シブヤ大学

授業レポート

2009/1/28 UP

今、時計していますか?
あなたは時計を何本もっていますか?
その時計の特徴はなんですか?
時計は時計でも、想像以上に面白い時計が世の中にはあるものです。

授業当日、まずアンケートをしました。
Q.今日、時計をしていますか?
答えたのは47人。その中で時計をしていたのは35人。
時計の授業なのに、意外に少ない。。最近は、携帯電話があるから時計を持たなくてもいいという人もいるらしいです。

Q.時計を何本もっていますか?
答えたのは46人。その中で1~5本と答えた人が一番多く、35人。6本以上は9人でした。もっていないと答えた2名中には、腕についていると重いので腕にはつけない。と答えた方もいました。
自慢の時計を披露してくださった生徒さんの中には、日本の国内メーカーが輸出用に作った商品を逆輸入した、というストーリーある商品をもっている方もいました。
ちなみに私は時計の授業なのに、時計を忘れてしまいました。
つけていると「カワイイ!!!」と褒められるSKAGEN(スカーゲン)のシャンパンピンクの自慢の時計。
珍しいものではないですが、とても大事なマイウォッチです。

今回、授業で先生が紹介する時計には2つの種類がありました。
歯車で時間を刻む機械式、水晶に電気を流し振動させて時間を刻むクォーツ式。
機械式が主流だった頃は”高い時計”=”正確な時計”という方程式がありました。ただ、1970年代にクォーツが誕生してその方程式はなくなりました。クォーツは機械時計よりもズバ抜けて正確だったことから、世の中にはどんどんクォーツ式が増えていきました。そして世界中で使われた結果、現在では正確に時を刻む時計が手軽に購入できるようになりました。

という真面目に時計の歴史を教えていただきましたが、正直なところ、先生持参の時計に釘付けでした。たくさんの珍しい時計を見せていただいた中でも秀逸だったのが、SEIKO製のテレビ時計でした。腕につける普通のサイズの時計に、2~3cm四方くらいの画面がついていてそこにテレビが映るんです。白黒ですが、なかなか綺麗に見えました!お、これは欲しい!と思いましたが、やっぱり1980年代発売の商品とあって、コレだけじゃ映りません。アナログチューナーなる手持ちラジオくらいのサイズの機械が必要でした。しかも、2011年にデジタルに切り替わると見れなくなるという激レア商品ということでした。

授業中は先生の時計を見せていただいたりしながらたくさんお話していただきました。そのなかで先生より、「腕時計を持つ」という行為は、大人の証であり ”独立した個人として、自分で時間を管理すること” だと教えていただきました。

(ボランティアスタッフ 山田 有希)


【補足データ】
授業冒頭で教室のみなさんに聞いてみました!(47名)
当日腕時計をしてきた人:35名 していない人:12名
●内機械式時計:19名
●クォーツ式:16名

<腕時計の保有数>
1~5本:35名
6~10本:6名
11~50本:3名
51本以上:0名
腕時計を一本も持っていない人:2名
(理由:装着することが苦手)

<授業の中で井上さんが紹介した時計について>
オメガ メモマチック:自動巻の機械式アラーム腕時計
ブローバ アキュトロン:クォーツ以前の「音叉式」電気腕時計
ハミルトン パルサー:世界初のクォーツ式デジタル腕時計
エニカ オートマチック:機械式なのに「デジタル」な腕時計
セイコークォーツVFA:毎秒ランプが点滅するアナログ式クォーツ腕時計
モンディア オートマチック:クォーツを「擬態」する機械式腕時計
セイコー TVウォッチ:世界初のTV付きデジタル腕時計
セイコー グランドクォーツ:クォーツを2基搭載した高精度な腕時計
ラドー ダイヤマスター:ダイヤの次に硬い「超硬ケース」腕時計
セイコー サーミック:人間の体温と外気の温度差で発電する腕時計
シャウアー デジタル2:1970年代の機械式デジタルを現代に復活させた腕時計