シブヤ大学 2021年度 活動レポート
皆さん、こんにちは!今回の記事では、2021年度の活動レポートをお届けします。
シブヤ大学サポーターの皆さま、応援してくださっている皆さまへ
こんにちは、シブヤ大学の大澤です。コロナ禍でとにかく活動を継続することに精一杯だった2020年度に比べ、2021年度は、少しずつですが自分たちらしい新しい活動をかたちにできた年でした。ゼミ型の授業や、15周年寄付キャンペーンなど、シブヤ大学のコンセプトや無料の仕組みへのこだわりをより多くの方に知っていただきながら、自分たちが理想とする活動に着手することができました。シブヤ大学に関わる皆さんが一緒になって盛り上げてくれたこうした取り組み一つ一つが、初めての法人サポーターの獲得や、ポッドキャスト(2022年春スタート)の立ち上げにつながったのだと思います。
また、2021年は外には見えない内部の運営体制の見直しにも力を入れた一年でした。組織の継承を見据えた持続的な体制の模索や、これまで曖昧になっていた組織図の見直し、企画、組織運営、広報、財務など多岐にわたる分野でのボランティアスタッフとの協働など、活動をつくる側の自分たちが楽しく関われる運営体制を検討することにも取り組んできました。
コロナ禍を経て、いま改めてリアルで学びあうことが価値を持ち始めているように感じます。2022年度も引き続き「みんなでつくる組織」を模索しながら、リアルな場を持つシブヤ大学だからこそつくれるワクワクする活動を行っていきます。今後ともどうぞよろしくお願いします!
シブヤ大学学長 大澤悠季
2021年度の活動報告
自分たちだけで主体的に関心を深める学びあいのコミュニティ「シブダイラボ」の実証実験
授業と並ぶ新しい学びの場の形式を探る実験として「シブダイラボ」をスタートしました。ラボのルールは、先生がいないことと、同じメンバーで継続して実施すること。「自走する学びあいのコミュニティ」をキャッチフレーズに、自分の学びを自ら主導権を持って深めていく場です。自分の力で学ぶことを楽しめる人、自分がほしい場所を自分でつくっていける人を増やしていきたいという思いのもと、"笑い"をテーマに約3ヶ月間活動しました。取り組みを通じて、自分の力で学びを深める面白さ、探究のプロセスを共有することで生まれる気付きを体感し、さらなる学びの場の可能性を感じています。
詳細リンク:シブダイラボ活動レポート
今回のテーマ"笑い"に関する、参加者の学びのプロセス資料
渋谷の街でやってみたいことを自由に考え実践する「しぶやをつくるゼミ」
一般社団法人渋谷駅前エリアマネジメントと協働し、半年間にわたるゼミ型の活動「しぶやをつくるゼミ」を実施しました。渋谷でやってみたいアイデアをグループごとに自由に考え、実現化していくための専門的な視点を取り入れながら行った実践的なプログラム。終了後も自発的にグループが立ち上がり、渋谷の街でのアクションを考える活動が続いています。
シブヤ大学にとって一番身近な地域社会である渋谷に根ざしたこの活動は、オンラインでつながれる今の時代だからこそ、改めて渋谷と関わることの大切さと楽しさを実感する機会になりました。
詳細リンク:しぶやをつくるゼミ2021アーカイブレポート
シブヤ大学 15周年特別授業
シブヤ大学に関わる皆さまに日頃の感謝を伝えるとともに、私たちの考える「今本当に学びたいこと」を届けるため、2つの特別授業を実施しました。
評論家の荻上チキさんをゲストにお迎えした授業では、メディア情報の受け止め方や発信の仕方についてお話を伺い、揺れ動く社会の中で、私たちがどのようなことを大切に情報と向き合っていくかをともに考える場となりました。
また、実践的教養書『学びのきほん/NHK出版』の編集者白川貴浩さんをゲストにお迎えした授業「自分に合った『学びのありかた』を見つけよう」では、大人になってからの学び方について編集の視点から考え、自分自身の学びのありかたについて取扱説明書をつくるワークショップを行いました。(ワークショップの構成や問いかけはシブヤ大学のボランティアスタッフスタッフを中心にアイデアを出し合い準備しました。)改めて私たちがどのような"学び方"を日常に取り入れていきたいか、再考する機会となりました。
シブヤ大学15周年バースデードネーション(寄付キャンペーン)
シブヤ大学の設立15周年を記念し、寄付キャンペーンを実施しました。1ヶ月半の期間で約70名の方から、計490,319円のご寄付をいただきました。また同時に、多くの方からあたたかい応援メッセージをいただき、これまでのシブヤ大学に関わる皆さまとのつながりを改めて感じることができました。収入面での大きな支えとなったことはもちろんですが、それ以上に「15年前に学生として参加したよ!」「10年前に先生として関わったよ」といったメッセージを通じて、15年間の活動の積み重ねの価値を実感し、活動を進める上で大きな力となっています。誠にありがとうございました!
シブヤ大学の授業をアーカイブして届ける「ZINE(ジン)プロジェクト」
シブヤ大学の授業を、そのまま手に取れる冊子(ZINE)としてアーカイブ化するプロジェクトが始まりました。今回は「歩くようなはやさで生きる人のためのリベラルアーツ」をテーマに、山本貴光さん・吉川浩満さんをモデレーターとして、社会学や文化人類学、哲学などから4回に分けてお届けした授業をZINEとしてまとめます。(2022年冬発売予定)
2021年度はさまざまな角度から学びあいの場のあり方を実験したり、新たなチャレンジを試みる年となりました。これからも、シブヤ大学をよろしくお願いします!
数字で見る2021年度の授業
2021年度会計報告
2021年度 経常収益と経常費用
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誰もが自由に参加できる学びの場を、これからも無料で開き続けるためには、日頃からシブヤ大学を応援してくれる皆さんの力が必要です。是非この機会に、サポーターとしてシブヤ大学をつくる仲間になっていただけたら嬉しいです。
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