授業レポート
2017/8/8 UP
都会でリフレッシュ!太極拳の源流、陳式太極拳を学んでみよう
今日は恵比寿社会教育館の第2体育室にて、
気功研究家、即興舞踊家の池田 美鳥さんをお招きして、
陳式太極拳を学びました。
“拳”という文字から、武術としてのイメージがありますが、
健康法としても注目されており、
今回の授業は、その太極拳を気軽に学ぼうという授業です。
![](http://www.shibuya-univ.net/img/upload//s2017_0715_14134900.jpg)
先生は幼少期から、モダンバレエ、ストリートダンス、フラメンコ、ベリーダンス、日舞など、
各国の舞踊を学んでこられた方で、ふとしたきっかけで中国の気功を学ぶ機会があり、
中国の旅先で日常生活に根ざす実際の気功を体験、
その後、自然な形での舞気功を確立・実践し、教え始めた方です。
しなやかさと強さを兼ね備えたような雰囲気をお持ちで、とても素敵な先生です。
この日は教室に来るだけで、汗びっしょりのとても暑い日でしたが、
定刻にはたくさんの生徒のみなさんに集まっていただいたので、
さっそく授業を始めることになりました。
最初に自己紹介とこの授業を受けた理由を話してもらい、
太極拳に興味があり体験する機会が欲しかった方、
運動したい方、優雅な動きを学びたい方など、
さまざまな目的で来ていただいたことが分かりました。
まず太極拳を学ぶ前に、体と心をほぐすため
ダンスセラピーをしながら心のストレッチをしました。
先生の声に導かれながら、体を揺らします。
揺れを大きくしたり、小さくしたり、ふーっと声を出してみたり、
好きなように体を動かしていきました。
普段、あまり体を動かさないためか、
これだけでなんだか気持ち良くなってきました。
次は体育室中を自由に歩き回り、
目があった人と二人一組になって向き合い、
鏡のように相手の動きを真似する運動をしました。
人と向かい合って、目を合わせるだけでなんだか面白くなって、
笑い声があちこちで生まれてきました。
![](http://www.shibuya-univ.net/img/upload//s2017_0715_14312200.jpg)
今度は、また歩き回ったあとで新しいパートナーと見つけて、
今度は相手の動きを真似しない、ウソ鏡をしました。
とっさに動くのは難しく、これも面白かったです。
先生は歩きながら”ハートを横にも上にも伸ばしていきましょう”と言ったりして、
話すイメージや言葉選びも面白く、
楽しくてリラックスした雰囲気を作っていました。
この頃にはみなさん、すっかり打ち解けて、
キラキラした笑顔になっていました。
思いのほか、ダンスセラピーで盛り上がったので、
体を休めるため、10分間ほど休憩を挟みました。
体が落ち着いた頃に第2幕、太極拳を学びます。
先生から太極拳の成り立ちを教わったあと、
体を動かしながら、学んでいきました。
先生の声に従って、ワカメのようにゆらーりゆれて体を緩めていきました。
体がほぐれた後は、体の前後、横に手を振る気功法、スワイショウを行いました。
手を振ることで、体内のエネルギーが流れやすくなり、
指先から邪気(悪いもの、いわゆる詰まりのこと)を振り落とす効果もあるそうです。
体全体をねじるスワイショウも行い、
次は経絡マッサージをしました。
手のひらをこすり保湿クリームを塗るように丁寧に
手から脇、肩甲骨、足や顔、
胸や背中など、体のいたるところに
肌を撫でて、マッサージし気を巡らせていきました。
その後、足を広げ膝を曲げる体勢をとりました。
太ももを作ることが太極拳には大事だそうです。
これはじっとしているだけでもなかなか大変でした。
太極拳は48式、24式などさまざまな種類があるのですが、
今回は型の数の少ない8式の陳式太極拳を
一つ一つ順番に教わりました。
![](http://www.shibuya-univ.net/img/upload//s2017_0715_13451600.jpg)
まずは、はじまりの動き”起式”。
足を広げ、腰を落として手を前にあげ、ゆっくりと下ろしていきます。
次に腕全体で円を描くようにしながら手を前に出し、
むちを打つように、腕を柔らかく動かしてバランスをとる”単鞭”に続きます。
前半のダンスセラピーとはうって変わって、
先生の動きを真似ようと、生徒のみなさんも真剣です。
![](http://www.shibuya-univ.net/img/upload//s20170715_151256659.jpg)
鶴のように羽を広げる動きや、両手を揃えて下方に刺す動き、
力強く拳を前に突き出す動きなど、
8つのパートにもそれぞれに意味があり、
なんだか中国文化の深みを感じました。
また実際に太極拳をしてみると、思った以上に下半身に力が必要で、
優雅な動きや美しさは、
しっかりとした健康な体がベースにあるのだと気付きました。
最後に8つのパートを何度か通しておこない、授業終了の時間。
8式を細かく覚えられた方、優雅な動きを体得された方、
運動後の充実感が溢れている方、みなさんそれぞれ得たモノがあったようで、
教室が充実感で満たされていました。
![](http://www.shibuya-univ.net/img/upload//s20623666_2126815974118095_1400007878_o.jpg)
太極拳は複数人で行っているイメージがありますが、
今回の授業のように、多くの方と一緒に行いみんなの心が一つになると、
生命エネルギーも一つになり、倍増し補いあったり、良きものがみんなにもたらされるそうです。
終わった後の、リラックスしたみなさんの笑顔を見ていると、
一人ひとりのエネルギーが、交流して
みんなで元気になったような授業だなーと思いました。
(レポート:鈴木武、写真:木村麻衣)
気功研究家、即興舞踊家の池田 美鳥さんをお招きして、
陳式太極拳を学びました。
“拳”という文字から、武術としてのイメージがありますが、
健康法としても注目されており、
今回の授業は、その太極拳を気軽に学ぼうという授業です。
![](http://www.shibuya-univ.net/img/upload//s2017_0715_14134900.jpg)
先生は幼少期から、モダンバレエ、ストリートダンス、フラメンコ、ベリーダンス、日舞など、
各国の舞踊を学んでこられた方で、ふとしたきっかけで中国の気功を学ぶ機会があり、
中国の旅先で日常生活に根ざす実際の気功を体験、
その後、自然な形での舞気功を確立・実践し、教え始めた方です。
しなやかさと強さを兼ね備えたような雰囲気をお持ちで、とても素敵な先生です。
この日は教室に来るだけで、汗びっしょりのとても暑い日でしたが、
定刻にはたくさんの生徒のみなさんに集まっていただいたので、
さっそく授業を始めることになりました。
最初に自己紹介とこの授業を受けた理由を話してもらい、
太極拳に興味があり体験する機会が欲しかった方、
運動したい方、優雅な動きを学びたい方など、
さまざまな目的で来ていただいたことが分かりました。
まず太極拳を学ぶ前に、体と心をほぐすため
ダンスセラピーをしながら心のストレッチをしました。
先生の声に導かれながら、体を揺らします。
揺れを大きくしたり、小さくしたり、ふーっと声を出してみたり、
好きなように体を動かしていきました。
普段、あまり体を動かさないためか、
これだけでなんだか気持ち良くなってきました。
次は体育室中を自由に歩き回り、
目があった人と二人一組になって向き合い、
鏡のように相手の動きを真似する運動をしました。
人と向かい合って、目を合わせるだけでなんだか面白くなって、
笑い声があちこちで生まれてきました。
![](http://www.shibuya-univ.net/img/upload//s2017_0715_14312200.jpg)
今度は、また歩き回ったあとで新しいパートナーと見つけて、
今度は相手の動きを真似しない、ウソ鏡をしました。
とっさに動くのは難しく、これも面白かったです。
先生は歩きながら”ハートを横にも上にも伸ばしていきましょう”と言ったりして、
話すイメージや言葉選びも面白く、
楽しくてリラックスした雰囲気を作っていました。
この頃にはみなさん、すっかり打ち解けて、
キラキラした笑顔になっていました。
思いのほか、ダンスセラピーで盛り上がったので、
体を休めるため、10分間ほど休憩を挟みました。
体が落ち着いた頃に第2幕、太極拳を学びます。
先生から太極拳の成り立ちを教わったあと、
体を動かしながら、学んでいきました。
先生の声に従って、ワカメのようにゆらーりゆれて体を緩めていきました。
体がほぐれた後は、体の前後、横に手を振る気功法、スワイショウを行いました。
手を振ることで、体内のエネルギーが流れやすくなり、
指先から邪気(悪いもの、いわゆる詰まりのこと)を振り落とす効果もあるそうです。
体全体をねじるスワイショウも行い、
次は経絡マッサージをしました。
手のひらをこすり保湿クリームを塗るように丁寧に
手から脇、肩甲骨、足や顔、
胸や背中など、体のいたるところに
肌を撫でて、マッサージし気を巡らせていきました。
その後、足を広げ膝を曲げる体勢をとりました。
太ももを作ることが太極拳には大事だそうです。
これはじっとしているだけでもなかなか大変でした。
太極拳は48式、24式などさまざまな種類があるのですが、
今回は型の数の少ない8式の陳式太極拳を
一つ一つ順番に教わりました。
![](http://www.shibuya-univ.net/img/upload//s2017_0715_13451600.jpg)
まずは、はじまりの動き”起式”。
足を広げ、腰を落として手を前にあげ、ゆっくりと下ろしていきます。
次に腕全体で円を描くようにしながら手を前に出し、
むちを打つように、腕を柔らかく動かしてバランスをとる”単鞭”に続きます。
前半のダンスセラピーとはうって変わって、
先生の動きを真似ようと、生徒のみなさんも真剣です。
![](http://www.shibuya-univ.net/img/upload//s20170715_151256659.jpg)
鶴のように羽を広げる動きや、両手を揃えて下方に刺す動き、
力強く拳を前に突き出す動きなど、
8つのパートにもそれぞれに意味があり、
なんだか中国文化の深みを感じました。
また実際に太極拳をしてみると、思った以上に下半身に力が必要で、
優雅な動きや美しさは、
しっかりとした健康な体がベースにあるのだと気付きました。
最後に8つのパートを何度か通しておこない、授業終了の時間。
8式を細かく覚えられた方、優雅な動きを体得された方、
運動後の充実感が溢れている方、みなさんそれぞれ得たモノがあったようで、
教室が充実感で満たされていました。
![](http://www.shibuya-univ.net/img/upload//s20623666_2126815974118095_1400007878_o.jpg)
太極拳は複数人で行っているイメージがありますが、
今回の授業のように、多くの方と一緒に行いみんなの心が一つになると、
生命エネルギーも一つになり、倍増し補いあったり、良きものがみんなにもたらされるそうです。
終わった後の、リラックスしたみなさんの笑顔を見ていると、
一人ひとりのエネルギーが、交流して
みんなで元気になったような授業だなーと思いました。
(レポート:鈴木武、写真:木村麻衣)