シブヤ大学

授業レポート

2011/9/26 UP

初めての<IGO> ~超初心者向け囲碁体験~

今日の授業のテーマは「囲碁」。
この授業にはなんと、小学1年生から80代まで、さらに、イタリア人とタイ人の方もいらっしゃって、
シブヤ大学の授業でもかつてないほど、幅広い層の生徒さんが集まりました。

先生は、台湾からいらっしゃったハン先生。
とても可愛らしいのに、なんと、3児の母だそうです!
そして、若者への囲碁の普及を目指す団体「囲碁アミーゴ」から、辻本さん、原田さん、のお二人。
この授業では3人の先生方から、楽しく囲碁を教えていただきました。


最初に、集まった生徒さんたちに囲碁の経験をお聞きしたところ、
ほとんどの方が、「今回が、まったく初めて」とのこと。
でも、中には、お祖父さんと、お孫さんと、ご主人と、などなど、
「家族と対局してみたい!」という方が何人もいらっしゃり、微笑ましく感じました。

授業はまず、囲碁の歴史から。
囲碁は、なんと、古くは三国志の時代からあったゲームだそうです。
さらに驚きなのは、まだ麻酔がなかった時代、
囲碁のゲームに熱中して我を忘れることを利用して、手術を行ったというほどだそうです。
それくらい、昔から人々を熱中させてきたゲームなのですね。

そして、ルール説明。
ハン先生と囲碁アミーゴのお二人は、説明がとてもお上手。
先生方の掛け合いを見ているだけで、囲碁のルールがどんどん頭に入ってきます。
さらに、4人の小学生たちが、積極的に手を挙げてそこに加わっていったので、会場は大盛り上がり。

難しいと思いがちな囲碁のルールですが、実はとてもシンプル。
「陣地(白黒それぞれの石で囲まれた場所)が多い方が勝ち」、「相手の石を囲うと取れる」など、
いくつかのルールを覚えるだけでいいのです!
囲碁にまったく触れたことがない私も、説明を聞いているうちに、
「これなら私にもできるかも」と、だんだんやりたくなってきました。

ついでに、美しい石の持ち方を、教えていただきました。
まず、親指と人差し指で石をつまみ、それを回転させて人差し指と中指に持ち替えて、打つのだそうです。

基本のルールを教わったら、さっそく、マス目の少ない小さな碁盤を使って「石取りゲーム」!
「相手の石を囲うと取れる」というルールに則り、互いにいくつの石を取れるかを競うのです。
たったこれだけでも、考えながらやると、意外と難しい!でも、楽しい!


そして、いよいよ、対局。
皆さん、コツが掴めてきて、面白くなってきたみたい。すっかり夢中です。
そしてさらにペア対局。各チームそれぞれ「あそこに置くといいんじゃない?」と相談しながら、対戦します。
ルールがシンプルなだけに、いろんなやり方ができ、だからこそ皆が夢中になる。
囲碁ってそんなゲームなんだな、と思いました。


2時間前は、囲碁にはまったくと言っていいほど興味がなかったのに、
授業が終わる頃には、すっかり囲碁の楽しさにはまってました。
 
そんな素敵な授業をしてくださった、ハン先生、囲碁アミーゴさん、ありがとうございました!
そして、生徒の皆さんが、この授業をきっかけに、ご家族やご友人と、世代を超えて、時には国境を越えて、
囲碁を楽しむことができるといいな、と思います。

(ボランティアスタッフ 田中 万里子)