シブヤ大学

授業レポート

2009/5/27 UP

   

オンナのシメキリ…?ギクリ。
胸をソワソワさせるタイトルに惹かれ、恵比寿の秘密基地に集った、ガールズたち。
何故この授業に参加したの?という先生の問いに「もういい歳なのでそろそろきちんとしたい。」「ダラダラ過ごしてしまうからシメキリを決めたくて。」という答えが多く聞かれました。

皆、わかっているんです。仕事や恋愛、結婚、出産、そして人生に終わりがあるってこと。
わかっているけど先延ばしにしてしまう自分の甘さをどうにかしたい、と思っているんです。
そんな私たちに小倉先生は言いました。

「みんな、シメキリに腹くくる覚悟ある?」

秘密基地に走る、緊張。

腹くくるって…?!と、ビビっている私たちに更に先生は続けます。

世の中の全てのことにはシメキリが存在する。その必ずやってくる終わりを意識すると、
今をどう生きるかを考えることができる。
例えば、地元を離れて一人暮らしをしている人は、年に2回しか実家に帰らないとしたら、あと何回家族に会えるか、という逆算をすることができる。人には絶対会えなくなる日がやってきます。そんな終わりを見ると、自然とやりたいことが見えてきませんか?と。

先生の言葉に、みんな覚悟を決めた様子。
まず「腹をくくること」は、今日の目的でもあるシメキリを決める、ステップ①。
自分にとって嫌だということほど、覚悟を決めて向かったときに返ってくるものが大きい、と小倉先生。

ステップ②は、シメキリに合わせて目標を決めます。
授業では、1年後、3年後、5年後、10年後の自分は、「いくつ」で「何をしているか」を、できるだけ具体的にペアを組んだパートナーと話し合っていきます。

今日初めて会った人とパートナーになり、お互いのことを話し合う。
この出会いは偶然だけど、偶然じゃないんです、という先生の言葉通り、
真剣に、初めて会った人だからこそ話せる、そんないい話し合いがされていたようでした。

ステップ③は、その目標にむかって行動すること。
今回は、目標に向け行動した3ヶ月後の自分にむけて手紙を書きます。
覚悟を決めたからには、その目標は達成されているはず。そんな自分を思いっきり手紙で誉めてあげましょう。

ステップ④は、達成するまで行動すること。
諦めずに行動をし続けたからこそ、物事は達成されます。
具体的なシメキリを、今、逃げずに自分と向き合い、本気で決めたことに意味があります。
大事なのは諦めずに続けること。

私たちに向け、一言ひとこと真っ直ぐ発してくれる、男前な小倉先生。
最近息子さんを出産した小倉先生は、最後に私たちにこんなメッセージをくれました。
「これは個人的にですけれど、女性の皆さんには是非出産を体験してほしい。
わたしはこれまで生きてきて、こんなに素晴らしいことはない、と本当に思いました。」

そんな小倉先生が、出産と同時に息子さんに対して思ったのは「これで、この人に会えなくなる日がくる。」
ということだったそう。
始まりは終わりの始まり。いつか必ずやってくるシメキリ。
終わりを意識して逆算したときに、見えてくるのは残された時間。

3ヶ月後の皆さんがどのようなシメキリに、どう行動したのかが楽しみです。

(ボランティアスタッフ 中里 希)