授業レポート
2017/12/13 UP
スーツで自分を仕立てる

スーツを着るとなると、決まったアイテムを組み合わせて、毎回同じ着こなし。同じスーツでも着こなしによって印象が変わる!なんて言われても、何をどう変えたらいいかわからない…そんな方のために、UNIVERSAL LANGUAGEの石田さん、竹内さんからスーツのスタイリング術を学ぶ授業が行われました。
授業は、スーツやシャツの種類や合わせ方のルールを学ぶところからスタート。その後、各自の現状(○○になってしまう、○○したい等)をチームに分かれて対話し、先生からアドバイスを受けながら実際にスーツをスタイリングしてみました。

■スーツやシャツの種類について
【スーツ】
スーツは大きく分けてイタリアモデルとブリティッシュモデルがあります。
・ブリティッシュモデルは伝統と格式を重んじるクラシックなスタイル。色柄は渋めのものが多く、素材にハリ・コシがありシワになりにくいのが特徴です。肩は後ろよりについています。
・イタリアモデルは繊細で艶っぽく、華やかなスタイル。素材は柔らかく、肩が前よりに付いているのでデスクワークが多い方には着やすい形です。また、ウエストが高めで絞られているので脚長効果があり、エレガントな印象を与えます。
最近は、イタリアの現代的な型紙・柔らかな素材を用いつつ、英国的なクラシカルなデザインを取り入れたものがトレンドです。
【シャツ】
シャツの襟型は13種類。レギュラーカラーはシャツの定番型。ベーシックですが決まるととてもかっこいい。セミワイドカラーは英国的。ボタンダウンカラーはノータイでも決まる、カジュアルでスポーティな印象。ウイングカラーはフォーマルシーンには欠かせない…等々、襟型によって用途や印象が変わります。
ネクタイとシャツを合わせるときに気をつけるポイントは、襟の形・開きに合わせること。レギュラーカラーは太いネクタイとは相性が良くありません。ホリゾンタルカラーやワイドカラーのように襟の開きが大きいものは、ネクタイの結び目が大きい結び方でも収まりが良いのだとか。
最近のトレンドのイタリア×ブリティッシュスタイルに表れているように、着こなしは自由に楽しむもの。でも、細身のジャケットにゆったりしたタックパンツ、というスーツスタイルはNG。デザインより形やサイズの相性が大切なんですね。

■フォーマルスーツ、ビジネススーツを選んでみよう
スーツの種類や着こなしのルールを学んだ後は、フォーマルチーム、ビジネスチームに分かれて実際にスーツ・シャツ・ネクタイ・チーフを選んでみました。
フォーマルチームでは「定番をかっこよく着たい」「フォーマルが恥ずかしくていつも同じ無難な恰好をしてしまう」、と様々な声が上がります。竹内さんのアドバイスによると、シンプルに適正サイズを着て、小物で差をつけるのがポイント。白リネンのチーフでドレッシーにしても、柄の蝶ネクタイでカジュアルにしてもいい。それぞれの現状を話しながら、アイテムを組み合わせていきます。
ビジネスチームにいた「着なれているグレーのスーツばかりで他の色になかなか手を出せない」という方は、グレーっぽいブラウンのものから選んでみては?と石田さんよりアドバイス。なるほど、「ブラウン」と言っても様々な色があるから、自分が着なれたものに似ているけど少し違う色からだと挑戦しやすいですね。

■試着してみよう
コーディネートが完成したら、チーム内で自分のコーディネートを発表。そして各チーム1人ずつ代表者を選び、試着もしてみました。
フォーマルチームからは、最近買った黒の蝶ネクタイに合わせて、友人の結婚式に着るスーツを選んだという方。ちょっと人と違う着こなしがしたい、ということでシャドウチェックのグレースーツを選び、白のチーフでドレッシーに仕上げています。
ビジネスチームからは「遊び心を出したい」という方がグレーのスーツを着て登場。ストライプのシャツにチェックのネクタイを合わせました。イタリア型のスーツにブリティッシュ柄のネクタイで、イタリア×ブリティッシュというトレンドも押さえています!
■自分好みの恰好をしている店員さんを見つけよう
今回の授業ではアイテムの種類や、組み合わせにおいて気をつける視点を学びました。でも、ひとりだと迷ってしまうもの。その時は、自分が好きな着こなしをしている店員さんにおすすめの組み合わせを何パターンか聞き、その中から選ぶのがおすすめ。そうすると新しい、かつ自分にしっくりくる組み合わせを見つけやすいのだとか。確かに、先生である石田さんはワントーンでまとめ、竹内さんは差し色を利かせた着こなしで、テイストが違います。自分に似た好みの店員さんと相談することが、おしゃれへの近道のようです。

■今日の目的に合った着こなしだと1日気分がいい
「スーツは自分のライフスタイルに合わせてコーディネートできるんです」
と石田さんは言います。
「大事なプレゼンがある」「久しぶりに会う取引先の方と食事」「懇親パーティ」…
日々変わる「今日は○○がある」というシチュエーションに合わせたコーディネートができると、自信をもってその場に立てる気がします。
今回の授業では、マンネリになりがちなスーツの着こなしバリエーションや楽しみ方を学ぶことができました。もっと詳しく知りたい、という方はぜひUNIVERSAL LANGUAGE 渋谷店http://www.shibuya-univ.net/classroom/detail/351/ へ!
(レポート:中野恵里香、写真:林義典)