おとなの社会見学05 ~首都高速道路 山手トンネル編~
さて、問題です。
首都高はよく渋滞していますが、その渋滞している車たちは一体どこへ向かっているのでしょうか。
実は、利用者の6割は都心を通過するだけ。
それらは神奈川から埼玉へ、など首都圏の他のエリアへ行く車。
けれど自動車道が都心にしか通っていないから集まってきてしまい、結果、渋滞を引き起こしているのだそう。
そこで、首都高の渋滞を緩和するために考えられたのが中央環状線。
都心のちょっと外側を走る約47kmのネットワークが渋滞を抑制して、年間で約20万tものCO2を削減するのだとか。
そして、各方面からの自動車道をまとめ、速やかな合流を促すのが大橋ジャンクション。外から見ると巨大な楕円形だけど中はドーナツ型。4層のらせん状になっていて、二周回るとそれぞれの出口に行きつく構造。
ぐるぐる巻きだからその名も「Ohashiトルネード」。でも何だか巨大なカタツムリっぽい。いや、4本の動脈をまとめているから、心臓?
こんな、大橋ジャンクションについての授業を、地上40mの、出来たてのトンネルの中で受けました。先生の声、コンクリートによく響いてる。
ちなみに、らせん構造なので床がナナメ。7%の勾配で、立ってみるとけっこう急です。
その後、雨が降る中、ジャンクションの屋上へ。ここは将来、地上約40メートルに広がる公園になるそう。
眼下には開放的な都心の夜景を望む、リング状の公園。プロポーズのメッカになりそう!?
そして今度はイッキに下り、地下30mの山手トンネル掘さく現場へ。
この日は工事がお休みだったけど、トンネルの最先端まで歩かせてもらいました。
直径13mのシールドマシンで、1分間に2cm、1日に4〜5mずつ掘り進められる、地下30mの新たなライフライン。
これが完成すれば、東京に新たな躍動がもたらされると思うと、ドキドキします。
渋滞のイライラを解消し、年間20万tものCO2を削減するシステム。それは本当にすごい取り組みだと思う。
クルマと道路と、地球環境。切っても切り離せないこの3つの関係に、時に私は感動し、そして時に、頭を悩ませる。この首都高中央環状線の外側、NEXCO主体の圏央道では、高尾山に穴を掘るトンネル工事が行われている。渋滞を解消してCO2の排出を減らすことと、自然の生態系を守ること。どちらが本当に優先されるべきなのか。両立は不可能なのか。地球のために考えなければならない課題は、まだまだたくさんある。
しゅるしゅるっ、と巨大なトルネードを通り抜けた先に広がるものが、どうか気持ちのいい未来でありますように。そう、強く想う。
(ボランティアスタッフ 松本 典子)
※2:抽選後、定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は、9月18日(木)0時まで先着順でお申し込みを受付いたします。
2007年12月に池袋~新宿間が開通した首都高速の山手トンネル、あなたは通ったことはありますか?東京の交通渋滞を大幅に減らし、それによりCO2の削減にもつながる効果があるこの環状線は、ほぼ全線が地下に計画されている世界でも珍しい道路。環状にぐるっと東京を一周する全面開通はまだまだ先になりますが、次の目標である平成21年度の新宿~渋谷の間の開通に向け、現在も渋谷の地下を巨大なシールドマシーンが着々と穴を掘り進んでいます。そのマシーンは直径約13m、重さは約2,500t、数々の地下鉄と交差する複雑な地下を、わずか1cmの沈下も許さず、計算されつくしたルートを1分間に2㎝づつ掘り進んでいきます。
そして、そのトンネルが地上を走る首都高速(3号渋谷線)とつながる場所が、池尻大橋の駅近くにその巨大な姿を急速に現しつつある構造物、「大橋ジャンクション」。そのスケールは、国立競技場のグランドとほぼ同じ大きさ。そのダイナミックな構造物のなかに隠された細かな技術も、工事現場でしか見ることができない箇所かもしれません。
その昔、東京オリンピックの時代、首都高速道路は最先端の技術によって建てられた未来の道路でした。
時を経て44年後の今、さらに進化した最先端の土木技術による新たな道路が誕生する現場を目撃する貴重な時を、シブヤ大学の授業でご一緒しませんか?
【授業の流れ】
14:00 大橋ジャンクション地下にて講義「中央環状新宿線の概要とその効果」
14:20 屋上へ階段で移動
14:30 大橋ジャンクション屋上見学×講義「ジャンクション概要と再開発事業」
14:55 トンネル地下へ階段で移動
15:10 2班に分かれ、トンネル内を掘るシールドマシーン見学×講義「シールド工事の概要と工法について」
15:40 階段で地上へ戻った後、総評
16:00 終了
先生は首都高速道路株式会社の皆さん。首都高速では普段より市民の方々への現場見学に積極的に取り組まれており、今回も皆さんとお会いしてお話できるのを楽しみにしています。
それでは当日、現場でお会いしましょう!
(授業コーディネーター:飯田優子)
【注意事項】
※1:本授業は、首都高速道路株式会社の協賛で、渋谷区・目黒区内の施設を市民の方にオープン前に公開する企業CSRの一環として行われるものです。
※2:当日は高低差約70mの工事現場の階段を地上と地下へ徒歩で移動します。(バリアフリーではありません。)
※3:工事現場の仮設階段や通路を歩くため、運動靴など歩きやすい服装でお越し下さい。(特に、女性のスカート及び細いヒールは狭い通路を通る上で大変危険なため、お避け下さい。)また、見学時は全員ヘルメットを着用します。工事進行中の現場のため、スタッフの指示に従って注意してお歩き下さい。
所属:調査・環境第一グループ
仕事の速さと巧みな話術を武器に首都高を牽引する管理職。
首都高の交通分野を知り尽くし、その知識と経験は海外の交通工学にも貢献している。ポケモンやNARUTO(ナルト)などキッズアニメが大好きと、意外な一面もある。
■須長 順行 (写真後左)
所属:調査・環境第一グループ
会社の民営化を境に首都高をアピールすることに目覚めた中堅土木社員。首都高の知られざる建設現場やメンテナンス業務を世の中に伝えようと日々模索中。最近は環境問題にも興味を持ち始め、“日経エコロジー”を片手に世の中の動向を収集。
■小川 隆 (写真後右)
所属:大橋建設グループ
入社が昭和50年と首都高の建設最盛期を経験しており、会社にとっても貴重な存在。その経験を活かし、現在は大橋周辺地域の皆さんと街づくりを共に行なっている。
■髙橋 邦博 (写真前左)
所属:大橋建設グループ
主に建設部門を中心に渡り歩いている中堅土木社員。非常に向上心が強く、民営化をした会社にとっていい意味での“改革者”になる可能性大。
※同サイト内にも「おとなの社会見学05 ~首都高速道路 山手トンネル編~」の授業レポートが掲載されてます!
今回の教室:「首都高速中央環状線 山手トンネル(集合場所:首都高大橋分室前)」
<最寄り駅>
東急田園都市線 池尻大橋駅(徒歩5分)。
池尻大橋駅東口より246沿いを渋谷方面へ歩いて2分ほど行くと、右手に目黒川が出てきます。その目黒川を渡って、すぐを右に曲がり、建設中の大橋ジャンクションを左に見ながら川沿いに歩いて最初の角を左に曲がると首都高大橋分室があります。
<当日の連絡先について>
電話:080-5542-2820 (※注)
(※注)
①授業当日9時以降にご連絡頂きますよう、お願いいたします。
②やむを得ない場合の当日キャンセルのご連絡の場合のみ、おかけ頂きますよう、お願いいたします。
現在首都圏に計画されている3つの環状道路のうち最も内側を走る首都高速中央環状線。
中央環状新宿線(山手トンネル)のうち平成19年12月に4号新宿線〜5号池袋線(約7km)が開通し、平成21年度には山手トンネル地下より大橋ジャンクションで地上へ連結される3号渋谷線までが開通します。周辺環境に配慮し、山手通りの地下30mを走るトンネルエクスプレスウェイ(山手トンネル)が、首都圏の流れをスムースに変えていきます。
詳しくは中央環状線C2インフォメーションサイトをご覧ください。



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