シブヤ大学

授業レポート

2012/6/22 UP

雨の日が楽しみになる?!~マイ傘づくり~

本日の天候は小雨。絶好の傘日和となりました。
さて、今回のテーマはマイ傘作り!梅雨空の憂鬱な日も、オリジナルのカラフルな傘で、雨の日をもっと楽しもう、という企画です。
コンビニで気軽に買える、誰もが持っている傘だからこそちょっとアレンジをすることで愛着をもって大事に使って欲しい。そして憂鬱な雨の日を、テンションがいつもの3割増しになるような、そして雨の日が楽しみになるような、かわいいオリジナルの傘を作っていきましょう。

使用するのはビニール傘。キットパスというクレヨンのような素材で絵を描いていきます。

キットパスは、ビニールだけでなくガラスやプラスチックにも描け、水で落とすとこができる優れもの。
今回ご協力いただいた、キットパスの製造販売を行っている日本理化学工業の大山さんによると、実はこのキットパス、粉の出ないチョークを開発している過程で偶然生まれたものなのだそう。
そして、そこで働く職員の約7割が知的障がいを持つ方々です。お子さんが口に入れても安全なこのキットパスは全国の文具店で購入できます。

講師である雑貨デザイナー、宇田川先生の見本作品は実にカラフル!雨の日でも木陰の中にいるようなイメージで作られたそうです。
緑の葉っぱのイラストに、柄にはマスキングテープで彩りを加え、骨の部分に飾られた黄色いリボンはなんとドンキホーテの袋!上部には飾り紐とボタンでゆらりと揺れ、まるでオブジェのようです。

各テーブル5人まずは自己紹介からスタート。
おしゃべりをして気分がほぐれたところで制作開始!皆さん、真剣です。
約1時間経過・・皆さん佳境に入っています。あと10分延長します!

それでは発表会に移ります。
皆さんとても独創的でカラフル!星と虹。水族館やカフェ、レースを使っての花火やハートがいっぱいの傘。リボンに水玉。てるてる坊主を付けたり、スパンコールで飾り付けたり、、 わーっという歓声が上がることもしばしば!どれも素敵な作品に仕上がりました。

今回の講座は、小学校の図工の教室を思い起こさせる、懐かしい雰囲気の教室で行われました。5,6人のグループで物作りという体験も小学校以来ではないでしょうか。
童心に返ったように、皆さん火がついたように熱心に作業をされていました。

どこにでも売っているような普通の傘でも、ちょっとの一手間でもっと愛着が湧き、大事にしようと思える、それが手作りの醍醐味ではないでしょうか。
そして、街中ですれ違ったとき、「あ!あの時の傘!」と気付くことがあるかもしれません。そんな楽しみも秘めています、と先生。

私だけのオリジナルの傘。これでもうコンビニ前の傘立ての中で、ほかの傘と取り違えたりすることもありません。約2時間の授業でしたが、終了後も小雨は降り続いていました。今回作った傘は今後も大活躍しそうな予感です。

(ボランティアスタッフ:佐藤裕子)