シブヤ大学

授業レポート

2009/6/8 UP

トマトは厳しく育てるべし。

人を育てるのに厳しくするなんていうのは聞きますが、トマトを厳しく育てるとは??
今回はミニトマトの栽培方法を精神論も交えつつ教えていただきました。

今回採り上げるベランダ野菜は前述のとおり「トマト」。
先生は前回に引き続きタキイ種苗よりトマトエキスパートの福永さんと、美人ライターの小石原さん。
トマト栽培初心者の小石原さんの悩みに、トマトエキスパートの福永さんが的確な解決策を下さいました。

まず、トマトを育てるのに適当な環境とは、という話では、日当たりのよいベランダがなければいけないそう。
蒔きどきは、気温25℃以上で発芽する気候ということで、梅雨明けから7月くらいがちょうどよい時期のようです。
暑くなってきてもあきらめるなかれ、暑くなってきたら発芽までは日陰で育成すれば発芽するそうです。小石原さんの苗はすでに育っていたので、5月でも室内に入れてみるなど、ちょっと気をつければ発芽しそうです。

ですが、初心者は、丈夫な苗を購入して、苗からスタートすると失敗しにくいということでした。
(種から育てるのは難易度が高いそうです。)

さて、冒頭にあったように「トマトを厳しく育てる。」とは?

心優しいひとや、形から入る派の人は準備万端で大切に育てようとします。
なるべく早く大きな鉢に入れてあげて、肥料をふんだんにあげて、、
としてしまいがちですが、ここは心を鬼にして育てるべきところだそうです。
花が咲くまでの間は買ってきた時のままポットで育てます。
晴れた朝の水やりは欠かさずに、葉っぱが黄色くなってきてしまったら液体の肥料を少し与えるだけ。
そうして過酷な環境で花を咲かせる「クセ」をつけさせるのだそう。
このクセがちゃんとつくと、実をたくさんつけるようになるそうです。

若干精神論のような話で、精神論好きな我がシブヤ大学の左京学長が聞くと「ほぉぉ~」と関心しそうな内容です。植物なのに癖がつくなんてトマトも人みたいです。

こうして過酷な環境を乗り越えて、花が咲いたら大きな鉢に移して、実のなる植物によい「リン酸」たっぷりの堆肥もあげつつ、水をあげすぎないことを気をつければ甘い甘いミニトマトの出来上がり。

順調に育てば180cmくらいになり、霜の降りる11月下旬までは実をつけつづけるそうです。
毎朝新鮮なミニトマトがタダで食べられるなんてそれだけで優雅な朝が迎えられそうです。

今年の夏、特に長期旅行の予定はないぞ、家でゴロゴロするのがすきだぞ、という方は、
日当たりのよい部屋でゴロゴロするだけでなく、
簡単でお得な手作り野菜をはじめてみてみるのもいいかもしれません。

きっと部屋でゴロゴロしてるうちに立派に育ちます。

(ボランティアスタッフ 山田 有希)