シブヤ大学

授業レポート

2009/7/24 UP

表参道研究家 松井健二氏のセレクトによる、表参道裏ツアーも今回で四回目。北欧デザイン小物のお店、バー、絵描きさんと続いた松井セレクトですが、今回セレクトされた先生は、表参道で広告屋さんを営んでいるクリエイティブディレクター・コピーライターの川島孝之さん。
そんな川島さんと、松井さんと12人の生徒たちで表参道裏ツアーに行ってきました。

スタートは、「ケアコミュニティ原宿の丘」クラブ室。四角いテーブルを囲み、まずはメンバーが自己紹介。
今回のツアーメンバーは、サーフィン好きのコピーライター。街と人が好きな靴下屋さん。文房具大好きライター。花火好きの広告屋さん。旅好きの大学生。旅好きの商人。旅好きの印刷屋さん。日焼け好きの大学講師。セミナー好きのプロダクトデザイナー。などなど、12人。

今回のテーマ「広告屋さんの思うこと」に魅かれて集まった12人は、それぞれの興味も、なんとなく近くて盛り上がりました。
とくにライターF君のマニアックな文房具の話(片手で本を開いておける道具など)は熱かったです。こんな風に、同じ興味で集まれるのがシブヤ大学の魅力、それが楽しく話せるのが表参道裏ツアーの魅力ではないでしょうか。(ちょっとアピール)

さて、今回の裏ツアーは、いきなり質疑応答から始まりました。
先生に対しての質問が今回の宿題で、まずは回答を実施。

Q、表参道にオフィスを構えた理由はなんですか
A、渋谷、原宿、青山。表参道は地理的にも雰囲気的にもこの3つの中間で、青山ほど大人びていない、原宿ほど若くない、渋谷ほど人があふれていない場所なんです。そこに魅力を感じて、表参道の路地裏にオフィスを構えました。高級レストランでも、大衆食堂でもない気取らない小料理屋の様なイメージですね。

Q、企画を考える際に大切にしていることは何ですか
A、直感と他人の視点。企画を始めるときは、まず資料などをじっくりとは読まずに考えます。その方が、捕われずクリアーに考えられるからです。そして、一度できた物は、他人の視点で考えてみる。それは実際に別の人の意見を聞いてみたり、自分が他の人だったらどうだろうって考えてみること。そうやって企画を作っています。
などなど、広告や表参道のことについて生徒たちからの質問に答えながら、メンバーそれぞれの意見をシェアしていきました。

そして外出です。
今日の目的地は、RIPPLE(株式会社リプル)。川島さんが社長を務める広告制作会社です。原宿の丘から5分ほどのオフィスを訪問しました。
5人が働くオフィスは、きちんと整理された棚と、大きな窓が印象的で清潔感にあふれていました。
面白かったのが、席の配置。アートディレクター、デザイナー、デザイナー、社長と横並びで、社長である川島さんの席が一番端です。

Q、社長室や特別な席を作らずに横並びにしている理由は何ですか?
A、コミュニケーションが密にとれるように横並びにしています。何かトラブルが起きた時など、社長室にわざわざ報告に来るのは時間ももったいないし、状況も把握しづらいでしょ。

次の目的地は、外苑西通りから少し入った所にあるカフェ。松井さんお気に入り(週に一度は行っている)で川島さんも紹介されて気に入っているお店です。
ここでは、コーヒーとプリンを食しながら先生の話を聞いたりメンバーで語るという、ゆる~い時間をすごしました。ここでも文房具博士F君の話(まとまるタイプのノック消しゴムなど)が熱かった。ということで、川島さんと松井さんと12人の仲間たちでお送りした裏ツアーはこれにて終了です。

知識を教えるというよりは、知識をシェアしあうような良い授業でとっても勉強になりました。

次回、裏ツアーにも乞うご期待!!

(ボランティアスタッフ 竹田 芳幸)