シブヤ大学

授業レポート

2020/12/24 UP

ライブハウスをめぐる〜渋谷の街と音楽文化〜

【イベントのお知らせ】
「ライブハウスをめぐる〜渋谷の街と音楽文化〜」授業内で訪れたライブハウスを会場に、案内役をしていただいた尚美学園大学の皆さんがライブを企画しています。
(※緊急事態宣言を受け、無観客での開催・ライブ配信となります。)

シブヤ大学も音楽文化の火を絶やさないよう活動されている彼らを応援しています。
ぜひ新たな音楽に出会ってみてはいかがでしょうか?

▼詳細URL
https://knoow.jp/@/shobi_kaoru2020




■授業レポート

渋谷の音楽文化に焦点を当てて街歩きを行い、その文化や歴史を学ぶ授業でした。
先生はレコード会社・音楽プロダクションで、プロデューサーとして活躍して来られた中野薫先生。案内役は、「シブヤのまちとライブ文化の潮流」について学んでいる尚美学園大学の学生さんが行ってくれました。


渋谷フクラス1Fにある観光案内所「shibuya-san」に集合し、先生から本日の説明を受けた後に出発です。最初に訪れたのは、センター街に位置していたライブハウス「屋根裏」の跡地。ここでは、RCサクセションやサザン・オールスターズが出演しておりました。

続いて、公園通りの山手協会地下にあったライブハウス「ジャン・ジャン」の跡地に向かいます。ここは1969年から2000年まで営業し、井上陽水、来生たかお、中島みゆき、ユーミン、吉田拓郎など多くのアーティストが出演していました。

そして、代々木公園に向かって公園通りを進み、今年で39周年を迎えるライブハウス「egg man」にたどり着きます。こちらでは内部を見学させて頂き、店長のお話もお聞きする事ができました。今年は新型コロナウイルスの影響で半年以上にも渡って閉館し、やはり経営は厳しい状況にあるようです。しかし、換気設備や配信設備を導入して、感染症対策やライブの配信などの新たな取組みをされていました。

 公園通りを挟んで向かいには、「LINE CUBE SHIBUYA(旧渋谷公会堂)」があります。センター街の小さなライブハウスから始まり、「egg man(収容人数:約400人)」、「LINE CUBE SHIBUYA(収容人数:約2400人)」、「NHKホール(収容人数:約3500人)」、と、「代々木第一体育館(収容人数:約10000人)」まで公園通りを登っていくコースは、坂を登るにつれてハコも大きくなっていくことで、「ヴィクトリー・ロード」と呼ばれているそうです。


 その後、東急ハンズの向かいのライブハウス「チェルシーホテル」、宇田川町のDJ機材店、レコード店「HMV」、道玄坂のライブハウス「O-nest」、円山町のクラブ「club asia」「WOMB」を経て、百軒店のロック喫茶「BYG」の順路で見学しました。

 普段は意識をせずに歩いている渋谷の街並みも、音楽文化というテーマを持って歩くことで、歴史や文化の面で多くの学ぶ事がありました。また、日本の音楽文化の中心的な地である事を認識する機会になりました。現在は新型コロナウイルスの影響で音楽興行は厳しい状況でありますが、積み重ねてきたライブハウスの文化を守っていくために活動されている方のお話を直にお聞き出来た事も勉強になりました。

レポート:長健太