シブヤ大学

授業レポート

2011/2/21 UP

春の「レスキューアロマ」をつくろう!

春は新たな出会いや出来事が始まり、ワクワクする場面が多いですよね。その反面、慣れない状況で緊張を強いられたりストレスを感じたりすることが多いのもこの季節です。今回の授業ではそんな体や気持ちの不調をアロマテラピーの力を借りて“レスキュー”する術を習いました。
先生は、和田文緒さん。もともとは高校で理科の先生でしたが、今はアロマセラピストとして学校でアロマを教え、病院やサロンで施術をしているそうです。

授業は恵比寿にある加計塚小学校の家庭科室で行われました。生徒は全部で16名。
雨の後少し日差しが差し込む中、さぁ開始です。

アロマテラピーは手軽に家庭でできるセルフケアの方法です。しかし先生は病院でアロマテラピーによる施術も行っている方ですから、授業はアロマオイル(精油)を使用する際の注意点から始まり成分の効用、実際の症状に合わせた使用法に至るまで、アロマテラピーの奥深さを感じさせるものでした。

まずは各個人、レスキューアロマのジェルを作成。教室の後ろにある約60種類のアロマオイルの瓶から、自分の目的に合いそうな匂いを探し出し、組み合わせました。「肩こりがひどくて……」という方から「もうすぐ起業するので、力になる香りを」「作曲中、パッとひらめくきっかけとなるような物を」など、目的は十人十色。一人ひとり、「この匂いを入れたいのですが、合いますか?」と先生に相談をしながら、オリジナルの香りでアロマジェルを作ることが出来ました。みなさん、作成した香りを嗅いだ瞬間、とっても幸せそうな顔に。

次にグループごとにテーマを決めてブレンドオイルオイルを作成。「どんな匂いが好き?」「どんな時に使う?」などグループのメンバー同士が話し合いながら進めていきました。作成後はグループごとのレシピを先生が発表し、香りや効果などを解説。特別な日につけたい華やかな香りから、夜ぐっすり眠れそうな普段使いの香りまで、グループごとの個性が際立つ結果となりました。同じ種類の精油をベースにブレンドしても、最後にプラスする精油が違うと、全体がスパイシーな香りになったり、落ち着く雰囲気になったりと全く違うものができるのだという発見もありました。

 最後は、ハンドマッサージ。初対面ながらも授業がスタートしてから今まで「良い匂いですね」「ちょっと嗅がせてください」と香りを通して参加者同士で会話がなされていたので、皆さんスムーズに笑顔でマッサージをし合いました。
肌を触れ合う「タッチング」の心地よさを改めて感じることができました。個人の心を和ませただけでなく、教室全体の生徒さんたちの雰囲気も柔らかくして授業は終了。
授業前の緊張した表情から、一変、リフレッシュされた面持ちで教室を後にされていくのが印象的でした。ほんの数時間でしたが、アロマテラピーの効果を少し感じられる授業でした。

(ボランティアスタッフ:八木真梨子)