シブヤ大学

授業レポート

2023/12/25 UP

渋谷で暮らしの井戸端会議

みなさん初めまして、私たちシブヤ食いつくし隊〜野菜解放戦線団〜です!
今回は12/16(土)に行われた「渋谷で暮らしの井戸端会議」のレポートをお届けします!

こちらは、神奈川大学社会教育課程の学生とシブヤ大学さんとの合同授業として開講しました。
学生の私たちにとって渋谷といえば、大都会で人が多いといったイメージが強かったため、「そんな渋谷で暮らすってどんな感じだろう?」という素朴な疑問からこの授業は生まれました。

今回、長年渋谷区に住みながら、ゆるやかに食と生活の関係を見つめている安西さんからお話をしていただきました。また、教室は安西さんとも交流がある「come cafe OSAMU bar」、味噌作りは体と心に優しい料理を提供するオーナーのおさむさんに教えていただきました。

授業当日、初めて駅や人が多いところから離れて渋谷を歩いてみたので少し迷ってしまったりしましたが…それもいいと前向きに考えられるほどいい朝を迎えることができました!いざ一人で歩いてみると、知らなかった静かな一面や街としての渋谷を感じることができたと思います。

学生とシブヤ大学のスタッフさん、安西先生が集合した後、come cafe OSAMU barにお邪魔させていただきました。お店は木目調のテーブルなどがあり、窓からはちょうど朝日が差し込んでいて、とても穏やかな雰囲気を味わうことができました。

授業前には参加者の方と少しお話しをさせて頂きましたが、その方の地元についてお聞きして、自分の知らない土地に思いを馳せたりしていました。
普段は人見知りの自分が初めて会う人に話しかけられたのは、今回の授業がなければ出来なかったことだなと今になって感じます。
そして続々と参加者のみなさんが集まってくる中、いよいよ授業が始まるのだな…と非常にドキドキしました。

まず、おさむさんが味噌作りの実演をしてくださいましたが、予想以上に味噌作りというものがパワフルで驚ました。体全体を使って大豆を潰すところを見て、これからの味噌作りにワクワクしました!

おさむさんからの実演後さっそく味噌作りを始めました。
素手で大豆を潰すところからはじめ、なかなか普段できない経験でしたが、これが驚くほど癒しを与えてくれました。最初は黙々と味噌作りを楽しんでいたため、会話があまりなかったのですが、少しずつ「これで大丈夫ですかね、、?」などのちょっとした会話から参加者同士での会話が始まり、落ち着いた雰囲気の中で普段は交流があまりない世代間の交流を楽しむことができました。

さらにそこから、味噌を袋に詰める作業に入ったのですが、そこに苦戦し出来上がりの早さにばらつきが出てきました。ですが参加者同士の仲も少し深まったことで、「大丈夫大丈夫きっと美味しくなる」などとお互いを励まし合うことができ無事全員味噌作りを終えることができました。
自分が食べるものを1から作り上げる体験は普段味わえない体験であり、その体験を通して自分が食べるものが自分になると言うことを改めて実感することができました。

味噌作りを終えると、おさむさんから、誰かに教えたくなるような美味しいおむすびの作り方を教わりました。
手を濡らして塩を塗し米を手で包むと、丹田を意識しながら握らずに上から下へと下すようにして、おむすびをつくりました。教わる前にみんなの思い思いに握ったおむすびと食べ比べをしてみると、味の違いが簡単にわかりました。 思い思いににぎったおむすびは、持ち運ぶために崩れないようしっかりと握るおにぎりと同じように、少しかための食感になりましたが、教わりながら作ったあまり握らないおむすびはほろほろとすぐに崩れてしまうくらい柔らかい食感でとても美味しかったです。
また、おさむさんから先ほどの味噌作りと同じ材料の完成した味噌を使ったお味噌汁をいただきました。 本当に美味しいお味噌汁で、自分たちの手作り味噌が完成するのが非常に楽しみになりました。

味噌作りにはじまり、おいしいおむすびと味噌汁を食べて、参加した全員が非常に満足した様子でした。
とても気持ちの良い朝をシブヤで過ごすことができました!

今回の井戸端会議に参加された方々には、味噌作りの経験者も未経験者も含まれており食についてよく考察されている方や、渋谷区のお話を聞きに来た方もいらっしゃいました。
終わりには自分の経験も交えて今回学んだことについて感想を共有していただきました。一人暮らしの経験や旦那様への配慮についてのお話、食事についておいしかった、楽しかったなどの言葉のほかに、料理を作る際の気分や健康について学んだことは今後活かしていくことができそうとのことでした。

そして、今回講義をしてくださったお二人の先生からのお話が初めて聞くことばかりでとても面白く、息ぴったりな会話が充実した時間へと繋がりました。 私たちも実際に食事の楽しさや健康の大切さを感じることができ、特におむすびの元気の出るむすび方は印象に強く残りました。第7チャクラ・タンデンの意識を忘れません。
また、味噌作りの際に握った大豆のおかげで、手がもちもちで美白になったことも実感できて嬉しかったです。
参加された方のお声で、手を使った料理作りの機会や食育に関する講義を行ってほしいとあったのでまたシブヤ大学でそのような機会ができることを楽しみにしたいと思います。

半年後、手作り味噌の完成が楽しみです♪ ありがとうございました!

(レポート・写真:佐々木小雪、山岸美未、髙梨瑛士、岩舘あすか)