シブヤ大学

授業レポート

2014/1/6 UP

スキルを生かしたボランティア「プロボノ」をはじめよう。

今回の先生、嵯峨さんがおもしろいデータを示してくれました。

日本の国民全体でボランティア活動に興味を持っている人の数は、60%以上。

その中で、実際にボランティアを経験したことがあるのは、その中の約26%。
なぜ、ボランティア活動ができないのか、
その一番多い理由はというと…?

『A : いったん始めるといい加減なことができないから』

この回答が、なんと46%以上もいるんだそうです。
きっと他の国では違う理由が挙げられるのでしょう。
日本の国民性を非常にわかりやすく表しているように思えました。

ボランティアへの意識は高いのに、たくさんの人がこの感覚から抜け出せないということは
個人にも、社会にもマイナスであろうことは容易に想像がつく問題です。


嵯峨さんが代表を務める、サービスグラントはプロボノのコーディネートを通じてNPOを応援するNPOです。

「プロボノ」と、通常のボランティア活動との違いは、
自分たちが持つ「職業上のスキルを活かす」というところ。

しかし、自分のスキルで大丈夫なのか、
仕事の量や責任はどのくらいなのか…
などプロボノワーカー側の不安も大きいですし、
プロボノワーカーを受け入れるNPO側の不安もあります。

この不安を、サービスグラントは取り除いてくれます。

困っているNPOと、プロボノワーカー、最適な二者をマッチングさせ
普段の仕事の負担にならないようにケアをしながら
プロジェクトをサポートしてくれるのだそうです。


お話を聞いていると、当初心配していたことが解消され、
「私にもプロボノワーカーできるかもしれない…!」そう思えてきました。
集まった生徒さんたちも、そう思ったようでした。


また、プロボノを経験した方の感想として、
・視野が広がる
・社会問題への考え方が変わった
・社会に対して役に立っているという実感がある
・人脈やプロジェクトの内容が仕事にも活かせた
・スキルアップにつながった
など、プラスのご意見が多いようです。


気づき、「社会のためになにかをしたい」そう思ったら
できる準備は整っているんですね。
そう改めて確信した授業でした。



社会との繋がり・人との繋がりを作り、
社会のため、自分のためになる"もう一つの仕事"、

今年は私もチャレンジしてみたいと思っています。


(ボランティアスタッフ:渡邉祥子)