シブヤ大学

授業レポート

2009/7/7 UP

幼い頃は毎年足を運んでいた、盆踊り。

風に乗って聞こえてくる音頭に、金魚すくい、屋台で買ってもらったかき氷…
毎年楽しみで仕方がなかったのに、いつから足を運ばなくなったのだろう?

そんなノスタルジック?な思いを抱えながら参加した今回の授業、
まずは全員で大きな車座になって、自己紹介をするところからスタートしました。

年齢、性別、国籍(今回は3人の留学生の生徒さんもいらっしゃいました!)も
さまざまに入り混じった生徒さんたち、ちょっぴりまだ緊張しているようです。

そして、次に恵比寿在住50年以上、伊藤梅子先生のごあいさつとお弟子さんたちの新舞踊の鑑賞をしました。

踊ってくださったのは、「無法末の一生」という男踊りと「旅路の女」という女踊り。
太鼓のバチを使って踊る男踊りは、力強く、凛々しく、扇子を使って踊る女踊りは、優雅でしなやかに…。
着物の着付けもビシッときまったお弟子さんの踊りは、ほれぼれするほどステキでした!

そして、その後はお楽しみの着付けスタート!
男女に分かれて、先生に浴衣の着付けを教わります。

「あーわかんなくなった!」「先生ここはどうやってやるんですか?」などの
声が飛び交う中、隣の人と教えあったり、帯の結び合いをしたり…、
自己紹介の緊張気味のムードからは一転、教室はワイワイにぎやかな声であふれていました。

着付けが終わる頃には、色とりどりの浴衣美人&男子がたくさん!
大人っぽい柄のもの、涼しげな色合いのもの…。
みなさんそれぞれのキャラクターに合った浴衣を選んでいて、ステキだなと感じました。

そして、着付けが終わったあとは、いよいよ踊りの練習スタート!!

みんなで輪になったところで、まずは先生のお手本&講義を…と思いきや、
いきなり教室に流れ出す炭坑節の音楽。

「はい!後についてきてね!」という先生の声に、「いきなり踊るの??」という困惑を隠せないまま、
見よう見まねで先生の後についていく生徒さんたち…。
しかし、振り付け自体は、一定の動作の繰り返しなので、覚えると意外に簡単!

「掘って~、掘って~、また掘って~。かついで~」と先生のかけ声に
合わせて、2~3回繰り返すうちに、みんなの踊りも、どんどんサマになってきました。

あっという間に、1曲目の炭坑節をマスターした私たち、お次は「東京音頭」に挑戦です。

こちらも先生の踊りを見よう見まねで始めることからスタートしましたが、
コツをつかんだのか、みんな覚えるのが本当に早い!

先生からも「みんな上手!東大生くらい?覚えるのが早いわ~!」という
お褒めの言葉をいただきました(笑)

そして、2グループに分かれて発表会。
ちょっぴり振り付けを間違っても、そこはご愛嬌?
本当にみんな笑顔で、楽しそうに踊っていました!

教室は、「冷房の温度下げて…」という言葉が出るくらいの熱気でいっぱい。
提灯も屋台も出ていませんでしたが、本物の盆踊り会場にワープしたような一体感でした。

そして、あっという間に授業の終了時間は近づき、浴衣のたたみ方を教わりながら、お片づけ。
「ちょっと踊り足りないな~」と思っていたのは、私だけではないはず?

その心の声を聞いたかのように、アナウンスされた本番の「恵比寿駅前盆踊り大会」は7月31日、8月1日。
31日には恵比寿キャンパスのスタッフさんなど有志で集まって、盆踊りに参加をするとのことでした。

海や山もいいけど、今年の夏の楽しみのひとつに「盆踊り」を加えてみてもいいのではないでしょうか?
私もせっかく教わった振り付けを忘れないよう、本番に備えて、自主練習に励みたいと思います…。

(ボランティアスタッフ 平賀 未央)