シブヤ大学

授業レポート

2014/5/9 UP

自分で縫い上げる (第一回)
~この夏の浴衣づくり〜

晴れた土曜日の午後。
今回は、すっかり夏の定番となりつつある浴衣を、今年は自分で縫い上げる3回授業の1回目。浴衣姿のマネキンや色とりどりの浴衣の反物で飾ったいつもの教室で生徒さんをお迎えしました。

日常的に着物や浴衣を着ている方から、浴衣を着るのは花火大会だけ!という方など浴衣に関わる頻度は様々ですが、共通の想いは「今年は手作り浴衣で!」。
そんな意欲的な8名の生徒さん集まったところで、授業スタートです。

本日の先生は、タミカさん。大手呉服店で呉服を手がけられた後独立し、着物を仕立てるレッスン講師として活躍されています。
今日の装いもアンティーク着物を、アシスタントのナカジマさんと一緒にかわいらしくアレンジして着ていらっしゃいました。

まずは、先生と生徒さんで自己紹介を終えた後、これから仕立てていく自分の反物を選んでいきます。色とりどりの反物を体にあてて、姿見で出来上がりを想像しながら、和気あいあいと選んでいきます。
アドバイスし合いながら、お気に入りを選んだら、次は自分のサイズにあわせて反物を裁っていきます。見慣れない「衿」や「おくみ」などの用語や、長い反物を折って印を付けていくことに、少し苦戦しながらも、おとなりさんと協力しながら、進めていきます。
すべて印がついたら、慎重且つ大胆に反物を裁って、少し緊張した裁断の時間からひとやすみ。
先生からの差し入れのおせんべいに笑顔。

ひと休み後はいよいよ、縫い始めます。身頃の背中部分から縫い始めます。今までの和気あいあいとした雰囲気から一転、一針一針大切にみなさん集中して縫っていきます。あっという間に4時間が過ぎて、少し延長して次回の授業まで宿題を確認して終了。
「男性と女性で浴衣の裁ち方が違うことに驚いた。」「反物を裁つと、生地から浴衣らしく見えてくるのが不思議」など新しい発見もありつつ、楽しい!完成が楽しみ!という声がたくさんあがった充実の午後でした。

テキスト:中村芽理   写真:松本浄