シブヤ大学

やきもの鑑賞入門編10 小さな器から眺める大きな世界。

16:00-17:30
  • 戸栗美術館
  • 中島 由美 [戸栗美術館キュレーター]
参加費
無料
定員
20名
参加対象
やきもの全般に興味がある方。

当日の持ち物
筆記用具をご持参ください。
申し込み方法
上記受付期間中、WEBフォームより抽選予約制で申し込みを受付いたします。
※抽選後にキャンセルが発生した場合は先着順で受付再開します。
※1回のお申し込みにつき、1名様のご入場となりますのでご了承ください。同じ方が同じ授業に2回申し込みは出来ません。
【入場】教室へは、授業開始時間までに必ずお入り下さい。授業開始後の入場は制限させていただきます。なお、10分を超えて遅刻された場合は受付終了となり、授業へ参加することが出来ませんのでご注意下さい。【交通手段】当日、教室への交通手段は電車、バスなど公共機関をご利用下さい。近隣への配慮のため、車・バイク・自転車でのご来場はご遠慮願います。【撮影等】会場への撮影、録音機器のお持込は固くお断りさせて頂きますので、ご了承下さい。
前回のシブヤ大学の授業では、中国のやきものの歴史、魅力を概観しました。今回は『戸栗美術館名品展Ⅱ-中国・朝鮮陶磁』(2007年9月24日(日)まで開催)を鑑賞しながら、「日本のやきものに影響を与えた中国陶磁」について考えてみましょう。

中国のやきものは、古くから周辺の国々にさまざまな影響を与えてきました。ベトナムや朝鮮半島では、中国の染付や青磁にとてもよく似た器を焼いています。日本も例外ではありません。鎌倉時代や室町時代には、中国の青磁や黒い釉のかかったやきものの形や装飾を写した器が瀬戸で焼かれました。

これらは後の「茶道具」にも大いに関係してきます。桃山時代から江戸時代初期には、茶道が盛んになり、日本の茶人が中国へ茶道具の注文を出すこともありました。逆に中国からは、染付や色絵の食器類も大量に運ばれてきて、ちょうどその頃に始まった『伊万里焼』は盛んにこれらの文様や形を写したとのことです。

お隣りとはいえ、日本と中国は海で隔てられています。中国陶磁のすべてが日本に入ってきたわけではありません。そもそも、日本が影響を受けたやきものは、本場中国ではどういう位置づけのものだったのでしょう。また、技術の伝来は、誰からどのように行われ、日本を経由した技術は、その後世界にどういう影響を与え広がったのか。
世界を大きく捉えるために、小さな器を丹念に眺める。芸術鑑賞の秋のはじまりです。             

先生

[ 戸栗美術館キュレーター ]

中島 由美

東京芸術大学大学院美術研究科修了(保存科学専攻)。戸栗美術館学芸員、日本陶磁協会研究員を経て現在、戸栗美術館評議員・学芸員。執筆、カルチャースクール講師等の活動を行う。著書「古伊万里との対話」「古伊万里からくさ美術館」監修「週刊やきものを楽しむ」他。

教室

戸栗美術館

1987年10月、美術品を永久的に保存し、広く一般に公開することを目的に財団法人の認可を受け、旧鍋島藩屋敷跡地に開館。現在では日本のみならず世界的にも評価の高い古陶磁専門美術館として活動している。主な収蔵品は、東洋陶磁器。東洋陶磁器は、日本、中国、朝鮮、などで生産された陶磁器の総称で、日本磁器の内、江戸時代のはじめに肥前国(現在の佐賀、長崎県)で生まれた磁器を肥前磁器と呼びます。
※古陶磁器:7,000有余点 古書画:4,000有余点(平成13年10月現在)

開館時間 : 午前9時30分 ~ 午後5時30分
(入館は閉館30分前まで)

<バリアフリーに関して>
バリアフリー設計ではございませんので、車椅子の方、入場が困難な方は事前にシブヤ大学事務局までお知らせ下さい。

シブヤ大学事務局: Tel 03-3770-4285/E-mail info@shibuya-univ.net

所在地
渋谷区松濤1-11-3
電話:03-3465-0070

<当日の連絡先について>
電話:080-5542-2820 (※注)

(※注)
①授業当日午前8時以降にご連絡頂きますよう、お願いいたします。
②場所についてのお問合せや、やむを得ない場合の当日キャンセルのご連絡の場合のみ、おかけ頂きますよう、お願いいたします。

最寄り駅1:JR山手線・埼京線・東京メトロ銀座線・半蔵門線・東急東横線・京王井の頭線渋谷駅 下車 徒歩15分
最寄り駅2:京王井の頭線神泉駅 下車 徒歩7分