授業レポート

2017/1/10 UP

血わき肉おどる!伝統のフェスと現代のフェスから学ぶ、日常の変え方

血わき肉おどる!伝統のフェスと現代のフェスから学ぶ、日常の変え方

11月19日。


雨が降っている生憎の空模様ですが熱い授業が開催されました!


 


この日、授業の先生は3名。


それぞれ熱い想いを持ち第一線で活躍されるカッコいい先生達です。


今回の授業はこの3名の先生方の自己紹介と自身が行なっている活動の説明、そして日本文化や伝統芸能に対する想いをお話していただきます。


その後、グループワークを行いました。テーマは「お祭りを一つ考えてみましょう」。


 


・友光雅臣さん 天台宗常行寺副住職


常行寺の副住職にして寺社フェス向源の代表の友光さん。


実はお寺とは全く関係のない一般家庭出身で、学生時代はDJとしても活躍していたという経歴をお持ちです。


ご縁があったのち修行を終え僧侶になり、2011年の東日本大震災をきっかけに寺社フェス向源を開始します。


向源というフェスの名前は、~自分の「源」と「向」きあえる場所~という想いを込めてつけたそうです。日本の伝統芸能や仏教や神道をベースに向源を体験して、自分の心の中の何かに気づけたか、また向源を体験することで自分が何をしたいのか、それを問い続けます。今回の授業も「日常の何を変えたいか」を問い続けます。


 


・米澤渉さん (一社)アプチーズ・エンタープライズ プロデューサー・寶船BONVOリーダー


徳島県を発祥とする阿波踊り。400年続く日本の伝統的な踊りである阿波踊りを日本初にして唯一のプロ集団、寶船を率いています。


米澤さんが小学生の頃、お父さんに言われてお友達を阿波踊りに誘ったところ「ダサい」と言われてしまったそうです。


米澤さんは「子供が楽しいと思わないと文化は消えていく」と語っていました。いかに若い世代に魅力を伝えて行くかが大切になってきます。現在、寶船は年間200ステージをこなしその活躍は多岐に渡ります。単独公演だけでなく、阿波踊りのエンタメ性を生かし乃木坂48とも共演を果たしています。


新しい要素を加えながら、阿波踊りを発信していく。


 


小岩秀太郎さん 全日本郷土芸能協会事務局次長、東京鹿踊代表、縦糸横糸合同会社代表


 


岩手県出身で地元に伝わる舞川鹿子躍で活動する小岩さん。


先祖代々から受け継がれている鹿子躍を途絶


えさせてはいけないと言う思いの元に活動を続けています。代々伝わる鹿子躍のために身につける道具を持つと途絶えさせてはいけないと強く感じ、途絶えさせたら祟られるのではないかという怨霊性も感じているそうです。


しかし、決して変化がないわけではありません。この日、着ていた衣装の中にも、ここ数年で取り入れられた新しい文化があるようです。


 


先生方の自己紹介が終わったところで、そのままフリートークへ入ります。先生達は自由に話を続けながら、生徒さん達は休憩を取る予定でしたが…、皆さん聞き入ってあまり席を立ちません…!


 


伝統的なお祭や日本文化と聞くと、一見堅苦しく見えがちだったり、難しく考えがちになります。


決まった形を、伝えて行くだけが祭ではありません。伝統文化を守ろうとすればするほど、入口は狭くなり凝り固まってしまい、新しい人が入りづらくなってしまいます。


「面白く伝統を伝えて行きたい」


お祭の本義を忘れては続ける意味がなくなってしまいますが、新しい要素や人を受け入れて伝えて行くのは続けて行くうえで大切なことと感じます。


 


先生達が口を揃えてこう言ってました。


「カッコいいから続けている」「勉強になりましたよりカッコいいって言われたい」


この言葉を聞いた時、私は伝統芸能や郷土芸能、お祭を難しく考え過ぎていたと痛感しました。始める動機は「カッコいい」でもいいんです。


 


そして、授業の後半は班分けしてグループワークです。


このグループワークのテーマは「新しいお祭を考える」


日常の何を変えたいのか、何をしたらそうなるのかを考えながら新しいお祭を考えます。


先生達も各グループに参加して一緒に新しいお祭を考えます。


グループワークには私も参加してきました!


今回の生徒さん達の中には現在まさに地域のお祭の運営に関わってる方も多く、グループワークはとても盛り上がり、様々な意見が飛び交いました。


 


今回の授業では、今まで日本の伝統文化や郷土芸能に抱いていたイメージが良い意味で変わりました。固く考え過ぎていたなと痛感しました。そして、伝統文化や郷土芸能を無意識に遠ざけてたのかもしれません。


8月にシブヤ大学で参加した恵比寿の盆踊り大会も思いっきり踊って楽しかったなんてことを思い出しました。久しぶりに地元のお祭に参加してみようと思いました。最近、少し元気がない地元のお祭に新しい要素を取り込んで盛り上げて行けたらと思い至った授業でした!



(レポート:中西政江 写真:野原邦彦)