シブヤ大学

授業レポート

2011/10/21 UP

“世界観”が判れば見方が変わる!? 映画鑑賞&制作術

授業は、映画における「世界観」とは何か。
世界はひとつであるが、その見方はいろいろある中で、
どのように世界を設定するかということを
『ブレードランナー』 『ファイト・クラブ』『アメリカン・ビューティー』
といった「世界観」が特に際立っている作品や、
講師の榎本先生が「世界観」を意識しつつ監督された
『見えないほどの遠くの空を』をもとにご説明いただきました。

世界を設定する際には、リアリズムを求めるのか、
逆に非日常とするのか、そのズレ具合をどの程度とするかが
世界観をつくることの第一歩だというようなお話もいただきました。

生徒さんは映画好きな方(見る側)から、
映画製作を将来的につくっていきたい方(製作側)までいらっしゃって、
前者はいつもと違った視点で映画の裏側を理解しようと、
後者は今後の映画製作の参考にと、いずれも真剣に先生の話をきいていました。

作品世界の設定が隅々にまで欠かせない例としてゲーム制作について触れていただいたこともあり、
普段は映画製作側でない人にもわかりやすい講義だったのではないでしょうか。
今回の講義を受けて以降、映画を見る視点が一つ増え、大変貴重な機会となりました。


恵比寿のフィットネスクラブ「一撃」を教室として貸していただいた本授業。
雨天であったことと、会場が恵比寿駅から少し離れていたこともあり、
少し遅れてくる方もいらっしゃいましたが、30名の生徒さんがいらっしゃいました。

また、授業見学ということで10名ほどのボランティアスタッフ候補生が参加し、
会場の設営や片付けの準備を手伝ってくださいました。

(ボランティスタッフ 若津宇宙)