シブヤ大学

授業レポート

2010/1/14 UP

原宿表参道みんなで街歩き ~住民編~

表参道といえば、ヒルズやおしゃれなカフェ、ショップなどをイメージされるかもしれません。
が、そんな"おしゃれ”な街も実は団地もあれば小学校もある住民にとっては生活空間でもあります。

今回の授業では、そんな原宿表参道生まれ育ち、地元の町内会をとおして原宿表参道を盛り上げる活動をされている住民の方々を訪問して、変化の大きい街に住み続ける魅力や地域との関わりなど、たくさんの話を聞いてみました!

今回の街歩きヘルプツールとして、PSP専用ナビゲーションソフト「みんなのナビ」を活用。PSPに初めて触る人も多くいる中で、わいわいがやがやみんなで操作方法をゼンリンの方から学びました。

まずは町内会長も行われている赤須さんのお宅を目指して出発!
何も考えなくても、裏道などナビがいろいろ教えてくれるので、ぶらぶら待ち歩きを楽しむ住民編チーム。
途中で昔ながらの駄菓子屋を見つけるなど、待ち歩きならではの楽しみを満喫しながら、「A」マークがまぶしい赤須ビルへ到着!

赤須さんとはコタツにみかん、という“ザ日本の正月!”なおもてなしを受けながら街の変化などのお話を伺いました。
昔は、原宿駅で降りる人は2~3人程度という小さな田舎町から、ファッション、ヘアメイク、そしてITデザインの街へとどんどん変貌していく街を見続けた赤須さん。
そんな彼女の意見として、単純に街の変化を良い、悪い、というふうに思えないそうです。
変化は起きるし、その流れには抗えない。現に今は、不況でたくさんのショップなどが駐車場に変わっている。
でもそんな変化し続ける街で、もともと住み続ける赤須さんのような住民として、新しく入ってくる人を“異物”として扱いたくない。もともとの住民はこの街をこんなふうにしたいと思っている、あなたたちはどう思うだろうか?というようにきちんと窓口をもって一緒に意見交換ができるようにして、一緒に良い形で街の変化に対応していきたいそうです。
うーん、とっても心に響く話を聞けたところでタイムアウト!
後ろ髪ひかれながら赤須さん宅を後にしました。

お昼の時間も取れないなかでついつい寄り道して買い食いを楽しみます。
まあ、これも待ち歩きの醍醐味ですよね!

続いての訪問先は、赤須さんと同じ町内会で活躍されている池田さん宅です。
池田さんは、赤須さんと同様に、原宿で生まれ育ち、週末は農業、平日は公務員/町内会活動とスーパーアクティブ住人です。
まず、昔の原宿・表参道エリアの地形などのお話を、昔の写真と現在を比較した写真集を見ながら伺いました。
その昔、表参道ヒルズ近辺には池があり、現在のcatstreetは川があり、それを題材として歌もあったそうです。
昔このような風景があったとは、ちょっと信じがたいですね。
最後に、住民としてここだけは変わってほしくない所はどこですか、という質問に対して、 池田さんとしては、この街がいつまでも誰かの故郷であってほしい、住み続けられる町であって欲しいそうです。
継続して住民が減少する原宿表参道エリア。
そんな中で、池田さんは、この街が将来も誰かの故郷であり続けられるように、住みやすい街であるように、 町内会の活動などを活発に行われているのだな、ということを思いました。

今年復活したイルミネーションでもごみ拾い活動など、さまざまな形でサポートを提供する原宿表参道住民のみなさん。
そんな新しい変化と生きる住民の方々の街への思いや生活の一部を垣間見れて本当にラッキーな一日でした。

赤須さん・池田さん、本当にありがとうございました!

(運営スタッフ:山口由季子)