シブヤ大学

授業レポート

2014/10/22 UP

新しい世界へつながる!
~都会と田舎の関わり方について考えよう~

新しい世界へつながる! ~都会と田舎の関わり方について考えよう~ レポート



■実際のところ地方移住ってどうなの?
近年メディアでも度々取り上げられる地方移住、Uターン、Iターンという言葉。
でもいきなり地方に移住しようと思っても、なかなか難しい。
だから取り合えずはじめの一歩として田舎との関わりを持ってみる・・・。
その手段の模索として、今回は株式会社ディーグリーン代表の東城さんをお招きしてお話を聞きました!

■東さんがUターンするまで
東さんは三重県紀北町出身。
大学はロンドンへ留学。
やはり田舎独特の密な人間関係を抜け出したくて一旦は故郷を出ました。
しかし戻ってみるとそのご近所づきあいが味のあるものに感じられたそうです。

しかし数年ぶりの故郷は高齢化が進み、シャッター商店街が広がり、なんと母校の高校は廃校に・・・。
仕事も情報もありません。
その中で東さんは「ないなら作ればいい!」と決起します。

団体へのボランティア参加、高校講師の仕事・・・様々な活動を経て、Webデザイン会社である株式会社ディーグリーンを立ち上げます。

■田舎で働く人たちの顔
株式会社ディーグリーンで働いている方たちには様々なメンバーがいます。
やはり田舎で働きたいと思っていた人たち。
「田舎で子どもを育てたい」
「居心地がいいので実家に戻ってきて、アルバイトしてた」
「大阪が拠点だけどなんとなく居ついてしまった」

始まりも動機もみんなバラバラ。
共通して言えるのは、みんな明確な生活基盤や目標があったわけではないということ。
現地と関わっていく中で段階を踏みながら、やりたい仕事を見つけていきます。

■田舎との関わり方は自由
田舎に戻りたい。
けれど仕事がない・・・と思って一歩を躊躇っている人が多いと思います。
東さんは最後に言いました。
「田舎との関わり方は自由。
結局ワクワクすること、面白いことをするのが大事。
まずは行ってみよう!」

もし地方移住や田舎に惹かれているのであれば、まずは行動して現地に行ってみる。
頭の中で「地方や田舎ってどんな生活なんだろう」と考えていても始まらない。
一流の人の多くが語ることですが、「自分が感じたこと、楽しいと思ったからやってみた」。
何の領域にしても、やはり行動することの大切さを感じた話でした。

■お話の後は参加者同士でグループワーク
東さんのお話のあとは、参加者同士でグループワーク。
「田舎に移住するのに心配なことってなに?」というお題でブレストしました。
どの班も共通して出たのが、人間関係、仕事、インフラ、移動のこと・・・。

皆さん考えていることは大体同じ、ということで各班活発に対話が交わされました。
大体「田舎で仕事を作る」って言っても「それって特別なスキルがないとできないんじゃないの?」と思いがちですが、モノを仕入れて売っていればそれも立派な商売になる。
講義が終わってもそのまま話が弾んでいるグループもいて、地方・田舎に対する関心の高さが伺えました。

地方・田舎に関心があるけど、まずは何ができるんだろう。
その第一歩を踏み出したくなるような、そんなイベントでした!

(ボランティアスタッフ:久保淳)