シブヤ大学

授業レポート

2018/7/9 UP

“グラフィック“で、コミュニケーション

〜ポイントは「シンプルに、そして伝わる事」~

初めてのグラフィックレコーディングにワクワクの授業開始です。

参加者への冒頭のアンケートでは、絵は好きだけど苦手な人が多い事が分かりました。
この授業で、どんな変化が起こるか一緒に見ていきましょう。

【講義】グラフィック(絵)を使った4つのコミュニケーション

グラフィックレコーディング : 講演、講座、対談に向いている
・絵やアイコンで話を可視化する手法
・話し手の内容を順次記録する

グラフィックファシリテーション : 会議や、ワークショップに向いている
・絵やアイコンで議論を可視化する手法
・話しながら記録する

グラフィックコミュニケーション : 会話やインタビュー、カウンセリングに向いている
・絵やアイコンを使ってコミュニケーションすること

スケッチノートライティング : 授業、講義に向いている
・絵やアイコンを使ってノートを取ること




【グラフィックレコーディング実践編】

4〜5人のグループに分かれて、ワークショップ開始。

1.自己紹介シートの作成と自己紹介
それぞれ自己紹介シートを書き、それを見せながら1分程度の自己紹介をする。
自己紹介シートを折って組み合わせて名札を作る。
※ 自己紹介で、グループ内の人のことが分かって緊張が少しほぐれました。




2.まず描いてみる
自分がイメージする『セン』を何でも良いから描く。
他のグループの人の描いた『セン』を見て回る。
※ 個性的な『セン』(→、線、1000、千、栓・・・)が描かれていて、みんな違う事が分かりました。

みんなと同じように出来ないことで、絵に対して苦手意識を持ってしまう。
でも、それは上手い下手ではなく違いがあるだけ。
それだけ伸び代があるということ。
色んな違いを取り入れて吸収すればよい。

そこで本日のキーワード、『TTP』。
『てってーてきにパクっちゃう!』です。




※ 他の人が描いたものと違ってもいいんだ、そしてどんどんパクっちゃえ、と言われると、また少し緊張感が減って来ました。

3.顔の描き方
基本の顔を描いてみよう。慣れないうちは補助線を引いて練習。
喜、怒、哀、ビックリの表情を描く。




場所、乗り物などは、細密に時間をかけて描いた絵よりもシンプルなアイコンの方が伝わりやすい。

動物:顔の基本形は丸、縦長、逆三角。それを発展させる。
※ 動物を描いてみる頃になると、みんなこんなの描いちゃったと笑いながら見せ合うようになって、だいぶ雰囲気が和やかになって来ました。

関係性を描く:AとBを矢印で繋ぐと関係性になる。
・点線=弱い関係
・太い矢印=強い関係
・そこにハートなどのシンボルマークや表情を加えると伝わりやすくなる。

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一人の女の子と二人の兄弟の「三角関係」を描いてみる
女の子ナミちゃんと一郎君と次郎君の兄弟のちょっと複雑な関係を絵にしてみる。
この頃になるとみんな楽しんで描いてTTPしていました。





最後に「三匹の子豚」のお話をグラフィックで描いてみよう!
先生が「三匹の子豚」のお話をするのに合わせてみんな絵を描いて行きました。
このころには複雑なお話がグラフィックで描けるようになっていました。
なんと絵を見るだけで、時間の経過まで判っちゃう。
単純な一本の線から始まって随分成長しました。


【心に残ったこと】
分かりやすくするために、上手く描くより単純に、そしてシンプルに。
「TTP」!、良いところはどんどんパクって吸収して成長しよう。

子供の頃のように絵を描くことを楽しむことが出来ました。

そして色々と飽きさせない工夫をして楽しく授業を進めて下さった先生ありがとうございます。
グラフィックレコーディングがどんなものかも知らなかったのに成長することが出来ました。

最後の記念撮影では、それぞれ一番自信のある絵を持ってポーズを決めました。

お疲れ様でした。




(レポート:片山朱実、写真:高橋純子)