シブヤ大学

私が救える命がある~救命ワークショップ with AED~

15:30-17:30
  • 代官山ヒルサイドテラス E棟ロビー
  • 三田村 秀雄 [東京都済生会中央病院心臓病臨床研究センター長、慶應義塾大学医学部内科客員教授 医学博士]、石見 拓 [京都大学保健管理センターー・助教、医学博士 NPO大阪ライフサポート協会・副理事長]
参加費
無料
定員
40名
参加対象
人命救助に興味がある方、AEDの仕組みを知りたい方、心臓病ねの知識を深めたい方、家族や知人が心臓病を持つ方

当日の持ち物
筆記用具
申し込み方法
上記受付期間中、WEBフォームより抽選予約制で申し込みを受付いたします。
※抽選後にキャンセルが発生した場合は先着順で受付再開します。※1回のお申し込みにつき、1名様のご入場となりますのでご了承ください。同じ方が同じ授業に2回申し込みは出来ません。
【入場】教室へは、授業開始時間までに必ずお集まり下さい。なお、10分を超えて遅刻された場合は受付終了となり、授業へ参加することが出来ませんのでご注意下さい。
【交通手段】当日、教室への交通手段は電車、バスなど公共機関をご利用下さい。近隣への配慮のため、車・バイク・自転車でのご来場はご遠慮願います。
【撮影等】会場への撮影、録音機器のお持込は固くお断りさせて頂きますので、ご了承下さい。
※1:本授業の抽選は2010年12月6日(月)に行います。(抽選予約受付は12月5日(日)24時までとなります。)
※2:抽選後、定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は、
2010年12月16日(木)0時まで先着順でお申し込みを受付いたします。
2009年の東京マラソンで、走行する一人のタレントさんが突然倒れる、という出来事がありました。
口から泡を吹き、目は開いたまま、呼びかけにも反応しません。
「どうした?」沿道の人たちが駆け寄ります。
誰かが心臓マッサージを始めました。
そこに変な器械を持ってきた人がいました。
その器械を倒れた人に取り付け、しばらくすると倒れていた人が息をし始めました。
このランナーの命を救ったのが皆さんもご存じの、「AED」です。
この時、半分死にかけていた彼は、電気ショックと呼ばれる強い電流を瞬間的に心臓に加えられたおかげで、
心臓のけいれんが止まり、元のリズムが戻りました。
この「命のリセットボタン」こそが、AEDにほかなりません。

救命の器械となると、医者とか救急救命士といった専門家でないと使えない、と思っていませんか。
実はこのAEDはそのような制限を撤廃させた器械なのです。
救命という最も高度の医療の主役を、専門家から市民に変えてしまいました。
目の前で心停止を起こして倒れた人がいても、ただ救急隊を待つだけでは1割しか助かりません。
ですがもし市民がその場でAEDを使うと4割以上が助かっています。
本ワークショップではこのAEDを是非皆さんに手に取って知っていただき、
また、心臓マッサージとAEDの使用法を含めた、人命救助の方法も学びたいと思います。

【三田村秀雄先生よりコメント】
まさかの時、とっさの時に戸惑わずにAEDを使って頂けるようになって欲しいと考えています。
でもそれだけではありません。
なぜ、この器械を町中に設置しなければいけないのか、
なぜ、それを市民に使って欲しいのかを理解して頂きたいのです。
市民の力が、医者や救急隊員以上に発揮されるのが救命という現場です。
シブヤの街中が突如、臨時のERに早変わりし、即席の市民救命チームが一人の命を救うのです。
じっとしている場合ではありません。あなたにも救える命がある、いや、あなたにしか救えない命があるのです。

【石見拓先生よりコメント】
AEDの登場で、突然心臓が止まってしまった人を救命できる可能性が飛躍的に高くなりました。
しかし、AEDを使える人、AEDまでをつなぐ心臓マッサージをしてくれる人、
そして、何より倒れた人に近付いて手を差し伸べる人を増やさなくては、せっかくのAEDも生かされません。
心臓突然死からの救命に最も必要なものは『市民のちから』です。
今回のワークショップでは、AEDの使い方を学ぶだけでなく、
どうしたら『救命の輪を広げていくことができるか』皆様と一緒に考えたいと思います。

*アフタートークのお知らせ(17:30~18:30)
本授業の終了後、質疑応答やこれからの人命救助や、
今後につなげる活動の可能性を先生方と直接話し合う時間を設けたいと思います。
ご参加希望の方は授業終了後にお申し出ください。

(授業コーディネーター 嘉村 真由美)

先生

[ 東京都済生会中央病院心臓病臨床研究センター長、慶應義塾大学医学部内科客員教授 医学博士 ]

三田村 秀雄

1974年慶應大卒。心臓病、とくに心電図、不整脈に魅せられ、1981年から3年間、米国留学。1991年母校の講師、94年助教授を経て、99年同心臓病先進治療学教授。不整脈が専門と称しながら、その最終形である突然死の防止に非力なことから、日本循環器学会内にAED検討委員会を組織。委員長として国を相手にAED認可に向けて奔走。一般解禁を果たした2004年から東京都済生会中央病院に移り、2010年より現職。趣味はドライブ、テニス、読書、ジャズ。好きな人物は坂本龍馬。好きな言葉はKISS (Keep It Simple, Stupid.)。

[ 京都大学保健管理センターー・助教、医学博士 NPO大阪ライフサポート協会・副理事長 ]

石見 拓

千葉県出身。1996年、群馬大学医学部卒業。循環器内科医として研鑽を積む中で、心臓病患者の多くは病院に搬送される前に亡くなり、病院到着後の治療ではこのような方達を救えない事実に直面、病院前救急医療体制の充実や心肺蘇生普及の重要性を知る。その後、大阪に移り、病院外で心停止となった方々に対する救急医療体制を検証するプロジェクトに加わる。大阪大学医学部医学研究科・生態統合医学(救急医学)博士課程修了。京都大学大学院医学研究科・臨床研究者養成コース修了、2006年4月より現職に就任、現在に至る。
市民への心肺蘇生の普及・啓蒙活動に従事、その効果検証にも力を入れる。前述のプロジェクトで、心臓マッサージだけのカンタンな救命処置でも効果があることを証明するとともに、NPO 大阪ライフサポート協会「PUSHプロジェクト(http://osakalifesupport.jp/push/index.html)」では『心臓マッサージ+AED』からなる簡易講習会の普及を目指し、各地で講習会・講演会を開催。その取り組みは国内のみならず、海外でも注目を集めている。

「心肺蘇生の素晴らしさは、誰もが出来るシンプルな技術、少しの知識と勇気で、いのちを救うことができるところ。医療は専門家がやるもので、遠い世界の出来事のように思われがちですが、心肺蘇生という究極の状況で一番の力になるのが、誰にでもできる心臓マッサージと倒れている人に近づく勇気だということを、多くの人に知ってもらいたいと思っています。」

プライベートでは大の千葉ロッテマリーンズファン。アウトドア好き、将来の夢はログビルダー。得意料理はダッチオーブン(鉄鍋)を使った鳥料理等。

教室

代官山ヒルサイドテラス E棟ロビー

今回の教室は、代官山駅の近くにございます「代官山ヒルサイドテラス E棟ロビー」です。E棟以外の建物もありますので地図をご確認頂いた上、当日お間違えのないようお越し下さい。

建築家 槇文彦氏の手による「ヒルサイドテラス」は、その建築空間と、そこに展開されるプログラムによって都市文化をつくり、それは「代官山」の成立に深く影響を与えてきた。ここでは、数々のイベントが開催されている。1982年から始まったSDレビューは新進気鋭の建築家の登竜門となり、「ヒルサイドギャラリー」は国際的アーティストの輩出に貢献してきた。1987年「ヒルサイドプラザホール」の完成によりヴァイオリニスト原田幸一郎氏を中心とするヒルサイドプラザ・コンサートの開催など音楽活動が加わり、さらに1992年のヒルサイドフォーラムの誕生はこれら文化的生活の拠点として、その位置を決定的なものとした。これら「代官山ヒルサイドテラスにおける文化活動」に対し、1998年度メセナ大賞が授与された。


<バリアフリーに関して>
バリアフリー設計となっておりませんが、お手伝いすれば入れると思います。事前にシブヤ大学事務局へご相談ください。

所在地
東京都渋谷区猿楽町29-18ヒルサイドテラスE棟
電話:03-5489-3705
*お問い合わせは所在場所についてのみ、お願い致します。
授業内容につきましては、シブヤ大学までお尋ねください。

最寄駅:東急東横線[代官山駅]下車 徒歩3分
     東急東横線・地下鉄日比谷線[中目黒駅]下車 徒歩7分
     JR山手線・JR埼京線・地下鉄日比谷線[恵比寿駅]下車 徒歩10分

<当日の連絡先について>
電話:080-5542-2820 (※注)
(※注)
①授業当日午前8時以降にご連絡頂きますよう、お願いいたします。
②場所についてのお問合せや、やむを得ない場合の当日キャンセルのご連絡の場合のみ、おかけ頂きますよう、お願いいたします。