シブヤ大学
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【イベントレポート】「日欧ミーティング 渋谷川魂」まち歩きイベントを実施しました!


法政大学江戸東京研究センター主催「日欧ミーティング渋谷川魂」のまち歩きワークショップのひとつに、共同ホストとして参加させていただきました。
ここでは、8月6日(土)に行われたまち歩きワークショップの当日の様子を、写真とともにお届けします。

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「日欧ミーティング渋谷川魂」は、渋谷川の研究をしているドイツの学生チームとの共同企画で、渋谷川を巡るいくつかのルートを歩きながら、日本人が気付いていない渋谷川の魅力を再発見しようというもの。
シブヤ大学では、明治神宮ルート(代々木駅~明治神宮~原宿)でご一緒しました。
当日は、ピノ・ヘイエさん、ウォルフラム・マイナーさん(ミュンヘン工科大学建築・都市開発科修了) 、セシル・カーマイディクさん(ヴェルサイユ国立建築学校修了) の3名が、はるばるドイツから来日して、ワークショップを企画してくださいました。

▼まち歩きコース
代々木駅(西口)→明治神宮(北参道口)→北池→明治神宮博物館→明治神宮本殿→清正井(御花北門)→東池→明治神宮(原宿門)→ケアコミュニティ・原宿の丘

代々木駅(西口)に集合して出発。
途中地下に渋谷川が流れる細い路地を歩きます。
普段なら見過ごしてしまいそうな道端の空き地や、線路・道路・川(地下)が交差する場所では解説も。
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北参道口を横目に明治神宮の杜へ。
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渋谷川の支流のひとつでもある北池。カメやスッポンがたくさんいました。
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宝物殿の前を通って明治神宮本殿へ。
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清正井(御花北門)を過ぎてあまり人目に付かない場所にある東池へ向かいます。
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最後は明治神宮(原宿門)からケアコミュニティ・原宿の丘へ。
お昼休憩を挟んでワークショップです。

▼ワークショップ
歩きながら感じた渋谷川の魅力や課題を発表し、未来のために渋谷川をどう改善できるか?アイディアを出し合いました。
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ワーク①:まち歩きを通して見つけた、渋谷川のよいところ、よくないところは?
〈出た意見〉
・源流が明治神宮にあることを知らない人が多い。
・自然と都会が一つの空間にあるのがすごい。
・明治神宮の人工林が人や生態系のつながりによってできているのが感動的。

ワーク②:渋谷川をより魅力的にするためのアイディアを出し合おう!
・渋谷川の水源にもなっている明治神宮の杜に親しんでもらうために、夜の公園を開放する(キャンプしたり、ライトアップできたらいい)
・参拝だけして帰ってしまう人たちにより楽しんでもらうために、明治神宮の杜の散歩コースをつくる。(渋谷川コース、野鳥コース、スタンプラリーなど)

ワーク③:マップにアイディアを貼り、つながりのある他のアイディアと合体させよう!

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▼参加した感想
ゲストのウォルフラムさんに、なぜ渋谷川に興味を持ったのか聞いたところ、ドイツと日本の都市景観の違いについて教えてくれました。
戦後、ドイツでは、建物と川が都市計画によってきっちり分けて建てられたそうですが、日本では、川(道路で隠されている場所もある)の上に高速道路や高速ビルが建っていて、川と色々な建造物が混在しているのが面白いと思ったそうです。日本の都市に対する海外の方の見方の違いに驚きました。
また、今回のまち歩きで、書き込み用にコースマップをもいました。
ゲストの皆さんの解説を一生懸命メモしている私たちを見て、ピノさんから『僕が言ったことを書き込むのではなくて、自分が歩きながら感じた面白いと思ったことを書くんだよ』と言われ、私を含めた参加者の皆さんでハッとしました。自分がその場所で思ったことや発見を楽しむことが大切なのだと学べたのもよかったです。
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レポート:山口由里