授業レポート
2017/6/17 UP
プラ板でつくる猫のブローチ
もし、身近な素材を使って自宅でブローチが作れたら…とってもいいですよね。
今回の授業では、巷でよく見かけるプラバンを使って猫のブローチを皆さんと一緒に作りました。プラバンというと、薄くて扱いやすい印象がありますが、作品の完成度を高めようとすると中々上手くいかなかったり…簡単なようでいて奥深いのがプラバンの魅力的なところです。
授業では、プラバン作家のMyu2.先生の簡単な自己紹介や本日の作業の流れを聞いて、早速ブローチづくりが開始されました。
【作業】
1 作りたい絵柄に合わせてプラ板をカット、やすりがけをする。
※ポイント
はさみを使うときは、はさみの刃の真ん中付近でカットすると、プラバンに亀裂が入らずきれいにカットできます。プラバンの亀裂は仕上がったときにも目立つので、はさみの向きを変えたりしながら丁寧にカットしていきましょう。
※ポイント
やすりがけするときは、プラバンが全体的に真っ白になるまでしっかりとかける。そうすることによって色鉛筆の顔料がしっかりと乗ります。
2 色鉛筆などで絵付けをする。
※ポイント
色鉛筆以外でも、普段メイクで使うアイシャドウやチークを利用しても綺麗に発色します。また、白の色鉛筆で絵付けをするとしっかりと白が出来上がりに反映されます。
※ポイント
プラバンの場合、「薄いかなぁ~」と思う色も熱を加えることによってプラバンが縮み「濃く」仕上がります。出来上がりを想像しながら色を付けていきましょう。
※ポイント
絵付けの時は、薄い色→濃い色を塗ると綺麗に仕上がります。
3 オーブントースターを温めて予熱
4 ぐしゃぐしゃにしたアルミホイルの上にクッキングシートを敷き、プラバンを置く。
大きいサイズのものを焼くときは、縮む瞬間にプラバン同士がくっつかないように割り箸でプラバンの表面ギリギリのところにスタンバイ。
※ポイント
アルミホイルをわざとぐしゃぐしゃにすることで、まんべんなくプラバンに熱を伝えることができます。
※ポイント
入れたあと、しばらくして急激にプラバンは変化するため、じっと割りばしをもってトースターを見守りましょう。割りばしはプラバンが大きく変化して縮んで来たら速やかに抜いて、トースター内の温度を均一にするため扉を閉じます。
5 軍手をしてクッキングシートごと取り出し、厚手のほんのページ中央あたりに乗せ、その上にもクッキングシートを乗せてページを閉じ、そっとプレス
※ポイント
プレスするときは、なでる程度で優しく。ギュッギュと力強くプレスするのは×
6 作品を取り出し、色が付いている面に色が落ちないようUVレジンでコーディング
※ポイント
レジンを塗るときは、気泡が入らないように気を付けましょう。一通り塗り終わったら作品を目線まで持ってきて横から塗り残しがないかどうかチェックしてから、UVライトをあてましょう。
7 接着剤で金具を付け、しっかりと乾かして完成!
◆人それぞれ、想いのこもったモチーフが登場
授業では、先生が描いてくださったモチーフを使う方もいれば、ある人は、昔飼っていた猫を懐かしみながらモチーフにしたり、蝶ネクタイをしたおしゃれな猫を描く人など…様々なモチーフが生まれました。同じモチーフを使っても色の使い方は千差万別です。その違いを参加者同士で発見しながら、和気あいあいと楽しみながら制作できました。
◆すぐに使いたくなる素敵なブローチが完成
今回は、色鉛筆やメイク道具を使って優しく色付けをしました。その温かみのある色使いやタッチがブローチに反映され、とても可愛らしいブローチが完成しました。
また、ブローチはレジンでコーディングされているので、ちょっとした鞄やニット帽に着けても安心して使えます。
◆おわりに
終始アットホームな時間が流れた今回。作業の合間にはお互いの「猫トーク」に心弾ませるなど、楽しく作業が出来たのではないでしょうか。プラバンはブローチのみならず、大きさを変えて小さく作ればピアスや髪留めなどアクセサリーにも活用できます。家に帰っても色んなアレンジが楽しめて、出来上がった作品を自慢したくなる、そんな授業でした。
(レポート:清水佑華、写真:東誠)