シブヤ大学

授業レポート

2024/7/6 UP

森からはじめる一日
〜明治神宮100年の森でどんぐり畑のお世話体験〜

5月の日曜日の早朝、明治神宮には数十名の参加者が集まりました。
肌に心地いい風が吹き、新緑が日常の疲れを癒してくれます。森からはじめる1日、ということで、日頃の仕事や勉強と少しだけ距離をとって、リフレッシュする体験をしました。
授業は、NPO法人「響」さんの指導のもと、稲作とどんぐり畑のお世話体験です。稲作チームは、苗を植えるための畑に水を張り、稲を植える前段階の準備をします。どろだらけになりながら、畑のお世話をする参加者の皆さん。しかし、表情は笑顔で、楽しんでいる姿が印象的です。
どんぐり畑のチームは、どんぐりの苗にびっしり生えている雑草をとってあげることで、どんぐりが大きく育つように手入れをしてあげます。自分の手で土に触ったり、植物に触れることが久しく、子供のころに戻ったような表情で、皆さんどんぐりと戯れていました。それぞれの作業が終わると、全員でお互いの作業を共有しました。
作業後の皆さんの表情は、不思議と疲れがとれたような明るさがありました。日頃とは違うものに触れたり、違う筋肉を使ったりしたことで、リフレッシュする機会になったのかもしれません。
最後はみんなでレジャーシートをひいてお昼ご飯を食べました。明治神宮は参拝するだけの場所だと思っていましたが、そこには100年の歴史を持つ森があり、若者の手でその森を維持していくことが大切だと学びました。
今回は稲作とどんぐり畑の体験だけでしたが、「響」の森を維持する活動は続いていきます。ご興味のある方は、ぜひ調べてみてください。(レポート:中村ひかる, 写真:Daichi Fumoto)