あたりまえの暮らしって何？
～NPO法人ぱれっとの活動を通して考える～

障害のある人を特別な枠組みで扱うことが「よいこと」とみなされることがあるように感じます。
果たしてそれが本当に「よいこと」なのだろうか？
そんな違和感を持った時期に、とあるイベントに出会いました。
NPO法人ぱれっとが主催する「ぱれコレ」というイベントです。



これは障害のある人とない人、様々な分野のプロフェッショナル、学生、社会人など、
様々な人が融合して共に創り上げるファッションエンターテイメントで、
渋谷区恵比寿で知的障害のある人たちを対象に、
余暇活動支援や就労支援、生活支援、国際支援活動を行っているNPO法人の活動でした。

「ぱれコレ」は出演者全員が、思いっきり自分を表現している楽しい空気に満ちたショーで、
障害のあるなしは関係ないというより、融合したからこそのダブルの良さを実感しました。
すぐにファンになり、ファッションエンターテインメントを軸に障害のある人、ない人、
プロフェッショナルと素人が知恵を出し合って作り上げるイベントを発想する団体とはどういうところだろう？
というのがとても気になりました。

ぱれっとさんのホームページの概要には、
【就労、暮らし、余暇などの生活場面において障害のある人達が直面する問題の解決を通して、
すべての人達が当たり前に暮らせる社会の実現に寄与します】と掲げられています。

ぱれっとさんの言う「当たり前の暮らし」と健常者の「当たり前の暮らし」は違うのだろうか？
そんな疑問が湧いてきました。でもそれを探る方法を知らない自分にも気づきました。
「ぱれコレ」が、障害のある人ない人の融合だからこそ作り出せた素晴らしいショーなのであれば、
普段の暮らしの中で障害のある人たちと接点を持つことがない社会でいいのだろうか、とも
考えるようになりました。

ぱれっとさんの言う＜直面する問題＞について、
障害のあるなしを越えて一緒に考えることでみんなの暮らしがより豊かになるかもしれません。
この授業をきっかけに今、「当たり前」だと思っている暮らしを一度立ち止まって考える機会を作ってみませんか？

今回の先生は、ぱれっとの事務局長南山達郎さんです。
ぱれっとさんの今の課題は地域との連携だそうなので、
Think Collegeで皆さんと課題解決のヒントもみつかるようなディスカッションが展開できればと思っています。

（授業コーディネーター：松田高加子）

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【懇親会について】
授業後に懇親会を予定しています。
今回の先生の南山さんも参加されますので、よろしければ、ぜひご参加ください。
※懇親会のみのご参加はご遠慮ください。。

日時：2013年8月21日(水) 授業終了後～21:30頃
場所：西武渋谷店A館8階 レストランフロア (調整中)
会費：飲食代として2,000円程度の予定です。

参加希望の方は、授業の【当選】後に、下記までご連絡をお願いいたします。

連絡先：info@shibuya-univ.net
内容：メールの件名を「8/21(水) Think College 懇親会参加」とし、本文にお名前をご記載ください。
期限：8月18日(日)まで

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本授業は西武渋谷店とのコラボレーション講座「Think College」です。

　シブヤに集い、聴き、考える

　シブヤはいつも世界中から文化を吸収し
　東京を新しくしてきました。
　新しいことの集まるシブヤに今、社会問題の
　解決に取り組む人が集まりつつあります。
　世界の課題について知ること、それらに向き合う人に
　触れて、考えてみること。まずはそこからはじめてみませんか。

　西武渋谷店では毎月、
　世界の問題に取り組む方を招いて
　どなたでもご参加いただける講座を開催します。