シブヤ大学

授業レポート

2023/12/1 UP

落語っておもしろい?
〜「いつか聞きたい」が「いま聞きたい」になる初めての一席

今回は落語に興味はあるけれど、どこに行ったらいいのか…。検索してみたりするものの、沢山の情報の海に飲み込まれ、マナーとかルールとかあるのかな?ハードルが高い気がして検索終了(笑)
そんな初心者さんに、わかりやすくもっと落語を知ってもらおう!そして行ってみよう!となれる授業を落語家の桂笹丸さんをお迎えして行いました。

「まずは落語の歴史から」と言いながら「落語は気楽に聞いてもらうものなんですよね~」と、さらっと話す先生。冒頭から「そうなのか~」とため息な私。敷居が高いな、素人が急に行ったら馴染めなそう、とかいろいろ考えていたのはなんだったのでしょう…。

安土桃山時代に、お殿様のそばに使え、話の相手をしたり、飽きないようにいろいろな話をする御伽衆(おとぎしゅう)と呼ばれる人たちが始まり。江戸時代では、安楽庵策伝(あんらくあんさくでん)という浄土宗西山深草派の僧がつくった醒酔笑という笑話集が有名。そしてこのころ、山生亭花楽(さんしょうていからく)というプロが誕生し、初の寄席が行われました。江戸よりその名が続き、今は三笑亭可楽。今の芸人さんのコントネタのベースになっているものも歴史の中に沢山あるとか。みなさんチェックです!
そして、いよいよ明治に入ると三遊亭圓朝が登場。このころに落語という言葉ができたそうです。
つらつらとお話される先生。さすが噺家さん、声の通りが違いますね!そして引き込まれてしまいます。
アイスブレイクもなしに歴史を面白可笑しく話し、すでに笑いがおこっていました。さすがです!

落語家の階級は今現在も受け継がれ、見習い・前座・二つ目・真打と上がっていくそうです。真打になると永遠に真打だそうで、真打が溢れかえっているとのこと(笑)。師匠たちがなかなか死なないので!とブラックジョークの笹丸さんに、参加者のみなさんも思わず笑いがおこっていました。現役最高齢の真打はなんと98歳!話にも厚みがありそうです。

なんとなく歴史などがわかったところで、ちょっと知っておくとより楽しめるポイントを教えていただきました。私もですが、参加者のみなさんも「へ~そうだったんだ~」と感心したのが、寄席で使われる太鼓と三味線の音の意味。開場の合図である一番太鼓、「カラカラカラ~」は、まだお客さんが入っていない状態を表し(空)、続いて「どんどんどんとこい」というリズムを、バチを「入」という字にして太鼓をおさえるそうです。沢山お客さんが入るようにゲン担ぎだそう。終わると「出てけ出てけ出てけ~」お客さんを外に出す様子、「バラバラバラ~」お客さんが出ていく様子、「カラカラカラ~」会場が空になる様子、「ガリガリガリ~」鍵を閉める様子。ぜひ寄席に行った際は、音にも注目です。ワクワクしますね!座布団も縁が切れないように切れ目がないほうをお客さん側の前に出すそうです。
その他、上下(かみしも)を切るといって、登場人物を分けているのでそこも注目ポイント。上座下座で左右が分かれていたり、建物の中にいる人、外から来る人でも違うため、想像しながら見るとより落語の世界に没入できそうです。手ぬぐいや扇子の小道具使いも見どころの1つですね!

いろいろなお話を聞き、いよいよ実際に小噺をやってみようのお時間です。
4人1組で5グループ、用意された小噺台本から好きなお題を選んでスタート。ちょっと緊張してしまうかなという心配をよそに、ワイワイ始まり、みなさんそれぞれ気になった小噺を選んで演じていました!声色などを変えたり、アレンジを入れた人もいて、初めてとは思えないお話ぶりにびっくりです。笹丸先生からも、この登場人物はどんな気持ちで話しているのか、プロフィールを考えることも有効ということや、実体験を活かすのも良い、大きな声で話す、噛んでも良い(だって登場人物は噛むかもしれないから(笑))、全部を覚える必要はないなどアドバイスをもらいながら楽しめた時間でした。さすがに1人ずつ前に出てやってみる時間は、ほんの少し緊張気味でしたが、みなさん普段では体験できない機会におもいきって挑戦し、最後は笑顔と拍手!それぞれ、味があってキャラクターも出来上がっていて、個性豊かで素敵でした!

最後に、授業の振り返りの際、笹丸さんに一番初めはどこに行ったらよいですか?と質問をしてみました。まずは自分が好きな噺家さんを見つけるのがポイントだそうです。東西合わせると800人くらいいる噺家さん。まずは、寄席にいっていろんな人の話を聞いて、面白いなと思ったらその人の落語会に行ってみるというのがおすすめ。浅草は一番初心者にはわかりやすいお話が多い、池袋は個性派、末廣は真打のみの本格派など、場所によって特色があるようです。楽しめるようになってくると、今日は本格的にしっかり聞きたいから末廣へ、今日は面白く個性的な話を楽しみたいから池袋へ、など選んで行く人もいるそうです。

さてさて、私も含め落語初心者のみなさん、あとはあの狭い入口を勇気をもってくぐるだけですね!(笑)
寄席は基本当日券をその場で購入し、いつ入ってもいつ出ても自由。少し時間が空いたら寄ってみましょう~!楽しかったですね!おわり!

(授業レポート 竹鼻ゆか/写真 しんちゃん)