シブヤ大学

授業レポート

2012/11/20 UP

「森」をつくる。2012 ~明治神宮の森でどんぐり拾い 7~

小雨がちらつく中、明治神宮の入口に続々と参加者が集まり、
7年目のどんぐり拾いの授業が始まりました。
シブヤ大学が唯一、毎年開講している授業です。

今日の授業で初めて知ったことや、感じたことが多くありました。

1.杉山さん親子との出会い

授業当初から毎年参加してくださっている杉山あゆみさん、子竜くん(10歳)。
去年の授業でもらった、どんぐりの苗を持って静岡から来てくださいました。
「1年でこんなに伸びるの?!」って思うほど、幹も太くしっかり育っているどんぐり。
そもそも、落ちているどんぐりを見たことがあっても、木に注目することはほとんどなかったため、驚きました。
先生の井梅さんから、育て方の秘訣を聞かれると「一番大事なことは、愛情を持って育てることです。」
と子竜くんは答えていて、その回答に場の雰囲気が和みました。
来年もぜひ、参加していただきたいです。

2.先生のお話

明治神宮の森はもともと、「100年計画の森づくり」をもとに計画的に作られたそうです。
木を切るときにも、参拝者に怪我をさせてしまいそう、自然災害で木が倒れてしまった、
などの理由があるときにしか、手を入れないそうです。
このように、自然循環をする森づくりが目指されています。
また、建築にも様々な工夫がされています。
参道の真ん中が周りよりも高くなっており、雨が降った時に側溝に雨水が流れるように、
側溝から森の地下へ水が浸透し、最終的には清正の井戸へきれいな水が流れるようになっ
ているそうです。次に来たときは、細かいところにも注意して周ってみたいです。

3.どんぐり拾い

どんぐりにも沢山の種類があります。
今回拾ったのは、コナラ、アラカシ、スダジイ、シラカシ、マテバシイ、クヌギの6種類。
いいどんぐりはツヤがあり、葉っぱの上に落ちている、という先生のアドバイスをもとに、
みなさん集中してどんぐりを拾っていました。どんぐりにも同じ種類であっても一つ一つ
個性があり、人間と同じで面白いな、と思いました。

途中から雨が本降りになったため、最初予定していた時間より早く切り上げることになり
ましたが、みなさん楽しんでいてよかったです。井梅さん、ありがとうございました!
(授業コーディネーター:森田英里子)