シブヤ大学

授業レポート

2009/10/26 UP

「他にはない新しい形の授業」
3時間半と長めで、じっくり交流できる雰囲気。
外国人と日本人のやさしい日本語によるコミュニケーション。
こんなに新しくて、あたたかい雰囲気のあふれる授業は見たことがないかも。
シブヤ大学国際化プロジェクト、通称「インタナ」の第一回授業の報告です。

「自己紹介とお好み焼き作り」
国際交流というと、外国人と日本人が英語で話しているイメージを私は持っていました。
でも、このインタナの授業はちょっと違う感じ。
「長沼スクール東京日本語学校」の外国人留学生の方、そして外国人向けゲストハウスを経営する「サクラハウス」の居住者さんに参加者募集をしていました。
集まった外国人の方々は国籍もキャラクターも多様な感じ。
最初の教室は、原宿のお好み焼き・もんじゃ焼きのお店「さくら亭」です。
お好み焼きを作るテーブルごとに、外国人と日本人が半分ずつになるような感じでチーム分けをして、自己紹介タイムです。
そして、和気あいあいの自己紹介の後は、いよいよお好み焼きを焼きます。
お好み焼きの焼き方を日本語で丁寧に説明するシブヤ大学の生徒さん。
その説明を一生懸命に聞いて、たどたどしいけれどがんばって日本語で質問する外国人の方々。
シブヤ大学の生徒さんの中には英語を話せる方もいたのですが、むしろ英語を話せないけれど外国人の人たちとコミュニケーションを取りたかったという方が多かったように思います。

「ミッション『ふわふわ』」
楽しくおいしくお好み焼きをたべた後は、ついにミッションが伝えられました。
ミッションは、外に出て「ふわふわ」「ゆらゆら」などチームごとに与えられた擬態語でイメージするものをデジカメで撮ってきてくださいというもの。
みんな、裏原宿にあるちょっとした景色から擬態語に合うと思うものを思い思いに撮影。
デザインフェスタギャラリーに教室を移して、撮影した写真をプロジェクターで映し、チームのメンバーが協力しながら「なんでこの写真を撮ったのか」を日本語で説明をしました。

「インタナの可能性」
発表のあとは、今回の授業の感想を一人ずつじっくり日本語でお話ししてもらいました。
これがとても印象的でした。
いろいろな国からいろんな人たちがきていることが実感できた時間。
国際化って、新しい文化にふれて、それを受け入れるということかな。
それは、日本人のシブヤ大学の生徒さんだけでなく、今回参加してくれた外国人の方々についてもいえることだと思います。
日本という国になにかの縁があって来て、日本の生活文化の中に入っていく。
どの国から来ても、その国の人々が集まるコミュニティが日本にあるはずだけれど、そのコミュニティの中から飛び出し、あえてアウェイであるこの授業に参加する外国人の皆さんをかっこいいなと思いました。
そして、そんな外国人の方々と交流できることを大切に思ってくれているシブヤ大学の生徒さんたち。
インタナの可能性の広がりを感じています。
やりたいことをしっかりと考えて形にしているプロジェクトリーダーの天野さん、そしてその天野さんと一緒に「シブヤ大学国際化プロジェクト」という新しい授業のあり方に可能性を感じて参加しているシブヤ大学インタナのメンバー。
参加された生徒さん、外国人の皆さん、そしてこの授業に関わった全ての方々、楽しく有意義な時間をありがとうございました。
いよいよ新しいムーブメントの始まりです。

(ボランティアスタッフ : 松井 健二)