シブヤ大学

授業レポート

2009/5/27 UP

表参道キャンパス開校最初の授業!

ということで、今回の先生は表参道育ちのオシャレ先生、松井健二さん(通称まっけん先生)。
「表参道の裏ツアー」ということで、表参道の「ウラ」をこっそり覗くような授業を展開していただきました。

彼が育ったこの表参道、今となっては洗練された街として多くの人に愛されていますが、
一本裏道に入ると、夕ご飯の匂いが漂ってきそうな温かさが漂う素敵な街。
そんな表参道のアパートにひっそりとたたずむ北欧モダンデザインのお店『Elephant*』の店主である
吉田安成さんを先生にお迎えし、知られざる表参道、知られざる北欧モダンデザインの世界を垣間見ることができました。

今回の生徒数は9名。
まずは教室で輪になり、なんと一時間に渡って自己紹介。
「自分が授業に出ているとき、来ている人が面白そうな人ばかりだから話をしたいけど、なかなかそういう空気にならないのがもったいないと思っていた」というまっけん先生。
その反動なのか、これでもかー!という位、お互いのことをじっくり知り合う時間を取りました。
そしてなんと、取材にいらしていたメディアの方も輪に巻き込むことに。
これにはメディアの方も最初は戸惑っていたけど、次第に空気になじんできて、
とっても良い雰囲気に包まれました。
「生徒・先生の関係が曖昧な方が面白い。それぞれが先生で、それぞれが生徒になれるような授業をやっていきたい。」そうおっしゃったまっけん先生の言葉が、今回の授業を最も端的に表していたような気がします。
自己紹介後には、北欧デザインのDVDを鑑賞。その後吉田さんへのインタビュー。

北欧デザインの食器は、半分機械、半分手作業で作るため、形も色もどこか他と違う。
吉田さんは、システマティックなものに人の温かみが入ることで化学反応が起こる北欧のデザインに魅力を感じているとのこと。

しかも最近流行っている北欧テキスタイルのような色彩豊かで大柄なものではなく、ひっそりと、しかしそれでいて存在感を放つような食器が吉田さんは好きなんだとか。

そんな吉田さんの世界を堪能しに、吉田さんのお店『Elephant*』へ移動。こじんまりとした空間に所狭しと並んでいる北欧食器。
吉田さんの世界観にすっかり引きこまれて、生徒の皆さんもすっかりくつろいだ様子。
皆さん一つ一つじっくり食器を手に取り、まるで食器と会話しているようでした。

『Elephant*』を後にし、そこから徒歩3分くらいのところにあるまっけん先生の自宅へ!
今までのシブ大授業で、人の家に行ったことがあったでしょうか!
授業だということをすっかり忘れ(いいのか?)、ホームパーティーに招待されたような気分でした。

そしてそこで振舞われたのが、北欧産のクラッカーやサーモン。さらにはキャビアまで!
「五感で北欧を味わってほしい」まっけん先生の粋な計らいにより実現した授業でした。

授業後に時間のある人で、まっけん先生行きつけのカフェでお茶を楽しむというコー
スだったのですが、なんと生徒の皆さん全員参加!素晴らしい。

生徒の皆さん同士で連絡先を交換していたり、楽しくお茶をしている様子を見て
こんな風につながりが生まれていくのがシブ大の素晴らしさだなぁとしみじみ感じたのでした。

表参道も北欧デザインも、少し視点を変えて見るだけで
今まで見えてこなかったものが見えてきて、とても奥深いですよ。

(ボランティアスタッフ 飯石 藍)