佇まいに神秘的な何かを感じるほどだった。

ちなみに、渋谷なのに穏田という地名なのが気になるところですが、江戸時代、この付近は穏田と呼ばれるエリアだったそう。

街並は変わるけれど、こうしたところで昔の名残が残っているところに表参道界隈の奥深さを感じた。

そして、穏田神社でのナビゲーターは、なんとNHK「ブラタモリ」にも解説者として、出演されていた、鈴木均氏。

江戸時代と明治の古地図を見比べながら、隠田川(渋谷川)の昔と今、隠田川にかかった橋、葛飾北斎の富嶽三十六景にも描かれていた水車の話しを、主に紹介していただいた。


短い時間の中でも、神社の歴史を通して、穏田神社を後にする。

ナビを片手に、見慣れない路地裏と、いつもの表の道をすり抜けると、突如目の前に厳かで神々しい光景が広がる。
次の目的地は、明治神宮だった。
これでもかというくらい伸びた枝葉がアーチのように空間をつくった大きな森が私たちを包み込む。
その間を潜り抜けた先に、今回お話をお伺いする、明治神宮の宮司さんがいらっしゃった。

人工林でできている明治神宮の歴史について、20分ほど説明をいただく。長年この場所で働いている方にお話を伺える、贅沢な時間だった。


今回のツアーを通して実感したこと。

視点が変わると、世界が変わる。

普段何気なく歩いていた場所も、歴史ある場所を訪れたり、土地に精通した方にお話を伺うことで、これまでとはひと味ちがう表参道を味わうことができたツアーだった。


(運営スタッフ:小堤 真由子)