シブヤ大学

授業レポート

2008/1/9 UP

        

振り返ると今日ほど「タグ」って叫んだ日はなかったと思う。

今日はシブ大2回目の体育の授業。その名も「体育の時間02 ~タグラグビー篇~」。
参加した生徒の中で過去にタグラグビーを経験したことがある人なんていなさそう、な雰囲気。

けれど、そこはさすがシブ大の生徒。
やったことがないから逆にワクワク度120%!!
盛り上げつつ、自分も楽しむ。
そんなポジティブな人達が今回の教室である「美竹の丘」の体育館に集結していた。

参加者は約40人。
今回は、生徒の他にマイクロソフトラグビー部の方々にも参加していただいた。僕たち初心者のお手伝いと、地域社会への貢献ということで。

14:30。授業開始。
最初は、村田先生から「タグラグビー」に関する基本的なルールの説明。加えて、ラグビーの基本精神「One for All , All for One」についても熱く語って頂いた。

その他に先生からさらに4点。

1. 話を止めて耳を傾けて話を聴く「傾聴」
2. 失敗を恐れずにチャレンジする「挑戦」
3. 成功した人、頑張った人に対する「賞賛」
4. 失敗した人に対しても認める「寛容」

上記を今回のサブテーマとして学ぶことができた。

そして、一通りのお話を伺った後は、40人全員で準備体操。
周りに居る人とまずは握手をして、それから自己紹介をし合ったり、2人ペアで向かい合い、片方の人のとっさの動きを、もう一人が真似て動く運動など。
ペアを代えて何回か繰り返していくにつれて、実は前からの知合いだったでしょ?!って思わせるぐらいアットホームな雰囲気で進んでいった。

ここでタグラグビーの基本ルールをご説明します。

■基本ルール
・ 試合には、6人が出場(今回は、前半後半でチームを2つに分割)
・ 相手のエリアに進入して、トライをすると得点
・ トライができるのは、両方の腰につけているタグが付いている人だけ
・ タグが相手に取られてしまった場合は、すぐに周りの仲間にボールを渡すこと
・ タグを取ったら「タグ~」って叫んでアピールし、その後は両手で相手に戻すこと
・ コート内は、早歩き。男性は、女性に対しても優しく接すること

この説明だけでは、正直チンプンカンプン。
理解している人がどれくらいいるのかなぁと心配していたけれど、
動き始めるとルールを体が自然と覚えてくれたから、そんな心配は無用だった。

その後は、実際にチームに分かれてボールを回す練習。
円になってパスを相手に渡す。いたって簡単と思うけど、そこは村田先生。盛り上がるコツを知ってらっしゃる。

パスを受取る人は、投げてくる人の名前を呼んでキャッチしなければいけない。たとえキャッチしたとしても、名前が呼べなきゃアウト!
ボール回しが早くなってくると、あーーもうダメ。

だからみんな一生懸命に相手の名前を覚える。
失敗しても拍手やドンマイの掛け声。
すぐにチームとしてまとまることができた。

一通りの練習が終わり、体も温まってきたので
さっきの4チームに分かれて試合開始!!

実際試合が始まると、すぐに相手に囲まれてタグを取られる。
相手にタグが取られないように練習したのに、、、グスン。

そして、試合が白熱してくると、「タグーー」「タグーーー」「タグーーーー」「タグーーーーー」って声が。

みんな連呼。僕も連呼。「タグー」って。

試合に慣れた人は、「ちくわパス」や「はんぺんパス」などのテクニックを使うようになり
次第に点も決まるようになってきた。

もう、そしたら、盛り上がる。盛り上がる。

お祭り状態。

チームの誰かが点を決めるとハイタッチの嵐。
周りの人たちからも歓声があがって、もう体育館は実際のスタジアムみたいな一体感を作り出していた。

しかし、残念ながら一番盛り上がったところで授業終了の時間「ノーサイド」の笛が。

最後は参加者全員でのハイタッチ!!
自然と聞こえてくる「おつかれさまー」や「楽しかった~」「また体育の授業に参加したい」などなど
嬉しい言葉を生徒から沢山聞くことができた。

あー解散か~と思ったところで、村田先生から
「これから飲みに行きましょう!!」とナイスな提案。

スゴイ先生だ。ガッチリ生徒の心をタグっている。

最初から最後までタグラグビーにしてやられた、そんな1日だった。
次回もシブヤ大学の体育の授業を期待して待っておいてください!!

(ボランティアスタッフ 清水陽一)