シブヤ大学

シブヤ大学ツーリズム10 『アーキペラゴ~多島海社会~@香川』
プログラムC 『漁業体験&漁師とわいわいやって島で暮らしに浸る』

11:00-00:00
  • 瀬戸内海の島々
  • 森田 桂治、民宿「浜上」の親父さん 、八十川 睦夫 [NPO法人INS香川理事長、任意団体 瀬戸内IJUトラベルネット代表]、人見 訓嘉 [任意団体 瀬戸内IJUトラベルネットメンバー]
参加費
無料
定員
6名
参加対象
どなたでも。

当日の持ち物
左記の注意事項内に記載しておりますので、ご確認ください。
申し込み方法
上記受付期間中、当WEB上の申し込みフォームより<先着順>にて受付
※定員になり次第、受付を締め切らせていただきます。
※1回のお申し込みにつき、1名様のご参加となりますのでご了承ください。
同じ方が同じ授業に2回申し込みは出来ません。

【授業料(実費)】34,690円(バス、ガソリン、高速道路使用料、食事、宿泊、温泉、各種材料・体験の代金)につきましては、事前入金となります。お申込確認時に㈲八栗観光担当者より連絡させて頂きますので、内容をご確認の上、指定された方法にて5日以内にご入金下さい。5日以内に入金が確認できない場合は、キャンセル扱いとさせて頂きますのでご了承下さい。【集合】集合場所へは時間までに必ずお集まり下さい。【撮影等】本授業では、授業中以外の写真撮影のみ認めます。その他の録音機器等のお持込は固くお断りさせて頂きますので、ご了承下さい。
※1:本授業は、2泊3日の<現地集合型ツアー>となります。
※2:本授業へのお申し込みは「先着順」となっております。申込締切日は、10月4日(土)0時までとさせて頂きます。(ただし、定員となり次第締め切らせて頂きます。)
※3:本授業は旅行業法上、㈲八栗観光の旅行企画・実施となります。
※4:定員をオーバーしてお申込があった際にはキャンセル待ちの受付とさせて頂き、後日㈲八栗観光よりその旨をメールにてご連絡させて頂きます。

<本ページは『プログラムC』のお申込ページとなります。>


2007年、瀬戸内海の島々を舞台に開催された「シブヤ大学ツーリズムシリーズ」のプログラムが、この秋『NPO法人アーキペラゴ設立準備委員会』『瀬戸内IJUトラベルネット』とのコラボレーションにより再び実現します!今回のツーリズムは、2010年に開催される瀬戸内国際芸術祭(総合ディレクター:北川フラム)に向け、地域住民が自らの故郷の魅力を再発見し、人と文化のネットワークを再構成しようとする社会実験に、「シブヤ大学」が特別参加するスペシャルプログラムです!

『NPO法人アーキペラゴ設立準備委員会』とは、四国の多島海~アーキペラゴ~が今なお維持しているネットワーク型社会モデルに注目し、その危うさと可能性を共に資源とみなし、それを未来の社会モデル探求に向けた小さな実験場と見立てて活動を行う非営利組織です。また『瀬戸内IJUトラベルネット』は、香川県・高松市が進める移住交流事業を機に発足した任意団体で、県外者への瀬戸内暮らしの紹介や来訪者へのコンシェルジュサービスのあり方、地域の人が県外者と積極的に関わることで地域資源を再認識し、新たな価値を生み出すしくみづくりを検討しています。今回のツーリズムプログラムは、2010年の瀬戸内国際芸術祭の開催を控えた彼らが、その舞台となる瀬戸内に暮らす人々と共に、「自律分散しつつも協調する」という多島海ならではの社会モデルを改めて評価し、地域内外の人とその価値を共有することを目的として企画・実施されます。

《シブヤ大学ツーリズム by NPO法人アーキペラゴ設立準備委員会》の第一弾は、今まさに四国で始まる社会実験に特別参加し、瀬戸内の島々と、そのマザーポートである高松を中心に、4つのプログラムで開催します!

【授業プログラム】
■プログラム総合 『漁業の島に暮らす』
クルマの音がしない場所。ときおり遠くに汽笛が聞こえるだけの島。木造の家が階段状にぎっしりと身を寄せ合う集落は、70歳代や80歳代のおじいさん、おばあさんがシャンと暮らしています。



その島は、瀬戸内海に浮かぶ小島、男木島。高松港(JR高松駅)から北へ7.5㎞、フェリーで40分ほど行ったところにある島です。平地が少なく、港から百メートルも歩けば傾斜地が始まり、階段状に集落がつくられています。島の主要産業であったはずの漁業は、高齢化により、その存続が危ぶまれています。「島の暮らし」を主に漁業の立場から体験する本プログラム。まずは、民家から夕食のにおいが漂ってくるほど密集した集落を歩き、島で唯一とも言われる井戸端会議に参加。そして地元漁師の方一緒にお酒を飲み、彼らと共に漁へ出かけます!

■プログラム1 『島の町並み散策』
男木島は、港と灯台、学校をのぞいて、開発の手がほとんど入っていません。集落における道は、両手を広げると、もう幅いっぱい。それほど狭く、しかも曲がりくねった道が、集落のなかを縦横無尽に走っています。有機的な曲線で構成されたその町並みは、機械ではなく、確かに人が汗を流しながら築いたものだということを実感させてくれます。



■プログラム2 『漂着物から考えるエコ』
漂着物には、たくさんのメッセージが含まれています。環境問題はもちろん、民俗学や自然科学、文学、芸術など、視点を変えればなんとも興味深い世界が、そこからは広がります。男木島の海岸を歩き、漂着物を見つけ、ビーチコーミングの達人である森田桂治さんの解説とともにお楽しみいただきます。
先生:森田桂治(株式会社ゴーフィールド代表)



■プログラム3 『島の住人と井戸端会議』
島にある神社「加茂神社」の境内を見渡してみると、なにやら古びた椅子が、まるで長年そこに鎮座していたかのようになじんでいます。聞けば、夕刻になるとこの椅子に腰掛けて、井戸端会議が始まるらしい。島のおばあちゃんたちは、誰が声をかけるともなく集まってくるという。座る椅子も決まっている。これは、「マイチェア」だったのです!この井戸端会議に参加して、島の暮らし「そのまま」をご賞味いただきます。(飾ることがないように、事前の仕込みは極力しない、ぶっつけ本番によるプログラムです!)



■プログラム4 『地元漁師さんと語る夕食』
ただ旨い魚を食すだけなら、繁華街でもこと足りる話。ここは、島。ならば、島の漁師さんに同席いただいて、漁業の話を聞かせていただきながら、というのはどうでしょう?旨い魚が、もっと旨くなる!島の漁業を考えるきっかけにもしたいと思います。体を張って海と向きあって生きている漁師さんの話がおもしろくないはずがない!
なお、夕食会場である民宿「浜上」は、今年9月に約40名の団体客が長期間滞在されました。11月26日からTBS系列で放送されるテレビドラマ「ラブレター」のロケ隊の宿泊先だったのです。



※旅館「浜上」の親父さん。30年間、男木島でとれた魚を船に積んで高松市にある魚市場に運び続ける。当日は、親父さんのさばいた魚を食べながら、一緒にお酒がのめます!旅館の予約に行くと、ビールとカニ(ご自分でとられたそうです)をごちそうしてくれました!訪問してたった20分で、この光景ができあがり!あと数人の漁師さんが加わって1泊したら、どんなことになりますことやら!

■プログラム5 『漁業体験』
香川県漁連の山本さんのご協力をいただき、実際に海上で底引き網漁に同行させていただきます。網にかかった魚で希望があれば、浜辺に持ち帰ってその場で調理。昼食を兼ねた漁業体験です。



■プログラム6 『農村歌舞伎を観る』
2日目の夜は、隣の島・小豆島へ渡って年に一度の農村歌舞伎を観賞します。あくまで地元の人たちが主役の奉納歌舞伎ですので、私たちも土地の人になった気分で桟敷席に混ぜてもらいましょう。特に今年は趣向が凝らされており、最終幕は小豆島をテーマにした外題(げだい)。明治・大正期に上方で人気だったものを、一昨年80年ぶりに復活させました。当時の照明を再現した石灯の明かりもお楽しみに。



※写真は小豆島肥土山農村歌舞伎の様子です。中山農村歌舞伎の模様はこちらからご覧下さい。(写真館の中の「農村歌舞伎」参照)

■プログラム7 『夜の発表会&交流会』
宿に戻ってからは、他のコースの人たちとも合流し旅の報告会。それぞれが体験し感じたことを分かち合います。

■プログラム8 『マザーポート高松へ ~海城・玉藻城を散策~』
玉藻城は、かつては城壁が瀬戸内海に直接面し、外濠・中濠・内濠の全てに海水が引き込まれていた海城。現在でも外堀と内堀には海水が引き込まれています。そのため、堀には牡蠣などの貝が生息し、養殖の鯛も放流されていて、その餌付けを体験します。また、城の見学、散策をし、海城だった当時に思いをはせます。



■施設紹介
【1日目の宿泊先 旅館「浜上」】
いたって庶民的なというか家庭的な旅館。看板には、「旅館」とありますが、民宿という方があたっているかもしれない。「田舎のじいちゃんのところに帰ってきた」的なノリで楽しめる。こういう系の民宿は、親父さんの人柄で成立しているケースが多いが、ここもその例外ではない。東京の某国立大学のゼミ生が、毎年合宿で利用しているとか。もちろん、魚料理に自信あり!なお、一流ホテル並みの消毒済みのリネンでしか寝られない!という方には、もしかすれば不向きかもしれません。



【2日目の宿泊先 公共の宿「ふるさと荘」】瀬戸内海を一望できる高台に建っているので、どの部屋からもオーシャンビューが楽しめます。道の駅やオートキャンプ場などを併設した「小豆島ふるさと村」の敷地内にあり、展望風呂「小豆島オリーブ温泉・ふるさと美人の湯」も人気です。



【体験の場 男木島内】
あろうことか!面積1.37平方キロメートル 、周囲4.7キロメートルの男木島すべてが、学びの場になります。なだらかな丘陵地の標高は213m、世帯数は131世帯(2000.10.1)、人口248人(2000.10.1)。これらを自在に巡ります。



【体験の場 中山農村歌舞伎舞台(重要有形民俗文化財)】
春日神社の境内にある中山農村歌舞伎舞台は、天保年間以前に金比羅(香川県)の旧金丸座を参考にして建築されたと伝えられています。建築様式は茅葺き寄棟造りで、舞台は間口6.5間、奥行4.5間、回り舞台やスッポンの機構もあります。昔は石臼を利用して牛に引かせて舞台を回していました。花道は、上演の際臨時に架設されます。見物席は、南北23.94メートル、東西23.33メートルのゆるやかな斜面を利用して石積でしきられています。衣装倉には、代々受け継いできた根本(台本)約350册をはじめ、衣装720点、かつら62点、大道具、小道具合わせて206点が収められています。



■スケジュール
【当日の流れ】
<1日目:10月11日(土)> 朝:× 昼:× 夜:○
11:00 JR高松駅
コンコース内「DAITEMMAI」彫刻前 集合
11:10 高松港旅客ターミナルビルへ移動オリエンテーション 
12:00 高松港発 男木島行きフェリー 乗船
12:40 男木島 到着
13:00 民宿「浜上」に到着
以降民宿を拠点に行動
13:30 プログラム1 『島の町並み散策』 開始
14:30 プログラム2 『漂着物から考えるエコ』 開始
16:00 プログラム3 『島の住人と井戸端会議』 開始
18:00 プログラム4 『地元漁師さんと語る夕食』 開始(民宿にて)
21:00 入浴(任意)
22:00 就寝(任意)

<2日目:10月12日(日)> 朝:○ 昼:○ 夜:○
07:30 起床
08:00 朝食
09:00 プログラム5 『漁業体験』 開始
小型底引き漁船の網上げを現場で体験
とれたものを浜辺で料理して食べる(昼食)
13:00 男木島発 高松港行きフェリー 乗船
13:40 高松港 到着
14:10 高松後発 小豆島行きフェリー 乗船
15:10 小豆島池田港 到着
15:50 公共の宿「ふるさと荘」 到着
16:30 農村歌舞伎舞台 到着
17:00 プログラム6 『農村歌舞伎を観る』 開始
観劇しながらお弁当で夕食
21:00 歌舞伎終了(公共の宿「ふるさと荘」へ移動)
21:40 公共の宿「ふるさと荘」 到着
22:00 プログラム7 『夜の発表会&交流会』 開始
22:30 入浴(任意)
23:00 就寝(任意)

<3日目:10月13日(月/祝)> 朝:○ 昼:× 夜:×
08:00 起床
08:30 朝食
09:20 チェックアウト
09:50 池田港発 高松行きフェリー 乗船
10:50 高松港 到着
11:00 プログラム8 『マザーポート高松へ ~海城・玉藻城を散策~』 開始
12:45 カフェumieにてランチミーティング(昼食は任意)
14:15 解散

※高松空港行きのバス(高松駅発)『14時58分、15時13分、15時15分、15時33分、15時38分、15時40分、17時08分、17時13分、17時15分、17時38分』
※東京行きの空の便(高松空港発)『16時45分(JAL1408)、17時05分(ANA538)18時40分(ANA540)19時10分(JAL1414)』
【注意事項】
※1:バス、ガソリン、食事(スケジュール中○印のあるもののみ)、宿泊、温泉、各種材料・体験の代金として、お一人あたり「34,690円」をご旅行代金として頂戴いたします。(高松までの往復交通費は含まれません)

※2:このコースは漁業体験や観劇でのお弁当など、屋外での食事が多くなります。ゴミを削減するために、できるだけマイカップとマイ箸をご持参ください。ご協力よろしくお願いします。

※3:12日の「中山農村歌舞伎の観賞」後の「夜の発表会&交流会」は、小豆島グループと犬島グループも合流し、3つのプログラム参加者が一堂に集い、それぞれの体験をもとに交流していただく時間です。交流会の際のお飲物代(アルコール類、ソフトドリンク類)につきましては、上記1の代金には含まれておりません。当日アルコール類、ソフトドリンク類をご希望の方から「1,000円」、ソフトドリンク類のみご希望の方から「500円」を頂戴いたしますので、予めご了承ください。

※4:男木島は、ほとんどが徒歩での移動です。歩きやすい格好でお越しください。2日目の漁業体験では、漁船に乗ります。なるべく滑りにくい靴でお越しください。帽子はあると望ましいと思います。素人の方でもなるべく酔わずに体験できるという考慮のもと、釣りではなく、底引き網を選択しています。もし船酔いが心配な方は、酔い止めを事前にご購入ください。

※5:1日目の宿は旅館「浜上」、2日目は公共の宿「ふるさと荘」で、いずれの宿も、相部屋利用となります。「浜上」は、ほぼ雑魚寝です。フェイスタオル、歯ブラシセット、浴衣などは完備されているそうですが、いたって家庭的な旅館ですので、ビジネスホテルのような備品が用意されるわけではありません。各自持参される方が確実かと思います。「ふるさと荘」は、フェイスタオル、歯ブラシセット、浴衣は各部屋装備。バスタオルはレンタルあり(100円)。それ以外はございませんので各自にてご用意ください。トイレ・お風呂・洗面所は共同です。

※6:やむを得ない諸事情・天候によっては一部プログラムを変更の上、実施する場合があります。

※7:お申し込み頂いた方には、㈲八栗観光より内容確認および振り込み案内のメールをさせていただきますので、メール到着より5日以内にご入金ください。
<ご注意>キャンセルの際は必ず㈲八栗観光までご連絡いただきますようお願い申し上げます。
(八栗観光 TEL:087-845-0860 担当:倉山)

※8:最小催行人数は本ツアー全体で10名以上とし、添乗員、バスガイドは乗務いたしません。

※9:お客様の個人情報はお客様との連絡のために利用させていただく他、お客様がお申し込みいただいた旅行において運送・宿泊機関などの提供するサービスの手配及び受領のための手続きに必要な範囲内で利用させていただきます。運送・宿泊機関などへの個人情報の提供について同意の上お申し込みください。また、お電話にて受付後、詳しい旅行条件を説明した書面をお送りいたしますので事前にご確認の上、お申し込みください。

【お問い合せ先】
NPO法人アーキペラゴ設立準備委員会
TEL:090-3186-0580
MAIL:fumihiro@niji.jp
担当:三井文博(みいふみひろ)

■教室紹介

「男木島」
高松港から船で40分のところにある島。段々畑のように密集する民家の間を縫って連なる石段(島の散策で歩きます!)は、男木島ならではの風情。島の最北端に立つ男木島灯台は、映画「喜びも悲しみも幾歳月」(ご存知でしょうか?1957年に松竹が制作、公開した木下惠介監督の映画作品)の舞台になったところです。



「小豆島」
瀬戸内海の中で淡路島に次いで2番目に大きな島。面積170平方kmに約3万4千人が暮らしています。温暖な気候に恵まれ、日本のオリーブ発祥の地としても有名。その他、醤油や佃煮、そうめんなどの生産も盛んです。メイン教室である中山地区は、瀬戸内海の島で最も高い星ヶ城山(標高817m)の山腹に位置し、700余枚の棚田が広がる田園地域。初夏にはホタルの里としてたくさんの黄色い光が乱舞します。



「高松」
総人口41万8125人(2005年国勢調査、調査後に合併により高松市になった町との合計)の「リトル東京」・高松市。というのも、高松市は、「支店経済の街」とも言われ、メインストリートでもある中央通りには四国を統轄する国の出先機関のほとんどや、企業の四国支社・支店の多くが置かれるなど、出先機関が集中している。その中央通りの果ては瀬戸内海であり、そこで空気が一変する。仕事を終えて、その20分後には海遊びが楽しめる!このスタイルこそ、高松市を象徴している。


先生

森田 桂治

自然観察指導員。ウェブ制作会社の傍ら、全国のアウトドアフィールド情報を発信中。特に、海辺のクリーンアップ活動も兼ねた漂着物拾い、ビーチコーミングに関しては地元香川でも頻繁に開催。日本海、沖縄、海外にも調査に出て、今日も砂浜をさまよっている。

民宿「浜上」の親父さん

男木島から高松港まで、漁師さんがとった魚を運び続けて30年。ほぼ毎日、瀬戸内海を走っていることになる。そして、水揚げされた魚の量や質などを間近で見続け、漁師さんとの話も30年間積み重ねる。本物のフィールドワークを通して瀬戸内海の漁業を知り尽くす島の逸材。旅館経営では、「食べきれないほどの魚をふるまう」姿勢を貫き、その評判は口コミ的に広がる。

[ NPO法人INS香川理事長、任意団体 瀬戸内IJUトラベルネット代表 ]

八十川 睦夫

元香川大学教授。肩書きは世を忍ぶ仮の姿で、実態は76才の単なる「遊び好き」。若いころは「山」と「オーディオ」にホッコ(アホ)になり、定年後は「海外旅行」と「和服」に入れあげ、体力と金力が衰えた最近では「ローカルで、なんぞおもっしょいもんないんかのぉ?」と高松の巷に出没している人物。「知的肺活量」(いつまでも疑問を持ち続ける持久力)と「美しい徒労」いう言葉が好き。

[ 任意団体 瀬戸内IJUトラベルネットメンバー ]

人見 訓嘉

1975年、香川県生まれ。「瀬戸内トラベルIJUネット」に立ち上げ時より参加。29歳で10年ぶりに帰郷して初めて、香川県のすばらしさに開眼。今回は、香川県の資産の半分を占める瀬戸内海の魅力を伝えたいと考え、ツアーを企画。本業は、クリエイティブエージェンシー(有)CONERIの代表であり、コピーライター、クリエイティブディレクター。コピーライターの実績として、朝日広告賞、宣伝会議賞、C-1グランプリなど。

教室

瀬戸内海の島々

瀬戸内海は世界につながる海。そこに浮かんだ「日本列島」の中で、四番目に大きな島「四国」。その北東部に位置する半島「香川県」の北に広がる内海(うちうみ)には、実に116の島々が点在し、そこは今も住民の生活の舞台。長い歴史の中で、お互いがお互いを理解し合いながら、海を渡る船を通じてつながることで、共に生きていくための「多島海社会~アーキペラゴ~」は生まれました。それぞれの島には、それぞれの事情があり、それぞれの悩みがあり、ぞれぞれの魅力があります。良いことも悪いことも、海を通じてやって来て、また海へと旅立っていく。その全てを受け止めながら、よどみなく生活は続いていく。強くてもろいバランスの上にかたちづくられたネットワークのイメージ。それはまるで、人と人、国と国の関係性にも似ています。

所在地
香川県