授業レポート
2021/7/30 UP
起業のタネを掘り起こす ~一歩を踏み出すキッカケづくり~
黒田先生の「今日は手ぶらで帰す気はありません。みなさんの背中を押すような授業にしたいし、参加者のみなさん同士が仲良くなって、一緒に起業しようと思ったら、いいなと思っています。」という熱い言葉から授業は始まりました。
参加者のみなさんに、今日参加した理由をチェックインの時間にお話ししてもらいました。起業するかどうか決めていないけど興味がある方、起業予定の方、すでに起業されている方まで、様々な方々がいらっしゃいました。
最初に本日の目標「起業のタネをつくる」とはどういうことなのか、そのための心得として、精度を追い求めるのではなく、今のベストを尽くすことについての説明があり、先生の起業のきっかけについての話に移っていきます。
先生の独立したきっかけは、さぞや高い志を持ってのことかと思ったら、実はなんとなく独立したんだそう(!)独立する気なんてさらさらなかったのに、「独立したら仕事紹介するよー」という人や、「青山のオフィスで、机が余っているから使っていいよ」という人が立て続けに現れたので、それならいいかと思って本当に軽い気持ちで独立したとのこと。そしてそれがどうなったかというと、紹介すると言ってくれた人は口だけで、実際には仕事は回って来ず、会社のデスクを無料で貸してくれていた人からは、会社を畳むから出て行ってくれと言われる始末。そこでようやく、先生は「起業とは一体なんだろう」とか「どのようなビジネスマインドが必要なのだろう」と言うことを考え始めたと言います。本来は起業する前に考えておかなければならなかったことを、この時に先生は悩んだことから、自分とは同じ思いをしてほしくないと、起業家育成にも取り組むようになった経緯を語っていただきました。
先生の話を聞いたあとは、グループワークやグループディスカッションに取り組みました。ワークではまずビジネスの目的について考えました。なかなか発言できないでいると、先生の「起業を目指すなら、遠慮はいらない。遠慮と謙虚は違いますよ。」とゲキが飛んできます。各テーブルでいろんな意見が出ました。それに対して、正解はないけれど、「誰かの悩みを解決すること」「誰かに価値を提供すること」が大事で、好きを仕事にするのはいいことだけど、好きのその先にはこの2つの視点が必要になるとの話が先生からありました。
個性を発揮できること、興味関心が高いこと、情熱を注ぎ込めること、その3つが重なり合うことが、起業してもっとも活躍できるビジネスということで、自分の得意なこと‘STRONG’をシートに書き出していきます。次に自分の好きなこと‘LIKE’も書き出していきます。そして、’STRONG’と’LIKE’を組み合わせて、起業のタネを考えていきます。アィデイアが出なくて煮詰まっていると、「数はたくさん出さなくてもいいので、自分がワクワクすると思うことをじっくり考えて!」いうアドバイスで先生に背中を押してもらいました。グループ内で発表したり、フィードバックをしてもらったりしながら、起業のタネを徐々に言語化していき、シートを何枚も埋めて行きます。
起業する際には、自分のアイディアを人にプレゼンするピッチの機会がたくさんあります。ということで、ワークで考えた起業のタネをみんなの前で、発表するプレゼンタイムを行いました。各自が考えた起業プランを発表し、オーディエンスに何をして欲しいかも合わせて訴えます。持ち時間は一人1分。なかなかその時間内に収めるのが大変で、オーバーすると先生に容赦なく打ち切られてしまうので、みなさん限られた持ち時間の中で、なんとか伝えようと熱のこもったピッチになりました。発表後はプレゼンを聞いてもっと話を聞いてみたいと思った人の話を聞くフリートークタイム。あちらこちらで、それぞれの起業アイディアについての話で盛り上がりました。
最後に起業のタネから自分の未来を作るために、最初の一歩で自分が何をするのかをそれぞれまた発表しました。「人にアイディアを話してブラッシュアップします」「○○という場所で起業するためにそこに通いつめます」「○○円溜まったら起業します」などなどそれぞれのファーストステップをお話ししてチェックアウトしました。先生は起業のアイディアは今日決めたことが絶対ではなく、どんどん変わって言ってもいいし、むしろアイディアをブラッシュアップすることは起業に必要なことだからという話をしてくれて授業は幕を閉じました。今日の授業はシブヤ大学にとっても久々のオンラインではない対面の授業でした。終了後に参加者の方から、「やっぱり、リアルに話せるっていいですね」とか「ワーク大変だったけど楽しかったです」と声をかけていただき、ベストを尽くした参加者のみなさんの晴れやかな表情が印象的でした。今日の授業で先生や参加者の皆さんと一緒に蒔いた起業のタネがこれから芽吹いて、成長していき、一体どんな花を咲かせるのか、楽しみです。
(授業レポート:江崎来美)
参加者のみなさんに、今日参加した理由をチェックインの時間にお話ししてもらいました。起業するかどうか決めていないけど興味がある方、起業予定の方、すでに起業されている方まで、様々な方々がいらっしゃいました。
最初に本日の目標「起業のタネをつくる」とはどういうことなのか、そのための心得として、精度を追い求めるのではなく、今のベストを尽くすことについての説明があり、先生の起業のきっかけについての話に移っていきます。
先生の独立したきっかけは、さぞや高い志を持ってのことかと思ったら、実はなんとなく独立したんだそう(!)独立する気なんてさらさらなかったのに、「独立したら仕事紹介するよー」という人や、「青山のオフィスで、机が余っているから使っていいよ」という人が立て続けに現れたので、それならいいかと思って本当に軽い気持ちで独立したとのこと。そしてそれがどうなったかというと、紹介すると言ってくれた人は口だけで、実際には仕事は回って来ず、会社のデスクを無料で貸してくれていた人からは、会社を畳むから出て行ってくれと言われる始末。そこでようやく、先生は「起業とは一体なんだろう」とか「どのようなビジネスマインドが必要なのだろう」と言うことを考え始めたと言います。本来は起業する前に考えておかなければならなかったことを、この時に先生は悩んだことから、自分とは同じ思いをしてほしくないと、起業家育成にも取り組むようになった経緯を語っていただきました。
先生の話を聞いたあとは、グループワークやグループディスカッションに取り組みました。ワークではまずビジネスの目的について考えました。なかなか発言できないでいると、先生の「起業を目指すなら、遠慮はいらない。遠慮と謙虚は違いますよ。」とゲキが飛んできます。各テーブルでいろんな意見が出ました。それに対して、正解はないけれど、「誰かの悩みを解決すること」「誰かに価値を提供すること」が大事で、好きを仕事にするのはいいことだけど、好きのその先にはこの2つの視点が必要になるとの話が先生からありました。
個性を発揮できること、興味関心が高いこと、情熱を注ぎ込めること、その3つが重なり合うことが、起業してもっとも活躍できるビジネスということで、自分の得意なこと‘STRONG’をシートに書き出していきます。次に自分の好きなこと‘LIKE’も書き出していきます。そして、’STRONG’と’LIKE’を組み合わせて、起業のタネを考えていきます。アィデイアが出なくて煮詰まっていると、「数はたくさん出さなくてもいいので、自分がワクワクすると思うことをじっくり考えて!」いうアドバイスで先生に背中を押してもらいました。グループ内で発表したり、フィードバックをしてもらったりしながら、起業のタネを徐々に言語化していき、シートを何枚も埋めて行きます。
起業する際には、自分のアイディアを人にプレゼンするピッチの機会がたくさんあります。ということで、ワークで考えた起業のタネをみんなの前で、発表するプレゼンタイムを行いました。各自が考えた起業プランを発表し、オーディエンスに何をして欲しいかも合わせて訴えます。持ち時間は一人1分。なかなかその時間内に収めるのが大変で、オーバーすると先生に容赦なく打ち切られてしまうので、みなさん限られた持ち時間の中で、なんとか伝えようと熱のこもったピッチになりました。発表後はプレゼンを聞いてもっと話を聞いてみたいと思った人の話を聞くフリートークタイム。あちらこちらで、それぞれの起業アイディアについての話で盛り上がりました。
最後に起業のタネから自分の未来を作るために、最初の一歩で自分が何をするのかをそれぞれまた発表しました。「人にアイディアを話してブラッシュアップします」「○○という場所で起業するためにそこに通いつめます」「○○円溜まったら起業します」などなどそれぞれのファーストステップをお話ししてチェックアウトしました。先生は起業のアイディアは今日決めたことが絶対ではなく、どんどん変わって言ってもいいし、むしろアイディアをブラッシュアップすることは起業に必要なことだからという話をしてくれて授業は幕を閉じました。今日の授業はシブヤ大学にとっても久々のオンラインではない対面の授業でした。終了後に参加者の方から、「やっぱり、リアルに話せるっていいですね」とか「ワーク大変だったけど楽しかったです」と声をかけていただき、ベストを尽くした参加者のみなさんの晴れやかな表情が印象的でした。今日の授業で先生や参加者の皆さんと一緒に蒔いた起業のタネがこれから芽吹いて、成長していき、一体どんな花を咲かせるのか、楽しみです。
(授業レポート:江崎来美)