シブヤ大学

授業レポート

2019/4/2 UP

フェルトに可愛いを吹き込む!
~マスコットチャームづくりの極意

今日の授業は「フェルトにかわいいを吹き込む!~マスコットチャームづくりの極意~」です。

先生ははっとりみどりさんと、中島敦子さんのお二人。



はっとり先生は以前サンリオにて立体デザイナーのお仕事をされていました。現在は羊毛フェルトや粘土に息を吹き込む作品で、児童書や教育誌を中心にご活躍されています。
中島先生は衣装デザイナーをされています。実は今日授業のためにはっとり先生が着ていたお洋服も中島さんがデザインされたものでした。とても素敵なお洋服でした。
はっとりさんが作ったフェルト作品に中島さんがお洋服を作るといった形で、ペアでお仕事されることもあるみたいです。



授業はまず自己紹介から始まり、「ニードルフェルトのお作法」ということで、フェルトの絡まり方や正しい針の刺し方を説明をしていただき、そのあとに実践という形で進みました。



ここでニードルフェルト作成時のポイントをチェック!
・作りたい形に近い状態にフェルトをまとめる
・まっすぐ針を刺していく
・刺したところがへこんでいく
・針は長めに持つと手が疲れにくくなる
・エッジのきいた形(立方体など)は比較的難しい

それではいざ練習キットで実践です!
みなさん球体づくりに挑戦されていましたが、きれいな丸が出来上がっていました。

また、はっとり先生に“かわいい”に関してもそのセオリーについて解説していただきました。
突然ですが、キティちゃんを描いてみてください。
かわいく描けましたか?
かわいいの代名詞キティちゃんにもかわいく見せるための工夫がいろいろあるそうです。例えばキティちゃんのお顔、これは左右対称ではないのです。はっとり先生いわく、このちょっとした“スキ”が大切だそうです。バランスが微妙に崩れている、その“ちょっとしたゆがみ”が“かわいい”を生み出すと。



さて、マスコットチャームづくりですが、初めての方も経験者の方も皆さん黙々と作業に打ち込んでいる様子が印象的でした。
途中で先生方と話し合いながら新しい発想を得て、それを取り込みつつ新しい作品が生まれていきました!自分一人ではなかなか思いつかなかったものができたといっていた参加者の方もいらっしゃいました。想像を膨らませながら、先生方のアドバイスでまた違った作品ができていくのが面白かったですね。

はっとり先生と中島先生も、お二人で協力してお仕事をされるようですが、はっとり先生がかわいさを追求する一方、中島先生は面白さを求めるそうです。お互がお互いにないアイデアを出し合う形で素敵な作品が生まれていくそうです。今日の授業もそんな感じで皆さん素敵なマスコットを作っていました。

そして、マスコットチャームづくりということで最後はチャームを付けていただきました。



みんなで工夫した点や、作ってみた感想などを共有した後は作ったチャームを手に持ち、写真撮影。



(レポート:榊原万莉子、写真:田中佳祐)