シブヤ大学

授業レポート

2012/6/29 UP

みんなの図工室15 ~香りをまとおう!雨も楽しいアロマクラフトづくり〜

今日の参加者の皆さんは全部で11人。
2つのテーブルに分かれて座っていただきました。

*妊娠中の方は嗅がない方が良い香りがあるそうで、
別のテーブルにボランティアスタッフと一緒に座りました。

せっかく人数が少ないので、名前を覚えて帰りましょう、
と最初に一人ひとり簡単に自己紹介。

今日初めてアロマオイルを使われる方は3〜4人。
意外と、使ったことのある方が参加されているのですね。

さて、まずはアロマオイルを使う際の注意事項から。
調味料を出す時のようにびんを振らない(たくさん出てしまいます)、
そのまま塗らない(植物油などで薄めましょう)、などなど数点。

次に、アロマについてのお話。

・好きな香りは体調や気分によって変わる

・何年も経つと、嫌いだった香りが好きになることもある

・バラの精油1滴を作るのにダマスクローズの花100〜120コ分必要

・原料が花か、かんきつか、葉か、木か、などでそれぞれ共通の特性がある

・バニラを好むときは疲れを自覚していないことが多い

他にも面白いお話がたくさんありました。

印象的だったのは、
「加熱する抽出方法(圧搾法以外)では生と香りが変わることがある」
というのを、生のオーデコロンミントの葉を触り、
葉を触ったあと指についた香りと、同じ植物から抽出した精油の香りと、
実際に比べてみたこと。
私は、オーデコロンミントは生の香りの方が好きでした。

他にも、同じ種類のラベンダーでも、
生えていた場所の標高によって香りが変わる、というのも印象的でした。
こちらも実際に1600mのものと800mのもの、
さらにもっと低いところで採れた「ラバンジン」を比べてみました。
低くなるほどざっくりした印象の香りになるのですが、
ラバンジンは香りが残りやすいので、
洗濯機をまわす時に入れると、干す時まで香りが残るんだそうです。
それを聞いてラバンジンが欲しくなってしまいました。

それぞれのテーブルで実際に香りをかいだりしているうちに、
だんだん場の空気も打ち解けていきます。

さあ、次はいよいよ、アロマクラフトづくり。

今日つくるアロマクラフトはこの3つです。
・バスソルト
・アロマスプレー
・アロマブレンドオイル

それぞれの使い方で印象的だったのは、
傘の中にアロマスプレーをしゅっと一吹きしておくこと。
これで傘をひらいたとき、自分だけこっそり好きな香りが漂うのです。
それを聞いて、ますますつくるのが楽しみになってきました。

雨の季節にオススメの組み合わせを先生に聞いて、
たくさんある精油の小瓶をひとつひとつかいで、
それぞれ自分の好みの香りでつくっていきます。

つくっている間も、時折先生からアドバイスが。
「サンダルウッドやシダーウッドを入れると香りがもちやすくなりますよ」

最後のものができあがる頃にはすっかり和やかな空気で、
完成した自分のアロマオイルをかいで、
「我ながらいいにおい!」という、うれしそうな声も聞こえました。

授業の後、近くに精油の売り場があるので、
お時間のある方は帰りに先生と寄っていきましょう、ということで、
多くの方が売り場に寄って帰られたようです。

「いろいろな精油の香りをたくさんかいで血行が良くなっているので、
今日はお酒を飲むとまわりすぎるかもしれないですよ」

参加者のみなさん、どこかで酔いつぶれずに帰れましたでしょうか。

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(ボランティアスタッフ:伏見千絵)