授業レポート
2019/4/2 UP
走らないサッカーが、やって来た!
笑顔がひろがる“ウォーキングサッカー”
来年のオリンピック・パラリンピック開催を控えスポーツへの関心が高まる中,シブヤ大学ユニバーサルスポーツ第2弾は,「ウォーキングサッカー」を開催しました。
イングランドが発祥のこのスポーツは,その名の通り
「プレーヤーは走ってはいけない」のが一番核になるルールです。
また,激しいボディコンタクトも禁止されており,私たちが知っている従来のサッカーとは随分勝手が違うようです。
ウォーミングアップ後,先ずやらなくてはならないことは,正しい歩き方の確認。ウォーキングサッカーを楽しむためには,「美しく」歩く必要があるのです。
ポイントは,膝は曲げずに足は踵から着地し蹴り足を強く,腕は肘を曲げ肩甲骨を意識しながら,振るのではなく引くようなイメージで。
普段意識しないところから,いきなり頭で考えながら歩くというのは,なかなかシンドイものでしたが,だんだん慣れてきたのか体育館全体に揃った足音が響くようになりました。
そして,お待ちかねの試合。
「してはいけない」と言われるとついしてしまうのが,人の性なのでしょうか。序盤の方はついつい走ってしまう人も見受けられました。
サッカー経験者の方曰く,「従来のサッカーであれば,誰もいないスペースにボールを出しながら味方をそこに走り込ませることができるけど,ウォーキングサッカーではより相手の足下近くにパスを出さないといけない。」
と困惑気味。
でも,試合を重ねるうちに,チームメートとのコミュニケーションも取れてきたようで,試合展開もスピーディーになり,今日が初対面とは思えない位のチームワークも発揮されるようになりました。
運動量についても侮るなかれ,当日は若干肌寒い感じでしたが,終了時には汗ばむほど。普通のウォーキングにマンネリ感を覚えている方がいらっしゃれば,オススメかもしれません。
ユニバーサルスポーツの本旨は,障害の有無を問わず,全ての人が一緒に実施でき,また従来のスポーツのような体格・体力によりゲームの勝敗が左右されないことにあります。
参加者の中には,以前スポーツで重傷を負ったため,もう少し気軽に球技ができる機会がないか探していたところ,ウォーキングサッカーに出会ったという方もいらっしゃいましたし,ルール上胸より上ではボールは扱えない(ヘディング禁止)ので,筆者のようにメガネをかけていてもプレーできることも,ユニバーサルスポーツが目指す視野に入るのではないでしょうか。
本日の主催者である日本ウォーキングサッカー協会(JWFA)の佐藤さんも,
「継続することが大事。そのための裾野作り(競技人口を増やす)と気軽に楽しく参加できる仕組みを考えていきたい」
とのことでした。
ウォーキングサッカーはコミュニケーションツールでもあるということを強く実感した機会となりました。
参加された皆さん,お疲れ様でした!
★
体験会なども定期的に開かれているようです。「女性だけ」とか「若年層だけ」のチーム構成でも十分楽しめる点も,このスポーツの特徴だと思います。
詳しくは、日本ウォーキングサッカー協会 公式HPhttps://j-wfa.jp/をご覧下さい。
(ご参考)公益財団法人 日本サッカー協会(JFA)グラスルーツ:http://www.jfa.jp/news/00019877/
「Football for All サッカーを、もっとみんなのものへ。」誰もが生涯にわたり楽しめる、その環境づくりに取り組んでいます。
(レポート:江幡祐介、写真:大森由紀子、青木佳子)
イングランドが発祥のこのスポーツは,その名の通り
「プレーヤーは走ってはいけない」のが一番核になるルールです。
また,激しいボディコンタクトも禁止されており,私たちが知っている従来のサッカーとは随分勝手が違うようです。
ウォーミングアップ後,先ずやらなくてはならないことは,正しい歩き方の確認。ウォーキングサッカーを楽しむためには,「美しく」歩く必要があるのです。
ポイントは,膝は曲げずに足は踵から着地し蹴り足を強く,腕は肘を曲げ肩甲骨を意識しながら,振るのではなく引くようなイメージで。
普段意識しないところから,いきなり頭で考えながら歩くというのは,なかなかシンドイものでしたが,だんだん慣れてきたのか体育館全体に揃った足音が響くようになりました。
そして,お待ちかねの試合。
「してはいけない」と言われるとついしてしまうのが,人の性なのでしょうか。序盤の方はついつい走ってしまう人も見受けられました。
サッカー経験者の方曰く,「従来のサッカーであれば,誰もいないスペースにボールを出しながら味方をそこに走り込ませることができるけど,ウォーキングサッカーではより相手の足下近くにパスを出さないといけない。」
と困惑気味。
でも,試合を重ねるうちに,チームメートとのコミュニケーションも取れてきたようで,試合展開もスピーディーになり,今日が初対面とは思えない位のチームワークも発揮されるようになりました。
運動量についても侮るなかれ,当日は若干肌寒い感じでしたが,終了時には汗ばむほど。普通のウォーキングにマンネリ感を覚えている方がいらっしゃれば,オススメかもしれません。
ユニバーサルスポーツの本旨は,障害の有無を問わず,全ての人が一緒に実施でき,また従来のスポーツのような体格・体力によりゲームの勝敗が左右されないことにあります。
参加者の中には,以前スポーツで重傷を負ったため,もう少し気軽に球技ができる機会がないか探していたところ,ウォーキングサッカーに出会ったという方もいらっしゃいましたし,ルール上胸より上ではボールは扱えない(ヘディング禁止)ので,筆者のようにメガネをかけていてもプレーできることも,ユニバーサルスポーツが目指す視野に入るのではないでしょうか。
本日の主催者である日本ウォーキングサッカー協会(JWFA)の佐藤さんも,
「継続することが大事。そのための裾野作り(競技人口を増やす)と気軽に楽しく参加できる仕組みを考えていきたい」
とのことでした。
ウォーキングサッカーはコミュニケーションツールでもあるということを強く実感した機会となりました。
参加された皆さん,お疲れ様でした!
★
体験会なども定期的に開かれているようです。「女性だけ」とか「若年層だけ」のチーム構成でも十分楽しめる点も,このスポーツの特徴だと思います。
詳しくは、日本ウォーキングサッカー協会 公式HPhttps://j-wfa.jp/をご覧下さい。
(ご参考)公益財団法人 日本サッカー協会(JFA)グラスルーツ:http://www.jfa.jp/news/00019877/
「Football for All サッカーを、もっとみんなのものへ。」誰もが生涯にわたり楽しめる、その環境づくりに取り組んでいます。
(レポート:江幡祐介、写真:大森由紀子、青木佳子)