シブヤ大学

授業レポート

2012/8/3 UP

大人のウッドクラフト ~銘木でつくる飾り台~

この授業は、東急ハンズ・ものづくりのスペシャリストから、素材のこと、道具のことを学びながら、本格的なクラフトに挑戦する、ハンズ工房シリーズ第一弾として開催されました。
東急ハンズ渋谷店ウッドワーキング工房の木に詳しい大場さんと、棟梁こと山下さんを筆頭に、ハンズにお勤めの方々を先生にお迎えし、「柘植櫛」「靴べら」「飾り台」をつくる体験型授業でした。

今回の素材は「木」。
木は、どのような環境で育ち、私たちのところへ届くのでしょうか?
木材の特徴や用途については座学で、工具の使い方や、制作工程は実際の作業を通し、いずれも本格的に学びました。

教室は、いわゆる「東急ハンズ」ではなく、同じくシブヤにある本社。
しかも、役員会議室。
滅多に入ることができない場所に、ノコギリを引く音や、やすりの音が響き、おがくずが舞い散っていました。
工作関係の授業は特に、生徒の皆さんが熱中し、夢中になって作品を作りあげます。
特にこの授業は 5 時間と、長めの設定だったのですが、休憩を取って下さいとお願いしても、皆さんとても集中していて、手を休める方はあまりいませんでした。

日が長い時期とは言え、窓の外が暗くなり始めてきたころに、皆さんの作品が出来上がりました。
ですが、まだ「仕上げの磨きをかけたい」とか、「櫛に飾りの蒔絵を貼りたい」という方が多く、本当にあっという間の 5 時間でした。

先生からもお話がありましたが、木は使い込むほど愛着が湧く材料です。
今回参加された生徒の皆さん、大事に使って、周りの方々に自慢して下さい。
今回参加できなかった皆さん、また今後、作品作りの場を授業で企画していきたいと思いますので、楽しみにしていて下さい。
(ボランティアスタッフ:伊東 詩織)


ものを作るっていいな、って素直に思える時間でした。
黙々と自分の手元に集中して、ひとつひとつ丁寧に作り上げていくことって、
作ったものはもちろん、自分の身の回りにあるものを大事にする、ということに、つながると思います。
それから、今回の授業は、みんなでひとつのものを作るわけではなくて、
個々に自分のものを作る作業だったわけですが、
生徒の皆さんが、わからないことは聞いてアドバイスし合う様子や、
一緒に作っている生徒さんに、自然と手を貸す様子など、
コミュニケーションが生まれる光景も素敵でした。
黙々とやすりをかけ続けた靴べらチームでも、
仕上がったときの達成感を共感するシーンが生まれていましたね。
ハンズの方々も素敵でした。
ご自身が「ものづくりが好きだ!」という想いが伝わって、
「楽しい」の伝染が、その場の空気を生み出していたと思います。
(ボランティアスタッフ:山崎恵子)