和の香りをまとう
～自分だけの匂い袋づくり

日本で「香」が用いられるようになったのは、飛鳥時代の仏教伝来とともにと考えられていますから、ほぼ1500年前ということになります。
平安時代にはいろいろな香りを調香して楽しむようになり、「薫き物合わせ」という遊びが生まれたことにより、 香りは雅な文化へと一気に昇華していきます。

室町時代には「茶道」とともに「香」も精神性や「聞香」という鑑賞方法が確立され、沈香の香りで遊ぶ「香道」が始まります。
また、香りは衣装や文に移したり、部屋で使用したりと日常的に使われていました。以降、時代によって香りは様々ですが、 千年単位で人々は暮らしの中で香りを身近に楽しんできたのです。

本授業では、創香家・香司の今井麻美子さんを先生にお招きし、自分だけの「匂い袋」づくりを体験していただきます。

インド・マイソール産の最高級の香木・白檀と、丁子、桂皮、龍脳などの漢方薬で使われる香原料のみ約20種類ほどのものを使い、 自分の五感を研ぎ澄ませて「香り」と対話しながら「今の自分にあう香り」をつくり上げていく過程は、まさしく「創香」の醍醐味です。

さらに、刺繍やビーズを付けるなど、カスタマイズのヒントもいただけそうです。

出来上がった匂い袋は、和装の帯に挟んだり、小分けにして財布に入れたり、あなたの暮らしの中に「香り」の表現が加わって、 より豊かになりそうですね？

【授業の流れ】（予定）
13：45　 受付開始
14：00　 はじめに〜（シブヤ大学の説明、諸注意）
14：05　 アイスブレイク（自己紹介など）
14：20　「和の香り」について
　 　　　  歴史のお話
　　　　　使われる材料のお話
　　　　　調香体験
　　　　　匂い袋づくり～カスタマイズのヒント
16：15　 お披露目＆感想　 ふりかえり～記念撮影
16：30　 終了
  ※授業後10分程度、アンケートのご記入にご協力をお願いいたします。

(授業コーディネーター：佐藤隆俊)

【注意事項】
※1：材料費として、おひとり3,000円を頂戴いたします。（現金のみで、お釣りのないようにお願いします。）
※2：中学生以上を対象にしています。
※3：授業の内容や進行は、当日の状況によって多少変更する場合があります。


【みんなの手しごとについて】
「みんなの手芸」は、シブヤ大学と西武渋谷店サンイデー渋谷とのコラボレーション企画から生まれた授業です。 「手芸」や「手しごと」を通して、先生や皆さまとつながりあえる場作りとして毎月開催しています。
作品をつくるだけではなく、いろいろな人とのお話など交流もお楽しみください。




■株式会社そごう・西武　西武渋谷店 
1968年にオープンした西武渋谷店は、 流行と文化の発信地として常に時代に共感しながら「シブヤスタイル」を提案する百貨店です。 さまざまなお客様のご要望にお答えするために、 深い商品知識を持つ「専門販売員」を売場に配置しています。 また、お体の不自由なお客さまのお買い物のサポートを目的とした 「ハートフルアドバイザー」を置くなど、百貨店らしさに加え、一人ひとりの生活スタイルに答え、 地域にも根ざしたサービスをお客さまに提供することで、 豊かな暮らしの創造に貢献していくことを目指しています。