授業レポート
2019/1/10 UP
冬の家しごと「刺し子」~藍染に雪輪模様を描く~
西武百貨店との共催で開催しているみんなの手しごとシリーズ、今回は「刺し子」です。
今日刺し子を教えてくれるのは、手芸作家の平井 啓代さんです。
日本の伝統的な刺し子・刺しゅうから、世界各国の刺しゅうまで様々な刺しゅう作品を制作されています。
まずは集まった皆さんと、自分の手芸体験を話しながら自己紹介します。
刺しゅうに興味がある方、刺し子をやったことがある方などがおり、みなさん手芸好きのようです。
男性の参加もあり、どんな授業になるか楽しみです。
●運針で肩慣らし
刺し子は、刺しゅうのなかの一つの種類だとのこと。
さっそく、運針(針のはこび方。縫い方)の練習から始めます。
布の持ち方、針の進め方、指ぬきの使い方等を細かく教えていただきます。
先生が運針をはじめると、参加者のみなさんは真剣な眼差し。
こんなに早く針が進むのか…と、驚きの声もあがっていました。
運針の仕方を動画に撮って、家に帰ってからも振り返れるようにする人も。
そして参加者のみなさんも白い布にチクチクと針を入れていきます。
最初はスムーズにいかずに「まっすぐ進まない」「反対側の手はどう添える?」と試行錯誤していましたが、
さすが手芸好きのみなさん、徐々に慣れていきどんどんと針を入れています。
これが「刺し子」の基本。
単なるやり方だけではなく、先生の経験から出る細かいコツや道具の使い方をくまなく教えてもらえて、とっても贅沢な時間です。
●図案づくり
今回のテーマである雪輪模様・麻の葉模様の図案づくりに挑戦します。
刺し子は藍色の布に白い糸で線を書くように刺しゅうしていきますが、
伝統の柄がいくつかあり、雪輪模様もそのうちのひとつです。
模様を縫うためには図案が必要。そのための図案の書き方を教えていただきます。
まず先生が配ったのは、方眼紙・定規・分度器・コンパス・サークルスケールなど。
ここから教えてもらえる手芸の講座は、なかなかないのでは?と思います。
早速、縦の線を引き、斜めの線を引き…と進めていきますが、これがなかなか難しい。
参加者のみなさん同士で確認したり、先生に聞いたりと白熱しました。
実は教えてもらったやり方は、
先生が日々刺し子をする中で「こうやったらいいのでは?」と作り上げたものとのこと。
先生が実践しているやり方を、直接教えてもらえるとは貴重です。
どんどん線を重ねていくと、麻の葉の模様が見えてきます。
これを布に書いて、針を刺していくとのこと。
先生ご愛用の、布に書くペンの種類まで教えていただきました。
●雪輪模様に針を入れる
運針の練習、図案の書き方を学んだところで、最後に雪輪模様への刺し子をしていきます。
今回用意いただいた藍染は、しっかりと染められたホンモノ。
匂いを嗅いでみると…なんとアンモニア臭がします。
洗濯をすればなくなっていくようですが、
実は本物の藍染はくさいって、知っていましたか?
その布を広げ、書いてある図案に沿って針を刺していきます。
練習した運針を思い出しながら、先生も細かいコツを教えてくれます。
そして無言。
チクチク針を刺していると、みなさんの集中度がどんどん上がって行きます。
ひとりひとり、自分の布と向き合う。
冬の家しごとと言うように、刺し子は家の中でゆっくり進めていくものだとよくわかります。
もくもくと針を刺し続ける参加者のみなさんの表情はとっても真剣。
そして、糸の継ぎ方に質問があると、先生自らデモをして見せてくれます。
最初は少し遠慮していた参加者の皆さんも、前のめりに集まって、質問したり相談したり。
…と、ここで時間切れ。
雪輪の輪っかの部分はかなり進みましたが、
中の模様についてはみなさんの「冬の家しごと」として、持ち帰ってもらいます。
●刺し子はメディテーション
最後に参加者の皆さんに感想を聞いてみると、
「運針は癒し」
「手ざわり、においを感じられた」
「進めるうちに形が浮き上がって来るのがよかった」
などの声があがりました。
刺し子に取り組んだあとの皆さんは、
集中が解かれてすっきりした気持ちと、まだまだやりたい!という気持ちが混ざっているようでした。
先生からは、みなさんの集中力とスピードに驚きながら、図案づくりも含めて自分でやってみてほしいと言っていました。
そして最後に、
刺し子はメディテーション!
とまとめていました。
もくもくと作業に打ち込んでいくと、
集中して無心になって、いつの間にか気持ちが軽くなっている。
手芸好きが集まる素敵な空間で刺し子ができる。
とっても幸せな時間が流れていました。
先生のインスタグラム
instagram.com/piyosmade/
(レポート:菅井玲奈、写真:菊池遥人)
今日刺し子を教えてくれるのは、手芸作家の平井 啓代さんです。
日本の伝統的な刺し子・刺しゅうから、世界各国の刺しゅうまで様々な刺しゅう作品を制作されています。
まずは集まった皆さんと、自分の手芸体験を話しながら自己紹介します。
刺しゅうに興味がある方、刺し子をやったことがある方などがおり、みなさん手芸好きのようです。
男性の参加もあり、どんな授業になるか楽しみです。
●運針で肩慣らし
刺し子は、刺しゅうのなかの一つの種類だとのこと。
さっそく、運針(針のはこび方。縫い方)の練習から始めます。
布の持ち方、針の進め方、指ぬきの使い方等を細かく教えていただきます。
先生が運針をはじめると、参加者のみなさんは真剣な眼差し。
こんなに早く針が進むのか…と、驚きの声もあがっていました。
運針の仕方を動画に撮って、家に帰ってからも振り返れるようにする人も。
そして参加者のみなさんも白い布にチクチクと針を入れていきます。
最初はスムーズにいかずに「まっすぐ進まない」「反対側の手はどう添える?」と試行錯誤していましたが、
さすが手芸好きのみなさん、徐々に慣れていきどんどんと針を入れています。
これが「刺し子」の基本。
単なるやり方だけではなく、先生の経験から出る細かいコツや道具の使い方をくまなく教えてもらえて、とっても贅沢な時間です。
●図案づくり
今回のテーマである雪輪模様・麻の葉模様の図案づくりに挑戦します。
刺し子は藍色の布に白い糸で線を書くように刺しゅうしていきますが、
伝統の柄がいくつかあり、雪輪模様もそのうちのひとつです。
模様を縫うためには図案が必要。そのための図案の書き方を教えていただきます。
まず先生が配ったのは、方眼紙・定規・分度器・コンパス・サークルスケールなど。
ここから教えてもらえる手芸の講座は、なかなかないのでは?と思います。
早速、縦の線を引き、斜めの線を引き…と進めていきますが、これがなかなか難しい。
参加者のみなさん同士で確認したり、先生に聞いたりと白熱しました。
実は教えてもらったやり方は、
先生が日々刺し子をする中で「こうやったらいいのでは?」と作り上げたものとのこと。
先生が実践しているやり方を、直接教えてもらえるとは貴重です。
どんどん線を重ねていくと、麻の葉の模様が見えてきます。
これを布に書いて、針を刺していくとのこと。
先生ご愛用の、布に書くペンの種類まで教えていただきました。
●雪輪模様に針を入れる
運針の練習、図案の書き方を学んだところで、最後に雪輪模様への刺し子をしていきます。
今回用意いただいた藍染は、しっかりと染められたホンモノ。
匂いを嗅いでみると…なんとアンモニア臭がします。
洗濯をすればなくなっていくようですが、
実は本物の藍染はくさいって、知っていましたか?
その布を広げ、書いてある図案に沿って針を刺していきます。
練習した運針を思い出しながら、先生も細かいコツを教えてくれます。
そして無言。
チクチク針を刺していると、みなさんの集中度がどんどん上がって行きます。
ひとりひとり、自分の布と向き合う。
冬の家しごとと言うように、刺し子は家の中でゆっくり進めていくものだとよくわかります。
もくもくと針を刺し続ける参加者のみなさんの表情はとっても真剣。
そして、糸の継ぎ方に質問があると、先生自らデモをして見せてくれます。
最初は少し遠慮していた参加者の皆さんも、前のめりに集まって、質問したり相談したり。
…と、ここで時間切れ。
雪輪の輪っかの部分はかなり進みましたが、
中の模様についてはみなさんの「冬の家しごと」として、持ち帰ってもらいます。
●刺し子はメディテーション
最後に参加者の皆さんに感想を聞いてみると、
「運針は癒し」
「手ざわり、においを感じられた」
「進めるうちに形が浮き上がって来るのがよかった」
などの声があがりました。
刺し子に取り組んだあとの皆さんは、
集中が解かれてすっきりした気持ちと、まだまだやりたい!という気持ちが混ざっているようでした。
先生からは、みなさんの集中力とスピードに驚きながら、図案づくりも含めて自分でやってみてほしいと言っていました。
そして最後に、
刺し子はメディテーション!
とまとめていました。
もくもくと作業に打ち込んでいくと、
集中して無心になって、いつの間にか気持ちが軽くなっている。
手芸好きが集まる素敵な空間で刺し子ができる。
とっても幸せな時間が流れていました。
先生のインスタグラム
instagram.com/piyosmade/
(レポート:菅井玲奈、写真:菊池遥人)