授業レポート
2006/12/27 UP
やっぱり心技体だと思います,
記念すべきシブヤ大学初の保健体育の授業は、筋骨隆々とした高阪先生の体躯からは想像しがたい“やさしい”語り口で行われた。まず始めは、言わばTK体操の『理論編』。体の使い方を多くの身近な例を交えて説明して下さり、とても分かりやすかった!一番大切なことは“ムダのない”動きを覚えること。一度覚えると忘れない自転車の運転のように、体の使い方を覚えることができれば、ムダなく動かし続けることができると先生は言う。『実践編』では、TK体操を会場の皆さんが行い、私服でなくジャージを着ていたらホントの体育の授業だと感じた。中でもこれは使える!と思ったのが「股関節を意識的に使って上体を屈める」運動である。腰への負担が驚くほど少なく、これはぎっくり腰の予防になるのではと思った。またTK体操は、屈む・歩くといった毎日の運動の中に取り入れることができるから、とってもオススメである。格闘家として歩まれてきたこれまでの話にも私は引き込まれた。印象的だったのは「初めから世界を取るとつもりでいました」という先生の言葉。この最高峰を目指す強い『心』が厳しいトレーニングを支えていたのだと想像する。ご両親から頂いた恵まれた『体』、柔道をバックグラウンドとするしなやかな『技』、この『心技体』で高阪先生は世界に挑み、アメリカで認められ、そして世界のTKと呼ばれるようになったのだと思う。とくにその『心』は、試合中に目の辺りを強打され物が二重三重に見える時でさえ、闘い続けた勇姿に表れている。心技体の三つが合致して最高のパフォーマンスができることを先生はリングで示してきた。そしてリングを降りてからは、プロ選手の支援や、プロを目指す若手を育成するだけでなく、一般の人も参加できる道場やTK体操を続けている。これは高阪先生が世界を転戦する中で体得した、強い心技体を還元していく行為だ。
(ボランティアスタッフ 長坂 和晃)
(ボランティアスタッフ 長坂 和晃)