シブヤ大学

授業レポート

2012/8/3 UP

はじめてのバレエ~バレエを支えるモノたち~


「はじめてのバレエ」も三回目の授業となりました。
今回は、「バレエを支えるモノたち」と題しての、あまり知られていない衣装とトウシューズのお話。
あいにくのお天気でしたが、大勢の方が参加してくださいました!


最初にコスチュームコーディネーターの逸見(へんみ)さんからバレエの歴史についてお話を伺いました。

初期のバレエは踊りのスピードが遅かったのですが、現代に近づくにつれてスピードが速くなり、難しくなっていったそうです。
それに合わせて、衣装も重くてゴワゴワした生地、丈の長いロ}ンチックチュチュから、スカート丈が短く素材も変化しています。

バレエというと、チュチュやトウシューズを想像しがちですが、頭につけるティアラも初期のものは重くて豪華なものだったそうですが、
現在では頭の形に合わせてフィットできるようになっているそうです。
実際に手に取ってみると、クネクネと曲がってびっくり!


次に、デザイナーの中山さんが衣装の飾り付けの実演を見せてくださいました。
店内にも沢山置かれている衣装、キラキラと光っていて女の子なら一度は着てみたいと憧れたことがあるかもしれません。
衣装は、スパンコールで飾り付けがされていますが、中山さんによると「何でもかんでもつけていいわけではない」とのこと。
石どうしのバランスが大切で、舞台に立った時の照明の当たり方、暗い客席からの見え方を想定して組み合わせるそうです。


後半では、まず、トウシューズメーカーのフリード社のビデオを観賞しました。
トウシューズを作る…?
全くどういう風に作るのか想像ができませんでしたが、職人さんの手作りの作業が進んでいきます。
職人さんによっては、1日に30足ものトウシューズを作るそうです。

その後、昨年までこのフリードでトゥシューズを作っていて、今年チャコットの上田工場に戻ってきたトゥシューズメーカーの高野さんによる実演が始まりました。
バレエの世界は華やかで繊細なイメージがありましたが、トウシューズを作る職人さんはほとんどが男性とのこと。
力強く生地を叩きながら作っていく様子は、バレエの舞台からはなかなか想像ができないものでした。
しっかりと作られたトウシューズがきっと、踊り手さんを支えているんだろうな、と感じました。


バレエを観る機会があったとき、是非衣装やトウシューズに注目してみたい!と思います。
改めて、バレエって色々なものが合わさってできている総合芸術なんだと感じさせられました。
次回はいよいよ、最終回!「超初心者も踊れる!1分間バレエ・ワークショップ」です。
お楽しみに!

(インターン:森田英里子)