シブヤ大学

授業レポート

2008/1/8 UP

                          

映像を見るのではなく、つくる。それは自分を表現すること。

今回の授業はNHK解説委員として第一線で活躍されている中谷日出先生による、映像についての授業です。普段なかなかできない映像制作を、DMD(※)を用いて行いました。

※DMD(Digital Movie Director)とは簡単な操作で3Dアニメーションを作製できるソフトウエア。

<映像作製>

映像づくりは、席が隣になった方と一緒に行いました。初対面の組み合わせが多かったにも関わらず、とても打ち解けた雰囲気で進んでいきました。

まずテーマを決め、キャラクターとセリフについて話し合い、全体を川柳でまとめるという流れで作っていきました。実際につくってみると、「とっても簡単で面白い!」と感じました。キャラクターも舞台も用意されているものから選ぶだけで設定でき、後は台詞を打ち込むだけでオリジナルの映像がつくれます。

同じ台詞でも表情によって大きく印象が変わるので、お隣の方といろいろと試し、台詞と表情がぴったり合った時、「これだね!」と喜び合いました。

より作り込む方は、カメラワーク・BGM・効果音などにも工夫を凝らしていました。ほとんどの方が初めてDMDを使ったにも関わらず、それぞれに特長のある作品が揃ったと思います。下記のサイトで公開されているので、ぜひご覧になってみてくださいね。      
<講義―自分を表現することに映像を―>

なんと徹夜で考えてくださったという中谷先生の講義は、とても興味深いものでした。特に印象に残っているのが「映像作品を発信することは、突き詰めて考えていくと、自分を表現している」というお話です。例えば映像の舞台を設定する時には、今までに行ったことのある場所を使うことが多いだろうし、台詞は自分が聞いたことや、話すことが原点になっているからだろうと思いました。簡単に映像をつくることができるようになった今、SNSやブログに加えて、映像を通して自分を発信し、表現することもきっと面白いと思いました。その時には、「面白いものを面白く作ろうとしても上手くいかないことがある、自然な感じで肩の力を抜いて作ってみるといいものが出来るよ」という先生の言葉を参考にしてみたいと思います。

みなさんも自分を表現することに、映像を取り入れてみるのはいかがでしょうか?

(ボランティアスタッフ 長坂和晃)