シブヤ大学

授業レポート

2010/7/23 UP

親子の日は撮影散歩

写真というのは、
記録するもの、確かにそれも写真の持つ役割。
しかし、ヒトとヒトとを結ぶひとつのコミュニケーションツール、
という考え方もあるのです。


5月の第2日曜日はの日、
6月の第3日曜日はの日、
そして、
7月の第4日曜日が親子の日」ということをご存知ですか?

この授業は、「親子の日」を応援するオリンパスと、OLMPUS Digital Collegeとの企画で生まれた、写真を通じて、コミュニケーションというもの考えるきっかけとして生まれた授業です。

一般の部と親子の部、それぞれの応募で集まった生徒さんたち、
当然、殆どの方がはじめまして、です。
また、親子で参加してくれた生徒さんも、毎日顔を合わせているとはいえ、
改まって、コミュニケーションということを考える機会というのは、
なかなかないのではないでしょうか。

この授業、OLMPUS Digital Collegeのその江先生によるワークショップは、
まず、この日、一緒に行動する班のメンバーと簡単な自己紹介から始まります。
それぞれの顔合わせが済んだあと、ひとり1台渡されたOLYMPUS PENを使って、
いよいよ写真撮影を含むワークショップのスタートです。

ホワイトバランスのこと、露出のこと、様々な撮影モードのこと、
簡単に使えて、それでいて表現の幅を広げることのできる基本操作をその江先生に教えてもらいます。
ひとつひとつの機能を教えてもらうたびに、パシャリ、パシャリとシャッターを切る、
ディスプレイに映し出される画像に、胸が弾む様子が見てとれます。

さて、基本操作を学んだあとは、いよいよ街へ出て撮影開始。
それぞれの班に分かれて、お昼を挟みながら思い思いの写真を撮ってきてもらいます。

お昼に食べたもの、
道先に咲く花、
その日一緒に行動するメンバーの表情、
道往くヒト、
空の色、

様々な画を切り取って、教室に戻ったあとは、
その日のベストショットを選び、プリンタで出力します。

オリンパスの方に、こういった場合は、どう撮影するのがいいのか尋ねたり、
撮った写真をより思い出として残すのに、どんなかたちとして楽しめるのか、エプソンの方から教わったり、スタッフの皆さんも優しく丁寧に応対してくださって、
ここでもカメラを通じて、自然とコミュニケーションが生まれます。

また、撮影に出る前には、どこか、ぎこちなかったメンバー同士も、
お互いに撮った写真を見せ合いながら、笑顔。

同じように歩いて、同じものを食べたメンバー同士であっても、
カメラに残る写真は、全く別の表情を持っているのだから、不思議です。

会話することによって縮まる距離、
そのココロの距離感が、写真に表れます。
写真を撮る技術というのも、もちろん【いい写真】と言われる条件ともなり得ますが、
本当に伝わる【いい写真】というのは、ココロが伝わる写真なのでしょう。

ココロを伝え、ココロが伝わる、
写真が、まさに写すヒトの鏡となって、コミュニケーションが生まれる一瞬を残すものであると、
そんな想いに触れた授業でした。

みなさんも、大切なヒト、大切な時間を1枚の写真に残してみてはいかがですか?

(授業リポート 山崎恵子)