シブヤ大学

授業レポート

2010/10/4 UP

原宿表参道、シェアハウスめぐり、女子散歩。

今回の授業では「シェアハウス」と呼ばれる、一つの家を複数の人と共有して暮らす物件にお邪魔して、実際にどのように生活されているかを見学しに行きました。

【授業開始!】@原宿の丘クラブ室A

まずは生徒さんたちの簡単な自己紹介からスタート。
今回参加された生徒のみなさんは実家暮らし中の方や一人暮らしの方がほとんど。
その中には、海外でシェアハウス暮らしを経験された方や、
引っ越し先としてシェアハウス検討中という声もありました。

そして、今回の授業の先生は、ご自身でもシェアハウス在住の山野さん。
山野さんから、“シェアハウスの魅力”についてお話いただきました。

『シェアハウスは、「都心部に相場の賃料より少し安く住める」、「家具備え付き物件が多い」、「初期費用が安い」などのメリットがあります。しかし、それだけでなく、自分自身の価値を高められることこそ、シェアハウスの魅力ではないかと思います。日常生活を共にするのでつながりも深くなるし、自分が持ってなかった知識や情報を得られたり、日ごろの悩みを相談し合える仲になるなど、一人ひとりの“発見”や“成長”が得やすい環境という点が、大きな魅力ではないでしょうか。』

山野さんのお話で期待を膨らませつつ、これからドキドキの未体験ゾーンへと向かいます!

【物件見学その1】@ラ・レジデンス表参道 (グローバルエージェンツ

管理会社である(株)グローバルエージェンツの担当、石岡さんと合流していよいよ見学スタート!
ここは原宿の丘からほど近い閑静な住宅街の中にあります。もとは外国人向けマンションだった建物を、リノベーションした物件で、オープンしてまだ1年満たない新しい物件です。

2階建ての建物で1フロアに2部屋、共用のお風呂やトイレ・台所があり、それが計4棟並んでいる集合住宅です。3階に住人の皆さんが集まれる広めのラウンジが一部屋あり、表参道や神宮前の景色が一望できます。外にはなんと、プチ農園(!)までありました。収穫したものは入居者の皆さんで頂くそうです。
お部屋はコンクリート打ちっぱなしの壁と大きな窓が印象的で、表参道らしい都会的な雰囲気でした。1階は事務処理用もできるくらい広い部屋が幾つかあり、SOHOとして利用されている方が多いようです。

次に3階のラウンジで、石岡さんから物件についてのお話を伺いました。入居者の憩いの場ということで、大きなテレビやゆったりくつろげるソファが置いてあり、15人ほど入れそうな広いスペースでした。ここも窓がとても大きくて見晴らしがよく、夏にはみんなで花火大会を見たりしているそうです。

入居者の男女比は5:5で、複数の人が一つ屋根の下で住む事もあり、入居審査は少し厳し目です。ある程度入居者同士の距離を持たせているため、管理会社が主催するパーティは年1〜2回ほど。基本的にシェアハウスで行うイベントやパーティは、入居者の自主性に任せているそうです。

★物件を見学した授業参加者の声
・想像していた以上に建物がきれいだった。
・共有ラウンジ(リビング)でのんびりできたり、住人同士で楽しく話ができそう。
・賃料だけをみると、少しハードルが高そう・・・。
・表参道駅から徒歩圏内である好立地が魅力的。

【物件見学その2】@レジデンス信濃町 (吉祥寺ホームズ
ハチ公バスに乗り千駄ヶ谷駅で下車し、ゆっくり散歩しながら信濃町へ移動。
次の物件の管理会社、吉祥寺ホームズ(株)の府内さんと合流して次のシェアハウスへ!

ここは閑静な住宅街の中にあり、木造2階建ての一戸建てをリノベーションした女性限定の物件で、こちらもオープンして1年3ヶ月と新しいです。入居者の年齢層は20代〜40代と幅広く、外国人も住んでいます。
共用のお風呂とトイレ・リビングダイニング・自転車、個室が3部屋と、ドミトリー(1室に複数の人が共同で生活する部屋)が1部屋あります。

元々ファミリー向けの一戸建てのため、表参道の物件に比べると、「家に来た」という感じがとても強かったです。ドミトリーというのを初めて知りましたが、2段ベッドに自分専用ラックが1つと、林間学校を彷彿とさせるような空間でした。こちらはセカンドハウスとして利用される方もいるそうです。

お部屋を直接見る事ができなかったので、リビングで府内さんから写真を見せてもらいながらお話を伺いました。リビングは大きなテレビとテーブルがおいてあり、台所と併設されているので餃子パーティなど食べ物系のイベントがよく開かれているそう。女性限定物件ですが、イベント時は入居者の許可があれば入室OKだそうです。

入浴時間のトラブル回避のため、お風呂は使わずシャワーのみなど女性限定ならではのルールもあり、そういったものは管理会社や入居者自身がルールを決めているようです。

★物件を見学した授業参加者の声
・とてもアットホームな印象だった。
・料理をするのが楽しくなりそう。
・都心部への利便性を実感。
・生活が楽しそう。

【おわりに】
シェアハウスはテレビで取り上げられるなど最近注目されていますが、周辺住民への説明をきちんとしないと理解が得られないなど、まだまだ世間には知られていない居住スタイルです。
今回の授業を通じて、家族や友達以外の人と一つ屋根の下で生活するのも面白い経験ではないかと思いました。シェアハウスは家によってスタイルが大きく異なる物件です。実家を出たいけど一人暮らしは不安な方や、少しでも興味がある方は、勇気を出して沢山内見して、自分に合ったスタイルのシェアハウスを見つけてみてはいかがでしょうか。

( ボランティアスタッフ 池田 愛 )