シブヤ大学

先生紹介

[ 尺八演奏家 ]

き乃はちKINOHACHI

昭和46年、時は高度成長の真っ盛り。料亭ひしめく東京根岸に生まれる。琴古流尺八にその名を残した初代佐藤錦水を祖父に持ち、父はテイチクレコードの有名ディレクター故・佐藤保彦、母は民謡界の重鎮、歌手 佐藤美恵子。4歳にして尺八をおもちゃ代わりに吹き始める。幼少より祖父、母の手伝いとして兄である二代目佐藤錦水とともに舞台に立つ。思春期を迎えると尺八を格好悪く感じ始め名門校でラグビーに没頭する。演奏家ではなく父の背中を見ながら音楽業界に身を置くか、あてもなく大学時代を過ごす。大学2年のある日、車のラジオから流れる師・三橋貴風の尺八を聞き雷に打たれたごとき衝撃を受ける。人生の岐路に立った瞬間、弟子入りを決意し鞄持ちとなる。二十歳の誕生日には虚無僧を真似て全国を行脚するも、出会った僧に核心を突かれ挫折。師とともに内外の舞台に立ちつつ、国立劇場では若手奏者として注目を浴び始める。

1994年、兄の後を受けロックバンド六三四に加入。本格的に洋楽とのコラボを経験する。1998年、六三四として東京ドームの格闘技K-1の生演奏等のライブ活動、アルバム制作に携わる。1999年、アメリカ、ペルー、コロンビアツアー(六三四)で海外に衝撃を与えると共に演奏家として開眼する。2000年、アメリカ、キューバツアー、フジロックフェス(六三四)に参加。2001年、自身のユニット「尺八防衛軍」を立ち上げ、試行錯誤のソロ活動の第一歩を飾る。2002年、デジタルユニット「バンブーキッチン」を立ち上げ、き乃はちサウンドの礎となる。2003年、ファーストアルバム「宙」発売。2004年、セカンドアルバム「粋」発売。ロンドンにてき乃はちとして初の海外公演。2005年、中村小太郎(画家・詩人)とのコラボなど、独自の世界観が広がる。2006年、地域からの文化発信をすべく錦美企画を設立。9月モスクワ公演、モスクワ音楽院にて虚無僧尺八の講義。12月チェルノブイリ・チャリティーコンサート(川崎市)
2007年5月、知覧(鹿児島) 特攻隊慰霊演奏、6月ウクライナ公演、7月うえの夏まつりコンサート、10月、光岡自動車「大蛇(オロチ)」イメージ曲「息吹 -IBUKI-」シングルCD発売。

※プロフィールは授業開催時の情報です。
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