世界と、いっしょに輝く
～エシカルジュエリーブランドHASUNAの仕事～

『ブラッド・ダイヤモンド』という映画があります。
アフリカ地域紛争で武器調達の資金源として不法取引されるダイヤモンドを巡るこのサスペンス映画は、
実際に1991年～2002年まで続いたシエラレオネ内戦を精緻に取材して創作されました。

"紛争ダイヤモンド"だけでなく、美しく輝くジュエリーの裏側には
採掘現場で生じる児童労働や搾取、そして引き起こされる健康被害と環境破壊が隠れていることがあります。

、、「美しさ」ってなんでしょう。


そう明言する日本発の"エシカル"ジュエリーブランドがあります。
その名は「HASUNA」。今回の先生はHASUNAを立ち上げた白木夏子さんです。

"エシカル"とは、直訳すると「倫理的な」「道徳的な」という意味で、
転じて「社会課題や環境問題に配慮していること」を表します。
HASUNAで扱うジュエリーの素材は、誰が、どこで、どのように作ったものか、
可能な限り、由来がはっきりしているものを選んでいるそうです。

例えば、
カリブ海はベリーズのウィルクス貝。
フェアトレードで、加工職人の生活を継続的に支援しつつ、次世代クラフツマン育成の基盤づくりをしています。

アフリカはルワンダの牛の角。
現地の日本人女性が、ストリートチルドレンたちに牛の角の加工技術を指導して、
経済的な自立を促している工房から仕入れています。

ミクロネシアはポナペ島の真珠。
産業のなかった離島に日本人の男性が真珠の養殖技術を教え、
10年の歳月を経てようやく形にしたもので、若者たちの雇用が生まれています。

他にも、パキスタンの宝石や、コロンビアの金などなど。
※もっと詳しくはこちらをどうぞ。

HASUNAのある現在～未来を想像するに、
国内ではまだほとんど知られていない「エシカルジュエリー」という概念が定着することで、
HASUNAの他にもエシカルなジュエリーブランドが誕生し、
日本におけるエシカルジュエリーのマーケットが順調に拡大すれば、
児童労働も搾取も、健康被害も環境破壊も、もっともっと止められるかもしれない。

競争から協創といいますか、
たとえ事業規模自体は小さくても、社会的に大きな影響力を発揮することができる。
新しいやり方で、世の中の課題に取り組む「社会起業家」の役割って
"流れ"をつくることなのかもしれません。

誰かの幸せは、他の誰かの不幸せに拠るものであってはならない。
社会の変え方って、根っこはとてもシンプルなところにある気がします、
白木さんのお話を聴きながら、シンプルに「どうありたいか？」を一緒に考えてみませんか。


（授業コーディネーター：榎本 善晃）

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【懇親会について】
授業後に懇親会を予定しています。
今回の先生の白木さんも参加されますので、よろしければ、ぜひご参加ください。
※懇親会のみのご参加はご遠慮ください。。

日時：2013年7月17日(水) 授業終了後～21:30頃
場所：西武渋谷店A館8階 レストランフロア (調整中)
会費：飲食代として2,000円程度の予定です。

参加希望の方は、授業の【当選】後に、下記までご連絡をお願いいたします。

連絡先：info@shibuya-univ.net
内容：メールの件名を「7/17(水) Think College 懇親会参加」とし、本文にお名前をご記載ください。
期限：7月12日(金)正午まで

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本授業は西武渋谷店とのコラボレーション講座「Think College」です。

　シブヤに集い、聴き、考える

　シブヤはいつも世界中から文化を吸収し
　東京を新しくしてきました。
　新しいことの集まるシブヤに今、社会問題の
　解決に取り組む人が集まりつつあります。
　世界の課題について知ること、それらに向き合う人に
　触れて、考えてみること。まずはそこからはじめてみませんか。

　西武渋谷店では毎月、
　世界の問題に取り組む方を招いて
　どなたでもご参加いただける講座を開催します。