シブヤ大学

授業レポート

2011/12/19 UP

クリスマスにチキンを焼こう、リバイバル!

去年も大人気だった授業がリバイバルして登場!
クリスマスを彩る美味しい物の数々を
田伏英恵先生から直に伝授してもらえる
聞いただけでヨダレあふれる授業です。


クリスマスソングが流れる中、ウキウキして集まった
生徒さん達を出迎えるのは
    
 
   丸ごと1羽の鶏(もちろん生)!


今日のメニューは
・大山鶏のローストチキン
・カリフラワーのヴルーテ
・赤パプリカのマリネ
の3品。
まずはメインのローストチキン作りからスタートです。


普段見ない鶏さんの姿に戸惑うか!?
と思いきや、我先にと手が伸びます。
鶏に塩・胡椒を刷り込む人、ポルチーニのピラフを詰め込む人、
鶏の足を身体を縛る人、etc・・・
先生にコツを伝授された生徒さんたちの手で出来上がった姿はお店で見るあの姿です!!
さっそくそれをオーブンに入れ、バターを塗りつつ1時間半じっくりこんがり焼き上げます。
大山鶏を焼いている間に他のメニューをと...



ん!鶏に詰め込みきれなかったピラフをつまみ食いしてる人発見!!



わかります。たしかにこれだけでも
たまらなく美味しいです。
もっと食べたいという欲望を抑えつつ、付けあわせとスープ(ヴルーテ)の準備です。
付け合せの赤パプリカのマリネは
ガスコンロで「これでもかっ!」と真っ黒に焼き、
アルミホイルで巻いた後、皮をむき切ってマリネ液へ。
冷蔵庫でしっかり冷やします。


そしてヴルーテ。
繊維を断ち切るように切った玉ねぎと
一口大にしたカリフラワーを軽くいためた後、ローリエと共に根気良く煮ます。
すっかり柔らかくなったら牛乳を加えてミキサーに。
濾してバターと塩で味を調えたら、ふわふわなヴルーテに早変わり。
甘栗・炒めたベーコン(油はふき取ってネ)と一緒に盛り付け
オリーブオイルを1たらしすれば出来上がり。


そうしている間にローストチキンも焼けました。
ちゃんと焼けたかどうかの見極めは、一番お肉の分厚い部分に竹串を刺してみること。
抜いたときに出る汁の色が透明かどうか。透明だったら大丈夫。
盛り付けて、肉汁とアプリコット、エリンギのソースをかけたらローストチキンも完成です。


盛り付け?
そうです。ローストチキンの解体(切り分け)です。
もちろんこれも、先生からのコツを伝授していただきました。
部位による味わいの違いや、隠れた人気のお肉がどこにあるかなど、
ばっちり教わった生徒さんの手によってローストチキンはすっかりキレイに解体されていきました。


完成したステキなお料理の数々。
せっかくならば雰囲気もチェンジと、
調理台にテーブルクロスをひき、モミの木やキャンドルでデコレーション。
クリスマスソングをかければ恵比寿社会教育館の1室は、クリスマスパーティの会場様変わり。
ウイリアム王子の結婚式でも振舞われ、
チャーチル大統領も大好きというシャンパン「Pol Roger」で乾杯です。


一口食べた瞬間から、みんな至福の表情。
「ローストチキンとこのソース、おいしいっ!」
「カリフラワーって、こんなに美味しかったんだ」
「パプリカ、甘~い!」



そして先生への質問タイム。
ディトリアルデザイナーからシェフへ転身されたこれまでの事や、
パリ3ツ星レストランで働かれていた時のご苦労など
興味深いお話が続きます。

そんな中
「パリでの”まかない”事情ってどんなんですか!?」
・・・確かに。
目からウロコな質問が飛び出しました。
日本と同じく、お店によって様々だそうですが、
まかない専門のシェフがいて、牛タンの煮込みの厚切りが出て、ワインも飲めて・・・というところもあれば、
毎日毎日トマトソースのパスタというところもあったとか。
日本でいうと毎日毎日卵ご飯、というところでしょうか?



お腹いっぱい!といいながらも完食してた生徒さんたちは
幸せな表情そのもの。
これが、クリスマスなんですよね。
「ヴルーテは早速家でつくってみたい!」
「こうやって作って、食べるの楽しい~♪」
「今度ホームパーティ開く時にはローストチキン作ろう!」
幸せが、美味しい食べ物を通じて周りの人にも伝わっていきます。


美味しいものを作って、周りの人を喜ばせる幸せ
美味しいものを食べて、嬉しさを共有する幸せ
この幸せを感じられるのが、クリスマス。


きっと今日の皆さんも、
美味しい料理を作って周りの人を幸せにするのでしょう。
幸せを運ぶサンタがたくさん生まれた、そんなすてきな授業でした。

(ボランティアスタッフ 井口美帆)